2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

●Deep Dreamを進化させた「A Neural Algorithm of Artistic Style」というアルゴリズムをドイツの研究者がつくったという。例えばある写真を元にして、それをピカソやゴッホ風のタッチで描いたらどうなるか、みたいな変換ができる。 http://arxiv.org/pdf/15…

●『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第9話。うーん、世界は厳しい。 もうこの世界のどこにも公安九課は存在しないし、ノブリス携帯を配るような人物も存在しないということが前提になっている。それが「オルフェンズ」や「進撃」の世界なのではないか…

●「百年」で作品展示をした時の、柴崎友香さんとのトークを文字起こししたものを、チェックのために読んでいた。こういうトークでぼくはいつも、相手の言ったことはけっこう憶えているのだけど、自分が何を言ったのかほとんど憶えていないので、文字になった…

●編集者と打ち合わせ。詳細はまだ書けないけど、早稲田でやった講義《アニメに現れるメディア横断的な「あの世」の表象から世界を考える》をもとにしたテキストを、ウェブマガジンでの連載という形で発表できる感じになった。順調にいけば来年二月くらいにス…

●ぼくがつくっている作品の「線と線の関係」を記録する「型」について、例えば音を比喩として考えてみる。「ドミソ」と「ドミ♭ソ」とでは聴いた時の感覚が違う。これは三つの音の音程の関係(三つの音のうち、一つ目と二つ目の音の距離が長三度と短三度の違い…

●原節子が亡くなった。この世界を下支えする「支え」が一つなくなったという感じがする。意識していない潜在的などこかで「世界のどこかに原節子が存在している」と知っていることが何かを支えていたように思う。このような感じは、多くの人が持つのではない…

●たまに特に何ということもなくネットの動画をだらだら観て一日が過ぎてしまうことがある。後から考えると、何を観たのかさえよく憶えていないのに、時間が経ってしまっている。そうこうしていて、(どういう繋がりか憶えていないが)『俺たちは天使だ!』の動…

●九十年代のアニメで格好の良いキャラクターの多くは体制内のアウトローといえる存在だった。いわば与党内の反主流派で一匹狼みたいなポジションで、典型的なのが「攻殻」のアラマキやクサナギ、「パトレイバー」の後藤などだろう。彼らは、あくまで体制の側…

●『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第8話。少しだけ話の方向性がみえてきた感じ。戦災孤児→ストリートギャング→マフィア、みたいな流れの話なのか。 誰からも保護されない、厳しい環境に生きる孤児たちが、集団をつくることでクソのような大人たちの…

●何かものを見るためには、そのものが発光しているか、光を当てて反射させる必要がある。しかし、光を当てるという行為はわずかながらもそのものに影響を与える。観測するためのもの(光)が観測対象に影響するので、光を当てる前の「対象の状態そのもの」を観…

●イーガン『ゼンデギ』の主人公の一人が研究していた、ヒト・コネクトーム計画(人の脳の神経細胞のネットワークの完全な地図をつくろうとする計画)についての本が最近邦訳されて出たようだ(刊行日が24日になっているけど、ネットではもう売っている)。タイト…

●下に引用するようなことが「現実に」起こっているということを考えに入れずに、たとえば「実在」について考えることは出来ないのではないだろうか。というか、このような「現実」が、「実在」に関する実感(直感)の変質を迫らないでいるわけはいかないのでは…

●出がけに、『食人の形而上学』(エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ カストロ)がようやく届いた。電車のなかで最初の方だけ読んだ。 本当に「ようやく」という感じで、思えば、「デスコラとヴィヴェイロスの対談についてラトゥールが書いた記事」をはじめて読…

●昨日、早稲田まで行く電車のなかで西川アサキさんの未発表のテキスト(近いうちに「現代思想」に掲載される予定のもの)を読んでいた。まだ発表されていないものなので具体的な内容については書かないけど、読んでいて、これが日本語で書かれているのは勿体な…

●大隈講堂の近く(というか、大隅庭園内なのか)のリーガロイヤルホテルで坪内逍遥大賞の授賞式があった。 奨励賞を受けた福永信さんの受賞スピーチに、分かる人だけ分かるようにひっそりと込められたメッセージがあったということが、まったく別の経路で知っ…

●『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第7話。すごくよかった。録画したものをつづけて三回繰り返して観てしまった。新キャラがたくさん出てきた。この話はどうも1クールでは終わりそうもないスケール感だから、2クールはつづくのだろう。そのつもりで腰…

●パリでのことがずっと気にかかりなかなか集中できないながら、『寓話』(小島信夫)についての短い原稿を書いていた。 ●『食人の形而上学』(エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ カストロ)をアマゾンで予約したのは失敗だった。発売前に予約したのにまだ届かな…

●『タイムトラベルの哲学』(青山拓央)を読み始めた。すばらしく面白い。というか、こういう本こそを読みたかった、という感じで、ぼくの今の関心に重なっていて、熱くなった。こういう本こそを読みたかったということは、こういうことこそをぼくは考えたかっ…

●永瀬さんのツイッタ―でリンクされていた《「人間社会で生きたくない」と19年前死亡認定の男性》という記事をみて、人は「他者から観測されていない」状態でどの程度「人(あるいは「わたし」)」としての輪郭を維持できるのかということを思った。あるいは…

●『寓話』(小島信夫)を最後まで読んだ。最初の三分の二は面白さに引っ張られて一気に読んだが、最後の三分の一は、意識的に、ゆっくりと、何度も前に戻りながら、切れ切れに、間をあけて読んだ。 この歳になって改めて小説のすごさ、面白さを知ったという感…

●今期は、アニメがあまり面白いものがないので、借りてきたDVDで映画を観る時間の余裕がある。 『マッドマックス 怒りのデスロード』をブルーレイで観た。この映画に関しては、面白さよりも、製作者たちの真面目な努力に圧倒されるというか、頭が下がる感じ…

●『チャッピー』(ニール・ブロムカンプ)をDVDで。汎用人工知能には身体が必要で、しかも人間の赤ん坊と同じである環境で「育てる」必要があるというのは最近よく言われていることで、そのような新しめのトピックを扱った野心的なフィクションなのかと思った…

●『ザ・マスター』(ポール・トーマス・アンダーソン)をブルーレイで。『インヒアレント・ヴァイス』がとてもよかったので観た。最初から最後まで、どの場面を観ても完璧に素晴らしく、格好良くて、PTAの驚くべき演出力、表現力に感嘆しているうちに映画は終…

●必要があって『寓話』(小島信夫)をずいぶんと久しぶりに読み直しているのだが、ひっくりかえるくらいに面白い。面白過ぎて手に余る。こんなに面白かったのか、いや、きっと前に読んだ時は、今ほどは面白がれていなかったのだろう。陳腐な言い方になるが、小…

●『人工知能は人間を超えるか』(松尾豊)は特に面白い本ではなかったけど、知らなかったことをいくつか知ることができたことはよかった。最も興味深かったことはディープラーニングにおけるデータの頑健(ロバスト)性の精錬の仕方にまつわる話だった。 広く知…

●京橋のASK?で井上実展、八丁堀のミルクイーストで「無条件修復」第一期。どちらも面白かったけど、井上くんの作品は、現代絵画としてはもう別格の域に達しているんじゃないかと思った。別格というのは世界的にみても別格ということで、ぼくが知っている限り…

●十月に撮った写真、その三。

●十月に撮った写真、その二(横浜駅西口)。

●十月に撮った写真、その一。

●CAMPえをかくこと♯10「オープンスタジオで絵を見る」に参加した。 http://ca-mp.blogspot.jp/2015/10/ewkkkt10.html このイベントは、スーパーオープンスタジオというイベントと連動したもので、イベントの前にたくさんのスタジオを見学するツアーがあって…