2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

●昨日、神保町SOBOで観た「谷口暁彦/スキンケア」について。いきなりネタバレなので未見の方は注意してください。とりあえず作品を、以下のようなものとして記述してみる。 (1) コンビニで買ってきたいくつかのお菓子のパッケージの表面のテクスチャーをフラ…

●神保町のSOBOで「谷口暁彦/スキンケア」、白金高輪の山本現代で「小林耕平/蓋が開かない、屋根の上の足音」を観た。 ●差出人の名が早稲田大学総長となっている手紙が届き、なんでこんなものがウチに来るのか分からないまま封を切ると坪内逍遥大賞の授賞式へ…

●竹橋の近代美術館で観た『「映像表現 '72」展、再演』が面白かった。まず、再現された空間そのものが面白い。 あらゆる工業技術的メディアはすべて過渡的なメディアであると言える。工業製品であることにかわりはないとしても、古典的メディア、例えばギタ…

●『インヒアレント・ヴァイス』(ポール・トーマス・アンダーソン)を観たら『ロング・グッドバイ』(ロバート・アルトマン)が観たくなって(引っ越しの時に廃棄していなければ探せばどこかの箱のなかにVHSのテープがあるはずだけど再生する環境がない)、YouTube…

●『インヒアレント・ヴァイス』(ポール・トーマス・アンダーソン)をブルーレイで観た。映画を観てこんなに「楽しい」と思ったのは久しぶりだというくらい楽しかった。主演のホアキン・フェニックスが目黒祐樹にしか見えなかった。 ピンチョンの小説は読んで…

●吉祥寺「百年」での作品展示、「人体/動き/キャラクター」終了しました。

(ちょっと、昨日のつづき) ●実は、昨日の柴崎友香さんとのイベントで、柴崎さんが「六平直政」と言っていた時、ぼくの頭のなかに浮かんでいた顔は「大地康雄」だった。六平直政といえば、九十年代の黒沢清の映画(『復讐 運命の訪問者』)で大変に印象的な存在…

●「百年」で柴崎友香さんとトーク。 柴崎さんが言っていた新藤兼人の話がとても面白かった。新藤兼人の映画にはずっと殿山泰司が出ていて、つまり新藤兼人の映画には殿山泰司が占めるべき独自の位置というものがある。しかし、殿山泰司が亡くなってしまうと…

●『春の庭』(柴崎友香)における、モノの移動と人の移動を図にしてみた。 モノの移動 人の移動

●すっかり忘れていたのだが、久しぶりに『パノララ』(柴崎友香)を読み返して、「そうだ、亀が重要だったんだ」ということを思い出した。 ●今、「百年」に展示されている作品を作る最初のきっかけは、新国立美術館でやっていたアーティストファイル「隣の部屋…

●今週の土曜、24日に「百年」である柴崎友香さんとのトークのために、『パノララ』と『春の庭』をもう一度読み返しておこうと思って、まず『パノララ』を読み始めた。『パノララ』における反復、そして『春の庭』におけるフレーム操作と、ぼくの絵画作品とは…

●日付を間違えた。10月21日の日付がついている日記は実は20日の日記なのだが、掲載されている写真はぼくが撮ったのものではなく「百年」のスタッフが撮ったもので、使用の許可を得てからアップしようと思っていて、今日(21日)の出がけにメールを見たらOKとい…

●昨日の日記で『マインド―心の哲学』(ジョン・R・サール)の記述が論理的でないことに対するいらだちのようなことを書いたけど、この本がひろく受け入れられているのは、まさに「論理的ではない」からなのかもしれないと思った。多くの人にとっての興味は「論…

●『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第三話。おお、傑作の気配が漂ってきた感じ。今後に期待したい。 ●必要があって、『マインド―心の哲学』(ジョン・R・サール)を (かなりがっつりと) 読んでいるのだが(半分まで進んだ)、面白くないのでなかなか進ま…

●朝と、夕方。

●保坂和志さんと西川アサキさんが展示を観に来てくれたので、三人で(昼間から)飲んだ。この前のジュンク堂のトークのつづきであるかのように、最近の宇宙論について、ひも理論系とホーキング・ペンローズ系の違い、あるいは、物質転送機で「わたし」を転送し…

●住んでいる近くに大型書店がないので、本はほとんどネットで買うようになって、リアル書店からすっかり足が遠のいてしまっているのだけど、「百年」で展示をしているので行く機会が多く、当然だが「百年」には本がたくさんあって、眺めているうちに気になる…

●「心の哲学」関連の本を読んでいると、ラカンが懐かしくなってくる。 心の哲学で問題とされる「心的状態」とは主に、「信念(何かが成立していると考えたり感じたりしている状態)」、「欲求(何かが成立することを欲している状態)」、「感情(何かに喜んだり悲…

●ようやくちょっと余裕ができて秋アニメをぽつぽつ観ている。今のところ面白いと思えるのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』くらいだろうか。「ガンダム」というのは元々社会派の系統だと思うけど、この作品はあからさまに「現代の日本社会」が意識…

●日本民芸館で芹沢硑介展を観た。三月に展示のために尾道に行った帰りに、倉敷の大原美術館に寄ってから帰ったのだが、そこで気になったのが芹沢硑介の作品で、で、今日、日本民芸館に行ったらたまたま展覧会をしていたのだった。 http://d.hatena.ne.jp/fur…

●お知らせ。吉祥寺「百年」で開催中の「人体/動き/キャラクター」のアーティスト・トークを24日(土)に行います。ゲストは小説家の柴崎友香さん、時間は13時から14時半です。 http://www.100hyakunen.com/news/info/201510111795 ●下の画像は、今回「百年」…

●疲れている時に限って眠りが浅い。いくつか展示を観てまわってから「百年」へ、と思っていたのだが、なかなか出かけられないまま時間が過ぎ、結局「百年」へ直行、それでも約束の時間に三十分くらい遅れた。吉祥寺までは片道で二時間くらいかかり、そのうち…

●お知らせ。本日、10月9日づけの東京新聞、夕刊に、東京都美術館でやっているモネ展についての美術評が掲載されていたはずです。まだ確認できていませんが。 ●10月にはいってからずっと忙しくて、秋アニメを観ている時間がなかなか取れない。今日はようやく…

●早稲田で講義。うーん、喋るのは難しい。 ●「わたしには野心があります」ときっぱり言い切る人に、おそらく人生で初めて会った。しかも、外見上は野心でギラギラしているようにはまったく見えない人だった。

●吉祥寺の古本屋さん「百年」で作品展示がはじまりました。26日までやっています。 http://www.100hyakunen.com/news/info/201509271779

●八日にある講義の準備。早稲田の「基本として、文系の学生に理系的な思考の重要性を知ってもらうための講座」で、ここ三年、年に一度ゲスト講師として話をしている。基本的に毎年同じネタだけど、年ごとにブラッシュアップはしているつもり(内容的にはとい…

●吉祥寺「百年」で作品展示のための設営。五時半くらいからはじめて、終わったら十時になっていた。疲れた。体力の低下を強く感じた。電車のなかで、照明の調整をしてくるのを忘れたと気づいた。設営だけで力尽きて、そこに気が回らなかったのか。 ●六日は「…

●東京都美術館のモネ展の注目すべきところは、「印象、日の出」でも「睡蓮」でもなく、白内障に苦しめられていた最晩年の作品をまとめて観られるところにあると思う。作品を観る限り、この時期、モネは色のこまかい違いを見ることができなくなっているように…

●九月に撮った写真、その二。

●お知らせ。「note」に「作品展示のお知らせ」をアップしました。文章は「百年」のサイトにあるものと同じですが、画像が追加されています。 https://note.mu/furuyatoshihiro/n/ne482876ad913 ●九月に撮った写真。その一。