2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

●お知らせ。「週刊読書人」2018年11月30日号 に「上妻世海×奥野克巳×古谷利裕 <別の身体を、新しい「制作」を> 『制作へ 上妻世海初期論考集』(エクリ) を読む」が掲載されています。 http://www.dokushojin.co.jp/?pid=137420526 ●『獣になれない私たち…

●世田谷美術館のブルーノ・ムナーリが面白かった。 ムナーリ(1907年生まれ)は、ポロック(1912年生まれ)やニューマン(1905年生まれ)と世代が近くて、実際、第二次世界大戦後に制作される絵画においては問題意識を共有しているといえる。《(…)ムナーリは、それ…

●『ビフォア・ミッドナイト』(リチャード・リンクレイター 2013年)をDVDで観た。この映画を、初めて観る映画として観たし、観ている間もずっと、この映画は初めて観ているのだと思って観ていたのだけど、日記を検索してみると、2014年の7月17日に既に一度観…

●『獣になれない私たち』は、一話から七話までを三回ずつ繰り返して観たのだけど、最初に観る時は脚本の構造の幾何学的なきれいさが際だってみえていたのが、繰り返してみると演出の充実が前に出てくる。ワンカットワンカットが相当に作り込まれているのと、…

●ここのところ、本の校閲とか、ダメ出しされた原稿の直しだとか、鼎談の書き起こしのチェックだとか、自分の書いた(喋った)言葉を読み直し、書き直すようなことばかりやっている感じでさすがにうんざりして、気分転換に、手近にある文芸誌に載っている小説を…

●空気の冷たい、どんよりした薄曇りの秋の日にハマり過ぎて、ほとんど気候と一体化してしまう。Yumi Arai - Hiko-ki Gumo [ひこうき雲] (1973) https://www.youtube.com/watch?v=hjqCfhQ4f_A

●『獣になれない私たち』について、もうちょっと。 私には、他人のことを完璧に知ることは出来ないし、他人の位置(パースペクティブ)とぴったり一致することは出来ない。しかし、(たとえ知りたくなくても)他人のことを幾分かは分かってしまうし、私と他者と…

●『獣になれない私たち』、第五話から第七話。このドラマは本当に構造がきれいな形をしているなあと思いながら観ていた。まるでチェーホフの戯曲のようにきれいな形だし、まるで50年代のスクリューボールコメディみたいにきれいな形だ。とはいっても、古典…

●お知らせ。年末の12月22日に、名古屋私立大学芸術工学研究科の小鷹研究室によって開催される「からだは戦場だよ2018Δ(デルタ)」の関連企画として行われるトークセッション(「幽体離脱の芸術論」の射程距離)に、小鷹研理さん、金井学さんと参加します。場…

●『獣になれない私たち』、第三話、第四話をU-NEXTで。演出がキレキレだった一話、二話に比べ三話はやや弛緩している感じだったけど、四話はまたキレキレだった。 このドラマは、抽象的なレベルでの構造的な形がうつくしいのだと思う。それは、脚本のレベル…

●本がだんだん形になっていく。今は再校の校閲中だが、今日、本の装丁に使わせてほしいとずっと思っていた絵の使用について、作家から許諾をもらえた。デザインはこれからだが、これで本の外見のイメージもなんとなく定まった。 ●この本のもとになった最初の…

●『獣になれない私たち』、第二話をU-NEXTで。クオリティ高いなあ。二度繰り返して観たのだけど、細部にまで配慮が行き届いていてすごい。しばらく観ていないうちに、日本のテレビドラマはこんなになっているのか。ぼくが知っているテレビドラマとは密度がか…

●『半島論』のイベントでお会いした時に井上さんと黒川さんが話題にしていた、柄本明が監督した『空がこんなに青いわけがない』を(もうすぐ配信が終わってしまうということもあり)U-NEXTで観た。93年の映画。黒沢清の『ヤクザタクシー』(94年)より前で、相米…

●目につくところでちょっとした評判になっているみたいなので、(やや行き詰まっている気晴らしに)U-NEXTで『獣になれない私たち』の第一話を観てみた。 確かに、頭のいい人たちによってつくられた偏差値の高いドラマという感じで、とても立派な仕事だと感心…

●この世界には、さまざまなコンテンツが溢れていて、それにアクセスする機会も増えている。いや、コンテンツという言い方ではなく、さまざまな出来事が溢れていると言った方がいいか。そして、それに触れることのできるために、我々が持っている時間は限られ…

●今日も原稿を一つ書かなければいけないのだが、疲れがたまっていて、いろいろ頭で思いめぐらすところまでで、書き出すまでには至らず。アニメ、『少女終末旅行』をネットフリックスで観ていた。

●五千字というオーダーの原稿を書いたら八千字以上になってしまい、これをなんとかして縮めるように努めたのだが、どうやっても六千字にまでしか縮められないというところで力が尽きた。今日はこれ以上は無理。最後の節をまるまる切れば、五千字をちょっとこ…

●人前で話すというイベントが続き、さすがに疲れたので、今日は休む。一日だらだら過ごす。

●上妻世海さん、奥野克巳さんと、上妻さんの『制作へ』をめぐる鼎談。この内容は活字化される予定。 上妻世海という人が今際立っているのは、上妻さんは批評家ではなく、上妻さんの書く文章も批評ではないというところが大きいと思う。しかしそれは、批評と…

●12日に鼎談のために、『制作へ』(上妻世海)を、ノートをとったり、他の資料と付き合わせたりしながら改めて読み返して過ごす。そして、買ってはあったけどまだ読めてなかった、鼎談のもう一人の参加者である奥野克巳さんの本(『ありがとうもごめんなさいも…

●横浜、日ノ出町のシャノアールで『半島論』(響文社)の刊行イベント(前嵩西一馬、中村剛彦、中里勇太、古谷利裕)。小さなバーのようなスペースでこぢんまりとやる感じだとイメージしていたのだけど、会場は思ったよりゆったりとして広く、人もけっこうたくさ…

●用事に追われていてストレスと感じるのは、この日記をゆっくりと書いている時間がとれないということだと気がついた。この日記はとくに何の目的もなく、定められた形もなく、ただ考えたことを書き、書くことによって考えるために書くのだが(そのように考え…

●金網と夕方。

●ずっと、『半島論』のイベントと、その翌々日の鼎談の準備。もともとしゃべるのは苦手なのだけど、自分一人でしゃべるのではなく、複数の人と話す場合、他の人がどんなことを言うのかを事前に予測できないので、準備といっても、何をどこまでしていいのか分…

●サチモス、泉まくら(feat. ラブリーサマーちゃん)、フィロソフィーのダンスの新しい動画がYouTubeにあがっていた。フィロソフィーのダンスは、バンドセットでのライブ映像だ。サチモス、さすがにかっこいい。 Suchmos "FUNNY GOLD" (One Shot Film) https:/…

●余裕がない。10日に『半島論』の刊行イベントがあり、12日には活字になることが前提の鼎談があり、15日くらいまでに提出する原稿が二つあり、26日が本の再校校閲締切で、月末には新聞の美術評がある。それと、ここには具体的には書けないが、月の後半には、…

●多分クリスマスくらいの時期になりますが、勁草書房から本が出ます。現在、再校校閲中。 https://twitter.com/keisoshobo/status/1059266497359433728 ●たとえば、ぼくが「たんに趣味として」何かを好むとする。そしてその好みに対して、個人としての趣味以…

●横浜の崎陽軒の地下にあるビアホールで、10日に行われる『半島論』刊行イベントの打ち合わせ。中村剛彦さん、前嵩西一馬さん、中里勇太さん、金子遊さん、橋本光雄さんが集まる。金子さん以外の方は初対面。 https://www.facebook.com/events/3368622535437…

●十月に撮った写真、その二。

●十月に撮った写真、その一。