2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2022/10/31

●「ドンブラザーズ」、10話まで観た。いやあ面白い。基本的に子供向けの番組なので、作品を構成する一つ一つの要素や、一人一人のキャラクターは、複雑さを持つというよりも分かりやすさが優先される(とはいえ、キャラも決して一面的ではなく、複雑になりす…

2022/10/30

●『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』、アマゾンで三話まで観た。これはすごかった。特撮にも戦隊ヒーローにもまったく興味がないので、どのような歴史的な経緯があった末に「これ」が出てくるのか分からないのだが、戦隊ヒーローの文脈がどうこうとか、そういうこ…

2022/10/29

●公開された『雀の戸締り』(新海誠)の冒頭十二分の映像を観たが、無茶苦茶面白そうだった。胸が躍るという感覚を持った。これは期待してしまう。とはいえ、事前に公開されていた最初の十分「だけ」が素晴らしかったという、『シン・エヴァ』のようなこともあ…

2022/10/28

●アニメ映画『HELLO WORLD』をNetflixで観た。この世界構造だと、原理的には何度でもどんでん返し(入れ子への繰り込み)が可能になってしまうのではないか。何度でもどんでん返しが可能な構造を持った物語が、「ここで終わる」ためには、その「構造」とは別に…

2022/10/27

●U-NEXTにあったのでなんとなく『去年マリエンバートで』(アラン・レネ)を観た。今、観ると思いの外シンプルな映画だが、時系列的な展開と「現在時」の特権性を剥奪して、「今」が、進行する出来事=世界の最先端ではなく、「この今」も「このわたし」も、何…

2022/10/26

●今、配信ではトリュフォーの映画がほとんど観られない。ぼくが知っている限りでは、U-NEXTで『アメリカの夜』が、アマゾンで『華氏451』が観られるくらいだ。これはどちらも、最も優れたトリュフォーという感じの作品ではない。前はNetflixで『柔らかい肌』…

2022/10/25

●今まで観る機会のなかった『四月の魚』(大林宣彦)がYouTubeにあったので観た。映画として素晴らしい出来とは言えないが、大林宣彦のフィルモグラフィとしては重要な作品だと思った。 公開は86年だが、作られたのは84年だという(Wikipedia)。おそらく、お蔵…

2022/10/24

●6000円くらいで買った安物のブルーレイドライブだが、やはり、DVDを観ようとすると、あまりに頻繁に映像を勝手にスキップするので観てられない(21日の日記参照)。だが、試しにCDを再生してみたら、こちらはちゃんと再生できるようだ。最近では、CDで音楽を…

2022/10/23

●AIによる画像生成について、目にする記事のほとんどが(写真も含めた)いわゆる「具象」のものばかりだが、抽象も結構いけると思った。 VECTIONの会議で、掬矢さんのPCでStable Diffusionを試してみたのだが、三つくらいのワードを入れるだけで、かなり面白い…

2022/10/22

●メモ。無意識が意識を規定するというより、何かを語ったとき、そこで語り落としたものが、事後的に無意識となる、と考える(無意識は深層心理ではない)。何かを語ることによって、それによってでは語り切れないことが生まれ、その語れなかったことが語られた…

2022/10/21

●iMacにはディスクドライブが付いていないので、Amazonで最も安いブルーレイドライブを買ったのだが(6000円くらいのやつ)、けっきょく、安いものを買って損をするということになった。一応作動するが、頻繁にエラーが出て、勝手に映像がスキップされる。映画…

2022/10/20

●機会があって、『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』の黒川幸則監督の新作『にわのすなば』(12月公開)を公開前に観せていただいた。 natalie.mu とても面白かったので色々書きたいのだが、公開前にあまりネタバレしない方がいいのではないかという気もする…

2022/10/19

●huluで『血ぃともだち』(押井守)を観た。今まで押井守が撮った実写映画の中では、最もちゃんと「実写映画」になっている映画だった。とはいえ、特にどうということもない普通の映画で、なんの捻りもない、こんなに他愛のない普通の実写映画を、全く無防備に…

2022/10/18

●長谷敏司の久々の長編の装丁が、山本浩貴+h(いぬのせなか座)だった。前作『BEATLESS』の時点では、この組み合わせはまず考えられなかっただろうと思った。時間が流れるといろいろなことが起きる。

2022/10/17

●Netflixで『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。一話目は、ガンダムの始まり方の定型パターンで始まり、二話目でいきなり学園モノになって、婚約者をめぐる決闘が始まり、これは「ウテナ」なのかと思ったが、三話目で、また違う方向へ向かった。現時点まで観た…

2022/10/16

●アルトマンの『ロング・グッドバイ』の配信がU-NEXTで新しく始まっていたので観た。アルトマンで一番好きなやつ。こういうのが観たくて映画を観ているというところがある。圧倒的な冴えと、攻めている姿勢と、適度ないい加減さと粗さ。そしてこの感じは、七…

2022/10/15

●『サイバーパンク・エッジランナーズ』を観てから、フィクションの「根性構文」が気になってしまう。例えば、新しい『うる星やつら』の一話目で、ラムとあたるとの対戦で、最初の九日間は全く手も足も出なかったあたるが、九日目の夜にしのぶから結婚をチラ…

2022/10/14

●刃物を持った男から追いかけられるという夢はよく見る。その夢が途中から、刃物男を確保(逮捕)しようとしている警官たちの物語を、外から見ているという夢に変わることがある。刃物男から追われる恐怖から逃れたいという切迫した気持ちが、自分の位置をメタ…

2022/10/13

●Netflixで『リコリス・リコイル』を観た。アニメを観て面白いと思えたのはずいぶん久しぶりだ。最後までちゃんと面白く、一定の納得を得られた。突出した傑作という感じではないが、日本のアニメにおいて歴史的に蓄積されてきたさまざまな達成があることに…

2022/10/12

●『コロンバス』を観た、大抵の日本の映画好きの人が思うことだと思うが、コゴナダは『変態家族 兄貴の嫁さん』(周防正行)を観ただろうか(Wikipediaによると、2018年のベルリン映画祭でリマスター版が上映されたそうだ)。観たとしたら、日本のセックスムービ…

2022/10/11

●U-NEXTで『コロンバス』(コゴナダ)を観た。特に先鋭的なことをやっているというわけでもなく、すごく普通の話を、ケレンを加えずあくまで正攻法で押し切って撮っているところが逆に大胆という感じの映画だった。いろんなところに「小津に影響を受けた」みた…

2022/10/10

●下はラトゥールが亡くなったことを知らせるリベラシオンの記事だけど、この見出し「Mort de Bruno Latour, le philosophe qui a déconstruit la science 科学を脱構築した哲学者ブルーノ・ラトゥール氏死去(DeepL翻訳)」には問題があるんじゃないかと思う。…

2022/10/09

●昨日の続きでもあるが、お笑いに限らず、「コンテストでは勝てない種類の良い作品」というのが確実にあって、そういうところにこそ貴重な作品や面白い人がいる(重要な可能性がある)のになあと思う。文芸誌の新人賞などでも、コンテストにはなじまないような…

2022/10/08

●お笑いをコンテスト形式にして盛り上げるというやり方が嫌なのでいつもは観ないのだが(そもそもテレビは全く観ないのだが)、岡野陽一が出るというので「キングオブコント」をTVerで観た。「最高の人間(岡野陽一+吉住)」のネタはとても良かった。「巨匠」時…

2022/10/07

●引用、メモ。『世界は時間でできている』(平井靖史)、第七章「時間と自由」より。最後の章。 ●決定論(すべて必然)にも非決定論(偶然があり得る)にも「自由」はない。 《(…)世界のなかに、仮に法則によって決まっていない事柄があったとしても、それは自由と…

2022/10/06

●これ、すごくいい。いつまでも延々と観てしまう。とりわけ、電車の速度感がいい。東京湾の上には飛行機も飛んでいる。引いて見ると雨も降っている。 minitokyo3d.com

2022/10/05

●『こちらあみ子』を観ていて、最近の小学生のランドセルはこんなに多彩なのかと思った。色もデザインも色々あってカッコよく、男の子だから青系統、女の子だから赤やピンクということもなく、みんながそれぞれ好きなものを選んでいるという感じだった。しか…

2022/10/04

●U-NEXTで『こちらあみ子』(森井勇佑)を観た。とても張り詰めた映画で、緊張しつつ固唾を飲むように観ていたが、ラストになって、ちょっとこれは納得できない、と思ってしまった。最後に海を出してきて、映画として綺麗に終わっていいような話ではないのでは…

2022/10/03

●U-NEXTで、『あいたくて あいたくて あいたくて』(いまおかしんじ)。夫を失った妻と、妻を失った夫の話ということでは『遠くへ、もっと遠くへ』と同じだが、「遠くへ…」が、二人が出会ってからの話なのに対して、「あいたくて…」は出会うまでの話と言えるか…

2022/10/02

●U-NEXTで『勝手にしやがれ!! 英雄計画』(黒沢清)を観ていて、今更思った(気づいた)のだが、この映画の驚くべき長回しのカットが可能になったのは、おそらく、再開発か何かのために、おおかたの住民が立ち退いたことで出来た空洞のような場所、それによって…