2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

(山本現代の小林耕平展について、もうちょっと) ●昨日、おとといと、小林耕平の作品について「装置」という書き方をしたけど、それはいわゆる体験型の装置とは違っている。完結していて、それを外から観賞するような作品ではないとしても、実際にそれに触…

(昨日のつづき、山本現代の小林耕平展について) ●小林耕平の装置は伊藤亜紗のテキストを受ける形で制作されている(「タ・イ・ム・マ・シ・ン」「殺・人・兵・器」)。しかし当然、テキストには含まれない要素も加わっている。テキストでは、生きたままで…

●白金高輪の山本現代で、小林耕平展。 http://yamamotogendai.org/japanese/exhibition/index.html とにかく、たくさんの刺激が会場にごろごろ転がっていて、まず「うわー」と思う。軽く混乱する。これをいっぺんに受け取るのは無理だから、少しずつ、受け取…

●生物の目的はDNAを再生産することだというような言い方は非常にあやしい。だいいち、DNAの再生産を目的とするのはDNA自身であって生物(生体)ではない。この点についてドイッチュは過激なことを書いている(『世界の究極理論は存在するか』8章)…

●大倉山のギャラリーかれんで、明日からはじまる展覧会のための作品搬入と展示。 http://maplekaren.blogspot.jp/ 八十一人の小品がちいさなギャラリーのスペースにびっしり展示される。こういう感じの展示に参加させてもらうのははじめてだけど、展示が済ん…

●『中二病でも恋がしたい!』のタカナシリッカというキャラをみていると、スクリューボールコメディにおけるキャサリン・ヘップバーンを思い出さずにはいられない。特に、ジョージ・キューカーの『素晴らしき休日』。この映画を最後に観たのは何年前だろうか…

●昨日一日かけて書いた(いろいろこねくりまわした)原稿を、けっきょくほぼはじめから書き直すことにした。そしてそれを書いていた。方向的には、多少は開けてきた感じ。だが終わらずに、明日に持ち越し。

●お知らせ。来週の火曜日(27日)からはじまる、ギャラリーかれんの「はじまりはアートの旅」というグループ展に参加します。 http://maplekaren.blogspot.jp/ ●一日原稿書いてた。うーん、これどうなんだろうか。 ●ずっと観たいと思っていた「驚異の結晶…

●地元のシネコンで「エヴァQ」を観たのだが、作品としての出来、不出来の問題ではなく、ぼくの興味として、この作品から感じとれるものが何もなかった、ひっかかりがなかった、するっと抜けてしまった、という感じだった(まあ、新劇場版は「序」も「破」も…

●佐々木敦さんのやっている「批評家養成ギブス」で話しをするために渋谷の映画美学校へ。その前に、渋東シネタワーにある喫茶店で文芸誌の編集者と会う。要件は手短に済んで、あと一時間くらい、ほぼアニメの話を(アニメを観ない編集者に向かって)した。そ…

●前につくったものに少し手を加えた。 ●元の状態。 ●昨日つくったやつのサイズの大きな写真。 ●前につくったやつだけど、上下逆さにした方が面白いかも、と思った。 ●「エヴァQ」よりも「009」が気になる。 最近、『東のエデン』を劇場版まで含めて観直…

●今日つくったもの。彩色した水彩紙と色画用紙でつくった。台座になっている紙の大きさがF8サイズ。 (携帯のカメラで撮ったのだが、操作を間違えてしまって小っちゃいサイズの画像になってしまった。) ●別の写真。

●三、四日前に、ふと思いついて小説の書き出し部分を書いてみた。思いついたのは、≪姉は、あの男が過去につき合ったすべての女性たちがそうであったのと同様に帽子屋で働いていた≫という一文で、そこから先の展開を考えて千二百字くらいの場面を一つつくった…

●軽井沢のセゾン現代美術館へ行って小林正人の展示を観た。セゾン現代美術館へ行くのはたぶん岡崎乾二郎展以来で十年ぶりくらい。ほぼ紅葉が終わりかけて人影も少なくどんより曇った軽井沢はとても渋い。じわっと冷える。帰りに雨の降りだした美術館庭園で猿…

●「批評家養成ギプス」で話すことをずっと考えていた。 ●『ロボティクス・ノーツ』。なにかが起こりそうな気配がぽつりぽつりと置かれて、その気配がだんだん濃厚になってきて、気配と気配とがつながりそうな気配も出てきているのだけど、実際にはそれらはま…

●一昨日の日記に書いた、「芸術の効果は「ボディスナッチャー」のようなものだ」ということは、けっこうおもしろいんじゃないかと思う。見掛けや見方はまったく変わっていないのに、実感だけが入れ替わってしまう、ということ。これは、おとといも引用した『…

●来週、佐々木敦さんが映画美学校で開講している「批評家養成ギプス」という二十回連続講座のうちの一回でゲスト講師として話しをすることになっている。ゲスト講師は、自分の書いたテキストを一つ指定して、受講生は事前にそれを読んでくるということになっ…

●ふと、『論理哲学論考』の一番最初に置かれた前提は成立しないのではないかと思った。「世界は成立していることがらの総体である」は、量子論以降、少なくとも「世界は成立し得ることがらの総体である」とする必要があるのではないか、と。別に、ヴィトゲン…

●『ロボティクス・ノーツ』を観ていてちょっと思う所があって、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』を観直した。テクノロジーやネット環境に関する感覚(物語のなかでそれらがどのように機能し、どのような感覚や問題系を表現しているのか)が、『攻殻…』がつく…

●祖母の99歳の誕生日。白寿のお祝いをした。

●小学生の頃、近所に、雑草が生え放題の荒れた空き地と、その隅に建つ廃屋となった二階建ての木造アパートがあった。周囲には有刺鉄線が張られていた。小学生にとってそこは想像力がかきたてられる神秘のスポットだった(そのようなスポットは他にもいくつか…

●昨日の「ごみ」を使って作ってみた。そう意識したわけでは全然ないけど、「縁側で猫が昼寝してる」みたいな感じになってしまっている。 ●『中二病でも恋がしたい!』は、だんだん未知の領域に入りつつある。前回の「数学テストで平均点以下なら同好会解散」…

●今日つくったもの。 ●糊付け中。 ●今日のらくがき(水彩紙に水彩絵の具)。これはけっこう気に入っている。 ●今日のごみ。 ●「赤」という語は赤という意味をもつが、少しも赤くない。たとえばそれより、「りんご」や「毛沢東語録」という語の方がずっと強い…

●物語とは、因果関係を紡ぎだし、それを信じることだとして、ぼくにとって興味があるのは、その物語の内容でも、それを信じることでも、それを書き換えることでもないという気がする。人が物語を生むのは必然かもしれない。でも、その物語を生むアルゴリズム…

●山下澄人さんが『緑のさる』で野間文芸新人賞を受賞された。この小説の最後の二つの章はすごい。最初のうちは、主題の展開(視線の垂直移動が多い)とか、全体の構造とかを考えながら読んでいたけど、最後の二章を読んでそれらがみんな吹き飛んだ。 http://d.…

●どんなことに使うための、何という紙なのか不明だけど、表面に、ツルツルして光沢のでるコーティングがしてある紙をたくさんもらったので、いろいろ試してみた。絵の具をのせる時の感触が新鮮。 ●まず、マティスの切り紙絵風のコンストラクション。 ●そして…

●10月に撮った写真。その一。 うーん、もう二回りくらい大きなサイズで表示できないものかなあ、と思う。このサイズだとイメージしているスケール感とのずれが気になってしまう。たんに「構図」の問題に見えてしまう感じ。ぼくが気にしているのは画質とか…

●日付を間違えた。今日の日記が昨日の日記で、昨日の日記が今日の日記。 ●ちょっと前にツイッターで清水高志さんが取り上げていて面白そうだったので、照井一成「相互作用としての計算」(「現代思想」のチューリング特集)を読んでみた。チューリングが想定…

●日付を間違えた。明日の日記が今日の日記で、今日の日記は明日の日記。 ●レンタルのDVDが出ていたのでシャブロルの『刑事ベラミー』を観た。去年、特集上映があったのをきっかけに新しくDVDソフトが何本も出て、さらに前からある古いビデオソフトなど…

●引用、メモ。「ラカンの≪第二の死≫ の概念について」(伊藤正博)より。とても明確に整理されていて分かりやすくて勉強になる。 http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/59210/1/jk20_051.pdf ●「第二の死」とは、≪「死が起こった後…