●huluで『クイズとき子さん』というショートアニメのシリーズをたまたま見つけて、てっきりゆるふわ的な感じだと思いこんで(クイズをつくる仕事をしている女性の話だというので、クイズ制作にまつわるあるあるネタのような他愛のないものだろうと)、寝る前に緊張気味の頭を少し緩ませようと思って観はじめたのだけど、ゆるふわ的に始まった話はいつしか絶妙にメンタル的にヘヴィーな内容へと前触れもなく展開していき、失敗したと思ったのだけど蟻地獄のようにはまり込んで途中では抜けられなくなって、一話二分くらいのショートアニメとはいえ、配信されている24話まではすべて観てしまい、重たくどんよりした気持ちをかかえたままで眠りにつくはめになってしまった。ちょっと他にないような面白い作品であり、拾い物といえば拾い物ではあるのだけど…。
http://www.ctv.co.jp/anime_tokiko/
●驚くべきことに、原作(?)は、もっとずっと先まで進んでいる。アニメの24話分までの展開は、原作では11話くらいまでで、その原作が67話まであって、まだ完結していない(ウェブで無料で観られる)。アニメを観ながら、「この話、この設定でいったいどこまでひっぱるのだろう」と思っていたのだが、まだ序盤も序盤ではないか。この話、そんなにずっとずっとつづくのか…。この、精神衛生上よいとは思えないじわじわ効いてくる微妙にヘヴィーな世界は、この先にもっと深い闇があるのか、それともこの微妙さをキープしたまま進むのか。もしかするとすごい作品なのかもしれないが、ずっと観つづけるのは気が重いし怖い、しかし、ずっと観つづけてしまいそうで怖い。
https://chuun.ctv.co.jp/program/11