2020-11-28

●「半睡」(佐々木敦)で、話者=主人公がMと再会したのは2001年だと特定できるが、Nと出会ったのがいつ頃かは書いていない。マイケル・ジャクソンについて語り合うのは2003年であるはずだから、その頃に頻繁に会っていたことは確かだろう。主人公は、1986年に…

2020-11-27

●ちょっと必要があって、佐々木敦「半睡」(「新潮」4月号)を読み返していた。この小説には様々な仕掛けが埋め込まれていて、最初に読む時は、それらをひとつひとつ丁寧に確認し、解読しながら読み進めるのだけど、二回目なので、(すべてではないとしても)仕…

2020-11-26

●陰謀論がとても気になっている。 うろ覚えの記憶だが、昔、柄谷行人がフロイトの言葉として書いていたことがある。理性の声は小さいが、それは飽くことなく語りつづけるので、人は結果としてその声を受け入れざるを得なくなる、と。 しかしこれは、実は逆で…

2020-11-25

●「新人小説月評」は今月の分(来月発売分)で最後となった。最後の二、三回くらいで、ようやく自分なりのやり方がつかめてきたかなあというところで終わり。ざっと数えたら(ざっとなので数え間違いがあるかもしれないが)この一年で122篇の小説を読んで評した…

2020-11-24

●「豪の部屋」のゲストが永野だった。以前、地上波の深夜番組で観た時は、「アングラ芸人として注目されて、井の中の蛙みたいに小っちゃい場所で天狗になって、メジャーなんてかっこ悪いとか思っていた過去の自分が嫌いだ、マイナーが偉いと勘違いしている奴…

2020-11-23

●すごい。これも体験してみたいのだが…。 《展示予告その6は、小鷹研としては2年ぶりとなる新作HMD。”ゴムゴムの胴体”による2つの体験の内の1つ目。志村さんと数ヶ月にわたって色々やってきたなかで、一番しっくりきて気持ちの良かった運動イメージがこれ…

2020-11-22

●世界がこのようになってしまうことにはなんとも耐えがたいものがある。底が抜けてしまった感。ここには、美に対する醜があるのではなく、あるのは美への根本的無関心であり、軽視であり、そしておそらく無意識の内での敵視なのではないかと思う。悪趣味なの…

2020-11-21

●陰謀論にかんして、サブカル的な想像力が原因みたいなことを言い出す人がいるかもしれないけどそれは違うと思う。そもそも、陰謀論の歴史は古く、サブカルが生まれるよりもずっとずっと前からあるはず。だからこそ深刻で根の深い問題だということなのではな…

2020-11-20

●場のなかにモノがあり、文脈のなかに意味がある。しかし、場が先にあって、モノがあるのではないし、文脈が先にあって、意味があるのではなく、場とモノは常に同時にあり(あらわれ)、文脈と意味も同時にあって(あらわれて)、分けられない。(ある特定の)モノ…

2020-11-19

●これはすごい。 《展示予告三日目。いよいよ核心へと迫っていきます。まずは、4年生・今井くんとの全く新しいプロジェクトからの自信作、その名も『ボディジェクト闘争』。》(「」kenrikodaka) https://twitter.com/kenrikodaka/status/1329052229488152580…

2020-11-18

●アーティスト系の人こそが陰謀論にはまりやすいという傾向はあるのかもしれない。感性が鋭いというのは、見逃しがちな小さな違和感やノイズを拾い、それを繊細な手つきで増幅させて検討するということだと言えるだろう。それは、平常時では、多くの人が気づ…

2020-11-17

●今更という感じで恥ずかしいのだけど、『瘋癲老人日記』の「瘋癲」と、「フーテンの寅さん」の「フーテン」が同じ語だということをはじめて知った。たしかに音は一緒だけど、ビジュアルイメージが違い過ぎるから、今までこの二つが頭の中でつながることがな…

2020-11-16

●YouTubeさんが、いきなりSuperorganismというバンドの動画を教えてくれたので観てみたらよかった。音楽もいいけど雰囲気がとてもよい。 Superorganism - Full Performance (Live on KEXP) https://www.youtube.com/watch?v=NM52w9xrdn4 Superorganism - Ful…

2020-11-15

●「漫勉」を観ていると、どんなにすごい漫画家でも、結局は一コマ、一コマをしこしこと描くという地味な作業を果てしなく積み重ねることで作品を構築するしかないのだなあということや、どんなに絵の上手い人でも、一発で満足のいく絵が描けるわけではなく、…

2020-11-14

●YouTubeで七十年代のソウルを少しかじる。 The Supremes. Bad Weather. 1973. https://www.youtube.com/watch?v=SXmzQeGjto4 Syreeta - I Love Every Little Thing About You (1972) https://www.youtube.com/watch?v=gEtnJx1JS34 Hallelujah Day - Jackson…

2020-11-13

●TempalayというバンドのAAAMYYYっていう人が紹介してて知った、欧米にルーツをもつ人たちがタイで出会ってつくったというKhruangbinというタイのバンドがよい感じなのでメモ。 Khruangbin - Con Todo El Mundo - 444Hz FULL ALBUM (HQ) https://www.youtube…

2020-11-12

●なぜか分からないが、何十年ぶりかで受験の夢を見た(自分が高校生だったり、中学生だったりする夢はたまに見るのだが)。それも、なぜだか自分が受験生として登録されていなくて、受付でさんざん揉めて、もう試験が始まってしまい、今年は諦めるしかないのか…

2020-11-11

●(昨日のつづき)よい。これ、オリジナルよりも好きかも。ぼくは原田知世と同じ年齢で、少なからず思い入れもあるけど、過去は、更新されることで(否定されるのではなく)受け継がれるのだと思う。 時をかける少女 広瀬 愛菜 https://www.youtube.com/watch?v=…

2020-11-10

●「豪の部屋」の曽我部恵一ゲスト回で言及されていた、関美彦がプロデュースする広瀬愛菜というアイドルが、いい感じだった。 広瀬愛菜 feat.関美彦・伊賀航・北山ゆう子 2020.01.05 SUNDAY GIRLS s.3 ep.2 @神保町試聴室 https://www.youtube.com/watch?v=…

2020-11-09

●空気を入れ換えるために窓をしばらく細く開けたまま作業をしている二階の部屋。風向きなどにより、時々、外の音---たとえば隣の建物でも窓を開けていて、そのなかで扉を開け閉めする音など---が、屋内の音より近い位置から聞こえて、自分以外誰もいないこの…

2020-11-08

●群像の乗代雄介「旅する練習」を読んで動揺してしまった。このようなラストは、「あり」なのか「なし」なのか。このように書いてもよいものなのか、書くべきではないのか、分からない。基本的には、このように書くべきではないと考えるが、しかし、この出来…

2020-11-07

●文學界の鴻池留衣「わがままロマンサー」とても面白かった。前作(「最後の自粛」)も面白かったが、結末がやや素直すぎるというか、着地の前にもう一ひねりが必要ではないかとも思ったのだが、この作品では、展開も着地も、常にこちらの予想の斜め上をいくも…

2020-11-06

●YouTube巡回で最近気になった曲のメモ。 ASOBOiSM / ナイーブ https://www.youtube.com/watch?v=-HxRkpC4-70 瀬戸際のマーマレード / Nao Kodama × Kan Sano(Official Music Video) https://www.youtube.com/watch?v=LqmaTZhWYo0 星野源 – Ain’t Nobody K…

2020-11-05

●アップアップガールズ(仮)から四人卒業(現五人のうち一人だけ残って新体制)というのはさびしい。アブガ(仮)が特に好きだったということはないが(曲もあんまり知らないのだが)、アイドルに興味をもったきっかけが「梅酒の休肝日」と「スナックうめ子」だっ…

2020-11-04

●人の脳をクラッキングしてその思考を破壊するウィルスとして、陰謀論と歴史修正主義とでは、どちらがより厄介なのだろう。大統領選挙にかんする情報を追っていて、有名なQアノン以上にヤバい陰謀論に突き当たってしまって、頭を抱えている(怖すぎるので具体…

2020-11-03

●たとえ負けたとしても負けを決して認めず、相手が不正をしたせいだと言い張れば、少なくとも味方に対する面目は保たれる。たとえ何の根拠もないデタラメであっても、強い口調、強い言葉で語り、間違いを指摘されても揺らぐことなく、飽くことなく堂々と言い…

2020-11-02

●マルクス・ガブリエルの自然主義への否定は大胆なもので、たとえば彼は、物理法則を「神話」だと言っている。『全体主義の克服』(マルクス・ガブリエル・中島隆博)より。 《物理学者は、過去一四〇億年、同じ自然法則が宇宙を支配してきたと仮定していま…

2020-11-01

●マルクス・ガブリエルにおいては、過激な存在論と、良識的(常識的)な倫理的提言とが同居しているようにみえる。だから、一方の倫理的提言だけをみると、普通に良識的なヨーロッパ的知識人で、特に目新しいことを言ってはいないようにも感じられる。しかし、…

2020-10-31

●『全体主義の克服』(マルクス・ガブリエル・中島隆博)は、新書で対談本なので、そこまで突っ込んだ議論がなされているわけではないが、しかし、『なぜ世界は存在しないのか』だけでは充分にはみえていなかった、マルクス・ガブリエルの過激な部分やルーツ…

2020-10-30

●『全体主義の克服』(マルクス・ガブリエル・中島隆博)をパラパラ読んでいたら、マルクス・ガブリエルが、ハーバーマスとハイデガー(特にハイデガーだが)について衝撃的な告発をしていて、そんなことが書かれている本だとは予測していなかったので不意打…