2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

●アメリカに単身赴任している弟が仕事の都合で短い帰国をしていて、週末を利用して弟夫婦が両親に孫の姿を見せに実家にやってきた。今年の四月に生まれた二人目の子供にぼくははじめて会ったのだが、写真では見ていたその子の顔をじっと見ていると、そこから…

●先週末からずっと立て込んでいて、それがちょっと一息ついてホッとしたら、映画が観たいなあという気持ちになったのだけど、もう夜も遅くて、これから出かけても地元のシネコンの上映には間に合わない時間だったので、近所のツタヤに行って『よく知りもしな…

●お知らせ。明日29日付けの、東京新聞夕刊に、東京都現代美術館の常設展「つくる、つかう、つかまえる」に出品されている冨井大裕と高柳恵里の作品について書いた記事が掲載される予定です。 ●寒くなってきた。ビルとビルの谷間の強く風が吹き込んでくると…

●引用。メモ。『ミシェル・セール』(清水高志)、第6章より。ナチュラリズムとアニミズムの関係。 ≪ガリレオは運動する物体の速度が、観察者の位置によって相対的なものであることを明らかにした。「ガリレオの相対性原理」と呼ばれるものである。そこでは…

●何日か前、BSで『2001年宇宙の旅』をやっていた。68年に製作された45年前の映画。 この映画は基本的に「こんなにすごい絵がつくれるんだぞ」というとを見せる(しかも、科学考証として正しい絵として、それを見せる)映画なので、絵をたっぷり見せるために進…

●ぼくは植物が好きだが、木よりも草に惹かれる。あるいは、木であっても、幹や枝よりも葉に惹かれる。 木は時間の堆積であり、ある安定性であり、固有性でもある。草は、すくに枯れるけど、またすぐに生えてくる。いつもそこに同じような草が生えている、あ…

●新宿のM2ギャラリーで山方伸さんの写真を観て、フレームについて考えていた。 写真のフレームにはまず、構図や視覚的なバランスという意味がある。そして、ある対象をどの位置から(どの角度で、どのタイミングで)撮るのかという意味もある。そして、何と…

●部屋に籠って原稿。途中から近所のマックへ移動。家族連れの子供とヤンキーの怒号が渦巻く休日のマックで原稿を書く。月曜締め切りの原稿の目処が今日中(というか、明日の明け方くらいまで)にたてば、明日が最終日のいくつかの展示を観に行くことができるけ…

●今日は一日籠って原稿を書いていようと思っていたのだけど、突発的な用事が出来て都心まで出かけなければならなくなって、これはやばいかなあと思ったのだが、行き帰りの電車のなかで思いのほか原稿が進んで、部屋に籠っているよりもかえってよかったかもし…

●『未明の闘争』の42章から最後までつづく猫たちへの記述は圧倒的だった。いろいろな意味で読んでいてとてもヘビーなのだけど(ちょっと気を抜くと因果関係が全然分からなくなるし)、でも、この部分に関しては、力を振り絞って、集中して一気に読む(一塊…

●実は『未明の闘争』(保坂和志)をまだ最後まで読んでいない。とはいえ、明日か明後日にはきっと最後まで行くと思う。日記をみると、読み始めたのが6月25日だから、五か月かけてようや最後まで行き着くことになる(読み始めた時はまだ本が出ていなくて、…

●東京都現代美術館の常設展が、とても面白かった。やっぱ美術って面白いんだな、と思った。 (二つの企画展と常設展のすべてを観られるセット券を買ったのに、常設展を観ているうちに閉館時間になってしまった。最初に常設展を観るということは、そもそも常…

●『カルト』(白石晃士)をDVDで観た。あまり期待していなかったのだけど面白かった。白石晃士はホラーを多く作っているけど基本的に幽霊には興味がない人なのだろうと思った。もっと言えば、恐怖には興味がなくて、「気持ち悪さ」とか「嫌な感じ(嫌な空気)…

●すべてを知っている、または知り得る人などどこにもいないのだから、「知らない」ことは別に罪ではないはず。無知は罪であるという考えは、人が全能であり得ることを前提にしている点で---あるいは、万人に共通する客観的な知があり得ると考える点で---間違…

●イギリスの家畜見本市で、来場者にある一頭の雄牛の体重を推測してもらって、最も正解に近かった人に賞金が出るというコンテストが行われた時、すべての応募者の推測値を平均した値が、ほぼ正確にその牛の体重を当ててしまったという(正解は1198ポンド…

●昨日、西川アサキさんが、「今やっている研究を全部やめて、人工知能の研究をした方がいいかもしれない、それで出来た人工知能に答えを教えてもらう方が効率的かもしれない」ということを言っていて、それに対して「でも、人間より圧倒的に賢いはずの人工知…

●早稲田大学へ。講義の前に西川さんに連れられて「早稲田文学」の編集部に立ち寄る。講義は、予定していたものの三分の二くらいまでしか進めなかった。「相対性理論的な感情」「拡張現実」「量子論的なフィクション」という例を挙げて、テクノロジーとフィク…

●この秋になってはじめて、(表面に感じる冷たさではなくて)からだの芯からぶるっと震えがくるような(「ヤバッ」という感じの)寒さを、風呂から上がった時に感じて、少しビビった。不意打ちされた。この感じをからだが全然予測していなかった。

●ずっと14日の講義について考えていたので、それ以外に書くことがない。ちょっと風呂敷を広げ過ぎたかもしれないとも思う。自分の考えをまとめていて、自分がいかにアニメから多くの影響を受けているのかと改めて感じる。 書くことがないので取り上げるつ…

●14日にする講義(テクノロジーと人間の感覚、感情、欲望、想像力の関係についてフィクション――主にアニメ――から考えるというもの)の内容について考えていた。 8日の日記に書いた作品に加えて、そういえば『serial experiments lain』(98)という重要…

●明日は祖母の誕生日で、祖母は明日で百歳になる。日曜日である今日、祖母の子供や孫が集まってお祝いの会をした。祖母自身に、百歳になったということがどのくらい理解できているかはよく分からない。どういう人たちが集まっている会なのかを理解しているか…

●昨日の日記に書いた早稲田での講義のために「ガッチャマンクラウズ」をはじめから通して観直していて、この設定は「メン・イン・ブラック」なのだなと今更気づいた。異星人とのトラブルを人知れず処理しているとか、エレベーターで地下に降りてゆくとすごい…

●西川アサキさんが早稲田大学でやっている文系の人のためのテクノロジーやシステム論についての講座(「科学技術の論理と倫理」)があって、来週の14日にゲスト講師としてお邪魔することになっている。ポストヒューマン的な状況を意識した(科学技術の進歩…

●『境界の彼方』六話。シリーズのなかに一回くらいはある遊びの回。「あー、そうきたのか(笑)」、という感じ。呆れさせられながら感心させられた。ちょっと「フリクリ」のニナモリ・スカトロ回を思い出した。 学校の屋上にぷかぷか浮かんでいる、目だけが…

●ゲシュタルトの問題とフレームの問題は違っていて、前者が地と図の関係の問題であれば、後者は一と多の関係の問題なのではないか。「図であり多である」いわゆる現実の世界から、「地であり、多であるもの」と「図であり、一であるもの」という二方向の別の…

●昨日の繰り返しになるけどガタリの共立平面の四つの区域について、現実的−可能的(非連続的−連続的)という縦軸を、地−図の軸とし、実在的−潜在的(関係的−自己準拠的)という横軸を、多−一の軸として考えると、美術作品について考える時の助けになりやすい…

●ガタリの『分裂分析的地図作成法』がすごく面白い。まだ、ようやく四分の一くらい読めただけなのだが、『機械状無意識』よりずいぶん分かり易い。図や表がいっぱいあって、まずそれを書き写したり、複数の図や表を重ね描きしてみたり、書き換えてみたりしな…

●10月に撮った写真、その二。

●10月に撮った写真、その一。 10月は天気がいまひとつだったので、あまり写真が撮れなかった。9月に撮った写真と比べると、光がずいぶん違ってきているのが分かる。光が細くなっている感じ。

●深夜アニメ。『境界の彼方』は、話数を重ねるごとにどんどん好きになってゆく。『京騒戯画』が、最初にガツンと来て、ここ二話くらいは安定状態にある(それはそれで面白いけど)のに対し、「境界の…」は、一話ごとに確実に、じわじわとではあるが攻めてき…