2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2024-08-31

⚫︎家にいて、家から見える範囲にかんしては特に変わったことはない。しかし、せいぜい数百メートルくらいしか離れていない、普段からよく通る見知った場所で、川が氾濫して団地が水没していたり、駐車場に停められた車が水で流されていたり、車が立ち往生す…

2024-08-30

⚫︎台風の影響がやばい。今のところ家は大丈夫だが、アトリエの近くの川が氾濫したみたいで、(ネットにあがっているニュース映像を観ると)場所によってはとても酷いことになっている。山の近くでは土砂崩れも起きているようだ。近所を車で流しながら撮った動…

2024-08-29

⚫︎若者の言葉遣いに対しておっさんが難癖をつけるようなことは極力したくないのだが、それでも気になってしまうこともいくつかはある。その一つに、「~させていただきます」という言い回しがある。一体誰に対してへりくだっているのだろうか、普通に「~し…

2024-08-28

⚫︎『新宿野戦病院』、9話。今回は、嵐の前のほっこり回というか、ラストに向かうクライマックス的盛り上がりの前に置かれたインタールードだろうか。大ネタはなく、小ネタを連発するのだが、正直、今回はちょっと苦しかったかなと思ってしまった(脚本が弱い…

2024-08-27

⚫︎中野にある「水性」で、『セザンヌの犬』刊行記念トークイベント「『セザンヌの犬』では何が起こっているのか?」( 山本浩貴×山本ジャスティン伊等)。ぼくはここには存在しない体で、透明人間として話を聞いていた。 文芸誌あるあるだが、なんとか作品を掲…

2024-08-26

⚫︎昨日の日記をきっかけに、本棚の奥から埃を被った『批評とポストモダン』(柄谷行人)を取り出してきた。福武書店刊。1985年4月25日二刷発行と書いてある。そして当のテキスト、「モダニティの骨格」は1983年9月に「日本経済新聞」に掲載されたとある。約40…

2024-08-25

⚫︎「月刊アートコレクターズ」9月号で、永瀬恭一さんが個展「bilocation/dislocation」についてのレビューを書いてくださっています。 このレビューで永瀬さんは、批判的な視点として、柄谷行人による吉本隆明批判を引用している。なるほど、と。確かにそれ…

2024-08-24

⚫︎オリジナル(文房具絵画)。 コンボ(上の画像をもとにして、PCモニタ上に再配置、再構成して、スクショした)。

2024-08-23

⚫︎大変だった。自転車に乗っていたらパンクした。平坦な道なのにいきなり後輪が砂利道みたいにガクガクする。降りてみると空気が抜けいてる。釘のようなものが刺さっているわけでもなく、外傷も見当たらない。最近あまりにハードに自転車を乗り倒していたの…

2024-08-22

⚫︎「新宿野戦病院」、8話。回を追うごとに、クドカンすげえ、脂が乗り切ってんなあという驚嘆、感嘆と、大衆作家として「いい話」の方に落としすぎているのではないかという疑問と抵抗の感情が、ぼくの中で激しくバチバチにぶつかりあうようになってきていて…

2024-08-21

⚫︎お知らせ。「エクリ」にVECTIONのテキスト「壺の断面が歪むとき 権力分立と希望の幾何学♯2」が掲載されました。我々はあまりにもアウトプットが遅い。このテキストに書かれていることをVECTIONで議論していたのはコロナよりも前のことだった(クレジットに…

2024-08-20

⚫︎「現代思想」を買ったのは何年ぶりだろう。 ⚫︎冒頭の対談、「数万年先の人類と私たちをつなぐもの」(吉良貴之・丸山善宏)を読んだ。「長期主義」とか「効果的利他主義」とかいう言葉が、どのようなフレームで問題となっているかがざっくりと分かる、よくま…

2024-08-19

⚫︎イトウモさんが『セザンヌの犬』について書いてくださっています。まだ続くみたいですが、ここまでのところでも、こんなにちゃんと読んでもらえて泣きそうです。本を出せて良かったし、本を出してくれたいぬのせなか座さんにも改めて感謝したいです。 note…

2024-08-18

⚫︎元の作品。 上の写真をもとにして、PCモニタ上に再配置、再構成して、スクショした。

2024-08-17

⚫︎『栞と嘘の季節』(米澤穂信)の中で重要な役割を果たしている「夜の姉妹団」(スティーブン・ミルハウザー、『ナイフ投げ師』所収)読んだ。なるほど、確かに『栞と嘘の季節』と響き合うものを感じるし、この小説はきっと「夜の姉妹団」から発想されたものな…

2024-08-16

⚫︎そんなことあるのか、と、愕然とした。 太田和彦が居酒屋を探訪する番組の、一番新しいシリーズをU-NEXTで観られることを知った。太田さんはかなりご高齢になられた様子だが、このシリーズはまだ続いているのかと感慨を持っていくつかの回を視聴した。Wiki…

2024-08-15

⚫︎『栞と嘘の季節』(米澤穂信)。用事があって行った図書館で、棚に挿してあったのをなんとなく借りてきた。シリーズ物の二作目だということを知らなかった。しかし、とても良かった。小市民シリーズの四作目よりもこちらの方が良いくらいだ。 (それにしても…

2024-08-14

⚫︎『新宿野戦病院』、7話。今回は普通にいい話だった。それは、否定はしないが(決して悪いものではないと思うが)、「普通にいい話」の域を出るものではなかったかなあ、ということだ。「いい話」の方に傾くと、コメディとしてのキレは鈍くなるなあ、と(仲野…

2024-08-13

⚫︎『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ)をDVDで。これも何十年ぶりで観た。『エル・スール』が、演出によって完璧に制御されている映画だとすると、「ミツバチ…」はそこまで厳しい制御はなく、もっとゆるい感じで、しかし至る所で奇跡が起きてしまって…

2024-08-12

⚫︎すっかり夏休みモードで遊び回っている。遊び回っていると言っても、小学生みたいに自転車で近所を走り回っているだけだが。考えてみれば、小学生の時もまったく同じことをやっていた。小学生の頃よりも多少は行動範囲が広がったくらいの違いだ。 (ちょっ…

2024-08-11

⚫︎迫ってくる山 蝉の声が上から降ってくる。 ぼやっとした空。 川と鳥。

2024-08-10

⚫︎『セザンヌの犬』に収録されている「ライオンは寝ている」の冒頭部分をChatGPTさんに英訳してもらいました。タイトル以外は、修正なし、そのままです(タイトルはトーケンズの曲からとっているので、曲の原題にしてあります)。 The Lion Sleeps Tonight (In…

2024-08-09

⚫︎ブルーレイで『万事快調』(ジガ・ヴェルトフ集団)。食肉工場での労働者たちによる争議の話が、たまたまそこに居合わせた中年のインテリ夫婦のアイデンティティの危機の話に繋がり、最後は資本主義を撹乱する巨大スーパーマーケットでの乱痴気騒ぎで終わる…

2024-08-08

⚫︎最近、文学系というか読書系というか、本屋さん大好き系みたいなYouTuberの動画を、寝る前にお酒を飲みながらぼんやり観ることが多いのだが、マッチング系の書店をやっている人が本屋さんで爆買いする動画に『セザンヌの犬』が出てきて驚いた(動画が始まっ…

2024-08-07

⚫︎『新宿野戦病院』、6話。今回はコメディとして傑作回なのではないか。大きいトスも、小さいトスも、上がったトスがすべて予想外のところに打ち込まれる。コメディライターとしての宮藤官九郎は、今まさに絶頂期なのではないか。開始直後に、今まで溜め込ま…

2024-08-06

⚫︎《びっくりするくらいチケットが売れませんが…》(山本伊等)ということなので、再度お知らせします。8月27日(火)に、いぬのせなか座の山本浩貴さんとDr. Holiday Laboratoryの山本伊等さんによる「『セザンヌの犬』では何が起こっているのか ? 」というイベ…

2024-08-05

⚫︎何かフィクションめいたものを書いた。 眼球の表面が水分で満たされ、表面張力の閾値を超えて閉じた瞼からあふれてこぼれ落ちた。涙は顔の表面をつるっと伝う。目覚めると街中が眠っている。すべてが眠っている世界でひとり目覚める。眠ったままの蝶の羽根…

2024-08-04

⚫︎今年もTIFがあり、「スナックうめ子」が存続したことには感謝したい。一昨年までは、TIFの期間中、三日間毎日やっていたのが、去年から最終日の一回のみになった。去年はそれでも、たっぷり三時間超やっていたのに、今年は二時間半にも満たない時間だった…

2024-08-03

⚫︎ビクトル・エリセ『エル・スール』をDVDで。この映画を観るのは30年ぶりくらいではないか。本当に素晴らしい。素晴らしいとしか言いようがない。特に何か特別なことがなされているわけではない。良い場面、良い描写が淡々と積み重ねられる。我々はすでに、…

2024-08-02

⚫︎樫村晴香さんから『セザンヌの犬』を読んだ感想を書いた手紙をいただきました。そこには、まさに「樫村晴香のテキストの密度」によって書かれた自分が書いた作品についての言葉・分節があって、ともかくも、これに耐えうるものを自分は書いたのだなあとい…