2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
●『ガッチャマンクラウズ インサイト』最終話。うーん、ぼくはこの終わり方には納得できなかった。半分しか納得できなかった。ここまではすばらしい展開だったので、残念です。 この物語には二つの軸があると言える。つばさ-はじめの軸と、理詰夢-ルイの軸。…
●今日は、制作はいったんお休みにして、西八王子に行って展示に必要なものを買い(西八王子駅の近くに、小さい店だが地元の大型ホームセンターよりも充実した品ぞろえの店がある)、吉祥寺に行って「百年」で展示のイメージを練り、夜は池袋へ行ってジュンク堂…
●『遠い触覚』(保坂和志)の最初の方を読みながら、リンチの作品の不可解さは、「モンティ・ホール問題」の納得のいかなさに少し似ているように思った。というか、本を読んでいて唐突に「モンティ・ホール問題」のことを思った。 以下のリンクは、以前の日記…
●お知らせ。10月7日(水)より26日(月)まで、吉祥寺の古本屋「百年」で作品の展示を行います。百年のサイトに、簡単な自作解説を書きました。 http://www.100hyakunen.com/news/info/201509271779 とはいえ、まだ制作中なので、本当にここに書かれた通りの作品…
●ストラザーン、ヴィヴェイロス、ジェル、デスコラなどの翻訳が「叢書 人類学の展開」としてどーんと出る。さらに加えて、小島信夫長編集成も出しているわけで、水声社、すごすぎる。 http://www.suiseisha.net/blog/?p=4803 ジェルの『Art & Agency』の翻訳…
●セザンヌのすごいと思うところの一つに、あれだけ言語化が困難なことをやっているのに、自分がやろうとしていることを常に間違えない、というところがある。「ブレない」というのは信念の問題ではなく、「やろうとしていることを見失わない(忘れない)」とい…
●「ガッチャマンクラウズ」の中村健治監督の過去の作品『つり球』を観ていて、エンディングでスピッツの曲をカバーをしている「さよならポニーテール」というグループがなんとなく気になって、検索してYouTubeでみつけたED曲『空も飛べるはず』のPVが面白か…
●アメリカの人類学者が日本のアニメの製作現場をフィールドワークして書いたというイアン・コンドリー『アニメの魂』(二章まで読んだ限りではフィールドワークとしての掘り下げはあまり深くない印象だけどまだ序盤なのでこれ以降に期待)に、アニメの関連商品…
●『ガッチャマンクラウズ インサイト』、第11話。今までずっと抑制してきたアクション・バトルのシーンを、立川駅周辺の立地を最大限に生かしつつ、溜めた分を一挙に放出するかのように、見事に展開しているのだが、しかし、観ている者としては「待ってまし…
●プロ野球に関心がなくなってから随分経つけど、「谷繁引退」というニュースをネットで見かけ、谷繁が今もまだ現役をつづけていたのだという事実に驚いて、『カンバセイション・ピース』を思い出すのだった(谷繁が監督になってるし)。 もしかすると、ローズ…
●今、制作している作品は、今までにやったことがないことをいくつか試しているので、なかなか進まない。失敗も多いし、展開が読めない(けっこう上手くいったのではないかと思って、数日したら絵の具がバリバリに割れていたりする)。これまで直観的にやってい…
●東海道線には四人掛けのボックスシートがある車両がいくつか連結されている。ボックスシートの窓側に座ると外の風景がよく見える。電車から見る風景のいいところは動いているところで、それは近いほどはやく、遠くはゆっくりと、いくつもの段階に分けられて…
●ごく大雑把な覚書。 (1)内部観測者は、自分で、自分自身に同一性を与え(刻々と変化する無数の「わたしたち(わたし1)」に、持続的な「わたし2」を与える「わたし3」の作用)、その同一性により、事物や出来事に同一性を与える(大腸菌は混沌とした世界からエサ…
●子供の頃に図書館で借りて繰り返し読んだ児童文学の本で、おもしろくて仕方がなくて大好きだったのだが、図書館の児童書コーナーからいつの間にか消え、大人になってからも時たま思い出して古本を探すのだけどまったく見つからない、『午前2時に何かがくる…
●アトリエから。
●夏アニメもそろそろ終わりに近づいているけど、「ああ、これが終わっちゃうのは寂しいなあ」と一番強く感じるのは『電波教師』で、この作品が面白いかと言われれば、そんなに面白くはないし、途中でけっこうだれたとさえ思うのだけど、12話完結で凝縮された…
●『ガッチャマンクラウズ インサイト』第10話。なるほど、「インサイト」では理詰夢が「炎上キャラ」だったのか、と。理詰夢は、理知的に炎上を仕掛け、狙った方向に向けて空気を操作し、空気に相転移を起こさせる。丈が必ず失敗するキャラであるのに対し、…
●もしトノ―二らによる統合情報理論が正しいとするのなら、並立分散的な心のモデルを考える、いわゆる「心のモジュール仮説」(ミンスキーやデネット、パトナムなど)は、けっこう苦しい立場になるのではないか。それは、小脳的なモデルではあっても、視床-皮質…
●今期の深夜アニメでは『ガッチャマンクラウズ インサイト』と『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』が圧倒的に面白いと思う(『がっこうぐらし!』は、最初のインパクトがすべてという感じで、後の展開はイマイチだと思う)のだが、ここへきて、『Classr…
●夏の間はずっと外で寝ていたという夢を見た。テントや寝袋ではなく、道路と歩道に面してそこからちょっと入った敷地に、直に布団を敷いて寝ている。そこは実際に借りているアトリエの敷地だが、敷地の外の様子は現実とはちがっているようだ。夢のなかで目覚…
●『意識はいつ生まれるのか』(マルチェロ・マッスィミーニ、ジュリオ・トノーニ)を読み始めてからけっこう日が経つのに、なかなか読み進められないでいるのは、難しいからでも、つまらないからでもなく、怖いことがいっぱい書いてあって、その度に恐怖で固ま…
●筒井康隆の読者では全くないが、惹句に乗せられて「モナドの領域」を読んでみたのだけど、普通に読めばやや平板な展開の小説で、これをどう面白がればよいのか、なかなか難しい。完璧な神様(GOD)と、平板化され完璧に作者のコントロール下で駒となった(こと…
●ちょっとした妄想。長谷川和彦が『下ネタという概念の存在しない退屈な世界』の実写版で復帰、とかありえないかなあ、と。 ●アトリエにて。
●『ガッチャマンマンクラウズ インサイト』第9話。リアルな恐怖。しかし、「空気」の怖さは、みんなが一斉に極端な方向に走る、というのは違うということが示されているのが興味深い。例えばガッチャマンは、ゲルサドラを捕えようとすることで「空気(≒くうさ…
●「批判」と「異論」は違うという、『心の哲学入門』に書かれていた指摘はとても有益だと思う。「批判」とは、同じ文脈を共有し、その文脈をよりよい(より厳密な、正確な、精密な)ものにしてゆこうとするための行為であり努力である。だから「別の文脈」を示…
●八月に撮った写真、その二。
●八月に撮った写真、その一。
●お知らせ。明日、9月4日の東京新聞夕刊に、神奈川県立近代美術館 葉山館でやっている「若林奮 飛葉と振動」展のレビューが掲載される予定です。若林における「表面の厚み」という概念について書きました。 ●ネットワークによってノードを解消させることはで…
●駅のホームで電車を待っているとトンボが飛んでいた。
●『ウェス・クレイヴン's カースド』をDVDで観ていた(近所のレンタル店には『エルム街の悪夢』ですら2010年版しかなかった……)。ウェス・クレイヴン成分がたっぷりでとても面白かった。おーっ、やってる、やってる、という感じ。 ただ、難しいと思うのは、こ…