2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

●青梅市立美術館へ行って、展示の撤収をした。展示の後片付けをする時は、いつも何とも言えないさみしい気持ちになる。帰りは、赤帽のお兄ちゃんに一緒に車に乗せてもらって帰った。 以下の写真は、撤収する直前に携帯で撮った展示風景。 ●そして、ドローイ…

●DVDが出ていたので改めて『魔法少女を忘れない』(堀禎一)を観た。やはりすごく面白い。 最初に観た時に興奮しながら書いた感想 (http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20110518)。 ●この映画は、忘れられる側の話なのか、忘れてしまう側の話なのか。忘れ…

●『シュタインズ・ゲート』のDVDの六巻目(14話から16話)をツタヤで借りてきて観たらやたらと面白くて、今までずっと、三話分収録のDVDが一か月に一本ずつレンタルになるというペースで観ることをつづけていたのだけど、とうとう我慢出来なくなってネットに違…

●アートプログラム青梅2011は今日で終了しました。展示した作品の写真をもう一点だけアップします(こちらもちょっとピンぼけ)。タイトルは昨日の作品と同じ「P/G (plants/geography)」。サイズは100センチ×80センチ。素材はべニアパネルに油絵具。2011年制作…

●天気が良かったので電車に乗ってでかけ、アートプログラム青梅の屋外設置の作品を見てまわった。たっぷり午後いっぱいを使って、青梅駅から東青梅駅の間をマップを見ながら歩き回った。面白い作品もつまんない作品もあったけど、こういうのって、作品がどう…

●渋谷へ。Bunkamuraで、磯崎憲一郎さんのドゥマゴ文学賞の受賞記念対談と受賞パーティ。対談で辻原登さんから出た「出張」という話に説得力を感じた。 はじめから夢であるような旅行とは違って、仕事としてゆく出張は現実との地続きとして(ミッションを背負…

●メモ。『考える脳考えるコンピューター』(ジェフ・ホーキンス)、6章の後半、その2。 ●行動と知覚は高度に相互依存している。見たり、聞いたり、触れたりすることは、それをする人の行動に大きく依存する。新皮質の領域の第五層の細胞は、運動にかかわる旧脳…

●メモ。『考える脳考えるコンピューター』(ジェフ・ホーキンス)、6章の後半、その1。 ●視覚野全体が四層の層構造になっているのと同様、もっと細かく分解して、新皮質にあるどの特定の領域(例えばV1野を構成する副領域のうちの一つなど)をみても、それらは六…

●メモ。『考える脳考えるコンピューター』(ジェフ・ホーキンス)、6章の前半。 ●新皮質は特定の仕事をする機能領域に分かれ、各領域は多数の軸索によってつながれている。軸索はその一部が電気パルスによって興奮を伝達する。この興奮の空間的分布と、分布の…

●坂を下り、JRの線路を越え、国道20号線を渡ってもまだまっすぐ行くと南浅川に突き当たって、川沿いを下流方向へしばらく歩くと南浅川と浅川の合流地点で、そこから芝生が敷かれた河原がぐっと広くなり、犬がはしっていたり三味線の練習をする人などがいて(…

●『ふたたび赤い悪夢』(法月綸太郎)を読んだ。 昨日、弟夫婦の家へ行く途中の電車のなかで『頼子のために』(法月綸太郎)を読んでいて、平凡な作品という印象をもったのだが(この程度のダークさはエンターテイメントとしてはいまどき普通としか思えなかった)…

●五月(半年前)に生まれた弟夫婦の子供にはじめて会いに行った。 ●昨日の日記で書き忘れたのだが、『輪るピングドラム』で今まで主に垂直方向の動き(上昇、下降、落下)によって特徴づけられていた陽毬に、高倉家の隣の空地を横断するという水平方向の運動によ…

●『輪るピングドラム』第19話。とうとう陽毬が覚醒する。とはいえ、13話から16話くらいの展開がすご過ぎたためか、ここ2、3回の展開にはイマイチのれない感じがある。今回は絵もちょっと安定していなかった。だが今回までで、終盤の怒涛の展開への準備はとと…

●寒かった。DVDを観ている途中にいきなりひどい寒気に襲われ、しばらく震えがとまらず、熱でもあるのかと思ったが、たんに寒かっただけだった。 ●見逃してしまっていた『クリスマス・ストーリー』(アルノー・デプレシャン)をDVDで観た。あまりに素晴らしかっ…

●メモ。『考える脳考えるコンピューター』(ジェフ・ホーキンス)、4章、5章。 脳のニューロンの反応はきわめて遅く、一秒に二百回程度の処理しかできない(コンピューターは一秒に十億回の演算ができる)。では何故、並列コンピューターを使って行う何兆という…

●引用、メモ。『洞窟のなかの心』(ルイス=ウィリアムズ)について。門林岳史「イメージの二つの起源」(「サイト・ゼロ/ゼロ・サイト」(3)所収)より。 《ルイス=ウィリアムズの『洞窟のなかの心』における取り組みとは、西ヨーロッパ後期旧石器時代のいわゆる…

●今日撮った写真。 写真を撮る時、「変なフレーミング」を探している、という感じは確かにある(それだけではないけど)。それはあくまで「探している」であって、「狙っている」とか「つくろうとしている」ではない。風景のなかに既にある(潜在している)「変…

●いい天気だった。以下の写真は、すべて今日撮ったもの。 写真というのはぼくにとって、メモやスナップ、エスキースのたぐいよりはもう少しかっちりしたもので、でも「作品」というところにまでは至らない、その中間で行われる、まさにエクササイズの場なの…

●最近撮った写真。 ●おまけ。以下は、アートプログラム青梅2011で、今、青梅市立美術館に展示している作品の部分写真です。 http://www.art-program-ome.com/About_2011.html

●『輪るピングドラム』第18話。うーん、今回は正直あまり面白くなかった。多蕗の過去はもっとふくらみがあるのかと思っていたのだが、時籠や夏芽の過去にくらべて、物語的にも表現的にも凡庸なところに落とし込んでしまっていて、ブラック多蕗というか、多蕗…

●お知らせ。東京新聞の11月11日付け夕刊に、東京都現代美術館のMOTコレクション展「布に何が起こったか」のレビューが載ります。 ●ネットの古本屋に注文してあった、『カイエ・ソバージュ1 人類最古の哲学』(中沢新一)と『考える脳考えるコンピューター』(ジ…

●『まほろ市の殺人 秋 闇雲A子と憂鬱刑事』(麻耶雄嵩)。以下、思い切りネタバレあり。 ●あえて強引に言えば、これはかなり変則的な語り手=探偵=犯人というパターンだと思う。厳密には、視点人物が一人で限りなく一人称に近いけど一応三人称だし、その視点人…

●ここ半月くらいで撮った写真。

●お知らせ。七日発売の「新潮」12月号に、『不愉快な本の続編』(絲山秋子)の書評(「隣接と反転、隠蔽と欠落」)を書きました。絲山秋子を、新本格のように(というか麻耶雄嵩を読むように)読んでいます。 ●「アーキテクチャーとクラウド」に載っている柄沢佑輔…

●『輪るピングドラム』第17話。ずいぶんと話が煮詰まってきた。今回は、驚きの展開というわけでもなく、大きな何かが提出されたわけでもなく、物語的には次につなげてゆくブリッジのような回だと言える。だがそのかわりに、視覚的な次元では盛りだくさんにい…

●目白の日本女子大学で『フィロソフィア・ヤポ二カ』研究会。 こういう言い方はかえって失礼かもしれないのだが、学者のディシプリンすげえ、というのが素朴な感想だった。参照項の広さや深さは勿論だが、それを頭のなかで検索して口にまで出してくる速さと…

●『フィロソフィア・ヤポ二カ』を最後まで読んだ。ぼくとしては第10章がクライマックスという感じだった。 「生きながら死人となりて生きるもの」としての暗号という比喩。しかもそれは同一性をもたない暗号(解読されるたびに別の意味をもつ)とされる。個が…

●国立新美術館で「モダン・アート、アメリカン」展、東京都現代美術館でMOTコレクション展「布に何が起こったか」を観た。 ●「モダン・アート、アメリカン」展は、期待していたほどは良い展示ではなかった。ただ、一つ強く思ったのは、アメリカにおけるキュ…

●『フィロソフィア・ヤポ二カ』の第二部まで読んだので、今日はちょっと休んで、清水高志さんによる読書会の資料をじっくり読んで、『来たるべき思想史』の西田幾多郎について書かれた章を再読し(『フィロソフィア…』の第二部だけだと、中沢新一が捉え、再構…

●最近撮った写真。 9月から10月の初め頃に撮ったものとは光の感じがけっこう違ってきているし、ぼくの光の捉え方も違ってきているみたいだ。