2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

●セザンヌを観るために東京国立近代美術館に行った時、帰りにミュージアムショップに立ち寄って「新しいセザンヌのポストカードかなにかありますか」と聞いたのだけどないと言われたので、帰って、東近美のサイトから画像をコピーしてみると、これが予想外に…

●例えば、フローベールやカフカの小説を「チーム」で書くということはちょっと考えにくい。それはやはり、非常に特異な存在から生み出されたものだと感じられる。しかし、ドストエフスキーならどうだろうか。ドストエフスキーの何がすごいといって、あんなに…

●今期はアニメをあまり観られていない。現時点まで観つづけているのは、「寄生獣」「デンキ街の本屋さん」「SHIROBAKO」「甘城ブリリアントパーク」「サイコパス2」「ガンダム Gのレコンギスタ」くらいだろうか。 「サイコパス2」は、第一期よりは確実に面白…

●blanClassで、「えをかくこと♯7〈私が描きました〉」。八人の画家がそれぞれ自分の作品を一点ずつ持ち寄って、くじで作品と作家を入れ替え、他人の作品を自分がつくったものとしてその技法やコンセプトを説明し、それを受けた観客からの質問にも答える、と…

●竹橋の国立近代美術館に、新しく収蔵されたセザンヌの「大きな花束」を観に行った。すごく良い作品で、よくぞこれを買ってくれた、という感じ。 だけど、セザンヌを観ていると、他の作品を観る気がなくなってしまう。美術作品なんかを観るより、美術館から…

●昨日の日記で「シュタインズゲート」について書いたことは正確ではなかったかもしれない。「シュタゲ」で主人公の世界(世界線)の移動は、この世界の因果関係を変えるメールを「過去」に送ることによってなされる。つまり「この世界の過去」を変えることで、…

●たとえば、巨大なショッピングモールのような施設がある。その施設に関する様々なデータを解析した結果、最も効果的なセキュリティの配置が人工知能によって算出されるとする。しかし、なぜ「そのような配置」が効果的なのかという理由は、その結果を出すた…

●弟夫婦の子供たちを見ていて知ったのは、生まれて間もない子供は、しばらく見ないうちに「顔」が大きく変わるということだ。成長するというより、「別の顔」になるという感じ。長男はもう三歳を過ぎているのでかなり安定していて、前に会った時と「同じ人の…

●実際に「強いAI」が本当に可能なのかどうかはまだ分からないという段階だというべきなのだろうけど、それでも、今では、人工知能を視野に入れていないでなされる、経済、社会、政治の話は、ほとんど意味がなくなってしまうといえるんじゃないかというくらい…

●古本がとても安く売っていたのでなんとなく買ってしまって、今更ながら『ゲーテル、エッシャー、バッハ』を読んでいるのだが、面白い。 最初の方で、MUパズルというパズルが出題されて、しばらくそのパズルをやってみるのだが、割とすぐに、そのパズルが決…

●四、五年生くらいの時、小学校と実家の間の通学経路に、その時になんとなく気になっていた同級生の女の子の母親がはじめたおしゃれ雑貨のようなものを売る店が突然できた。小学生の男子が興味をもつような店ではなく、ただ、学校の帰り道などに、家の方向は…

●『さよなら神様』(麻耶雄嵩)を読んだ。超絶ロジックで、今読んでいるところの「意味」を、常に疑い、裏返したり、引いてみたり、前提を変えてみたりして考えながら読んでも、ああ、そうきたか、と、さらに斜め上をゆく展開が待っている。その点では、最後ま…

●高倉健も死ぬんだという(当たり前であるはずの)事実に、予想外の大きなショックを受けている。 ●グーグルがつくったという「Ingress」という位置情報を用いた拡張現実のゲームがあるということを人から聞いて、『電脳コイル』の世界がリアルに近づいている…

●けっこう混んだ電車のなかに、スマホでYouTubeのアイドル動画(ちらっと見たら複数の水着の女の子が飛び跳ねているような映像だった)を観ながら「にたあっ」と笑っているそれなりの年齢の人(男性)がいて、思わず口元がゆるんでしまっているのに自分では気づ…

●「サイエンスゼロ」、今週は重力波の話だった。ニュートンの重力(万有引力)からアインシュタインの重力(時空の歪み)への重力概念の変化。そして、エネルギーによる時空の歪み(=重力)が「波」として伝わるということが、アインシュタイン方程式から導かれる…

●高円寺のグリーンアップルに、百瀬文の上映を観に行った。上映された五作品のうち『Calling and cooking』『定点観測[父の場合]』『The Examination』は既に観ているから、はじめて観たのは『The Interview about Grandmothers』と『聞こえない木下さんに…

●いい加減で下らない思いつき。 自動車の無人自動運転の技術の普及における大きな問題の一つに、もし事故を起こしてしまった時に「誰」が責任を負うのかという問題があると聞いた。例えば自家用車の場合、事故の責任は所有者にあるのか、自動車メーカーにあ…

●テレビドラマ版『モテキ』を6話まで観たのだけど、これは面白い。大根仁を観る順番として、『恋の渦』や映画版『モテキ』よりもこちらを先に見るべきだったなと思う。 最近、「物語」について考えていて、意識的にテレビドラマをたくさん観ている。物語は基…

●買い物に行っても、市内には欲しいものは売っていない。それなりに店はあるし、商品は並んでいるのに、欲しい感じの物はない。電車に乗って藤沢まで行っても売っていない。横浜まで行けば……、とも思うのだけど、面倒臭くなって、帰ってきて結局ネットで注文…

●祖母の101歳の誕生日。

●NHKの「サイエンスゼロ」で時々プレゼンバトルというのをやっていて、それは、実際にその分野の研究者である専門家が何組か出てきて、自分が研究している分野の現在と将来の展望を分かり易くプレゼンするという内容になっている。そして、何故そんなことを…

●引用。清水高志さんのツイッタ―より。『語る西田哲学』、高い本だけど注文してしまった…… 《山内志朗氏が『誤読の哲学』でフーコーの『言葉と物』やマルブランシュについて言及している箇所を読み返している。。今年はマルブランシュの翻訳を結構やらされた…

●『朝露通信』(保坂和志)を読んでいて、保坂さんと自分との共通点に一つ気付いた。それは、きょうだいのなかでは「兄」なのだが、子供たちの人間関係のなかでは「末っ子」に近いポジションにいた、という点だ。『朝露通信』の主人公においては、甲府のイトコ…

●引用。『朝露通信』(保坂和志)より。 《妹が生まれると母の実家のタテに長い庭の、昔お蔵が建っていた奥の方で毎日のように盥に水を張って日光で温めてぬるま湯にして母は赤ちゃんの体を洗った。それが妹だという記憶はないし、赤ちゃんの柔らかい肉の感触…

●昨日のつづき。「ごめんね青春」三話の再放送を観た。三話目にして温まってきてエンジン全開というか、すごいキレキレだった。ぼくが知っている限りで(「あまちゃん」はほとんど観ていない)、この回は、クドカンのドラマのなかで一、二を争う良い出来ではな…

●宮藤官九郎の新しいドラマ「ごめんね青春」を、朝の時間に再放送でやっていて、昨日(一話)、今日(二話)となんとなく観た。 クドカンのドラマは、細部というかネタのレベルでは、おそらく意図的なのだろうけど、古いネタ、古いパターンが使われることが多く…

●「ユリイカ」の西川アサキのテキストで参照されている「時計としての時間、または過去・現在・未来の起源」(郡司ペギオ幸夫)が掲載されている「現代思想」99年4月号が届いたので、パラパラみてみると、前半はともかく、後半はがっつりカテゴリー論(圏論)に…

●少し前に早稲田大学でアニメの話をした時に、(新シリーズが最近あったにもかかわらず)「攻殻機動隊」のことを知っている学生が二割くらいしかいなかったのは軽いショックだったのだけど、でもまあ、それはそんなものだよなとも思うのだが、それより驚いたの…

●住んでいるのが田舎なので、ハロウィンといっても買い物に行くスーパーの店員が変な先の尖った帽子をかぶっているくらいのものだったけど、YouTubeで渋谷の映像を観たり、あと、qpさんのブログを観たりすると、これはすばらしいことなのではないかと感じる…

●10月に撮った写真、その一。でも、10月分は「その一」だけです。