2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2019-02-28

●Huluで、予備知識もなく、なんとなく『宇宙をかける少女』というアニメ(2009年、サンライズの作品)の一話目を観てみたのだけど、ちょっと面白かった(時々、気まぐれに未知のものを観てみるのだけど、そうそう「ひっかかり」のあるものに出会えるわけではな…

2019-02-27

●『花筐 HANAGATAMI』(大林宣彦)がすごかったので、その前作『野のなななのか』を観たいと思い、さらにその前の『この空の花 -長岡花火物語』も改めて観直したいと思ったのだが、U-NEXTでも、Huluでも、Netflixでも観られないし、アマゾンビデオにもない。近…

2019-02-26

●『花筐 HANAGATAMI』(大林宣彦)をU-NEXTで観た。すごかった。とりあえず、初見の感想としてはすごいとしか言えない。今まで観たどの大林宣彦よりも濃厚に大林宣彦であり、今までのさまざまな作品が想起され、しかし同時に、今までにない新しい大林宣彦でも…

2019-02-25

●お知らせ。ウェブメディアであり、紙の本の出版もしている〈エクリ〉が、六本木「文喫」の研究室スペースで、ポップアップストア「ÉKRITS ROPPONGI」という催しをやっていて、それに、〈エクリ〉の執筆者の一人として、「わたしをデザインした書物」三冊を…

2019-02-24

●図書館から借りてきて『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』を読み始めた。まだ若い(三十代の)橋本治の、なんというねちっこいことか。 (この本を読み返すのは、最初の本を書いていた十年前以来のことだ。)

2019-02-23

●巣鴨に、保坂さんのトーク(「時間・過去・記憶」)を聞きに行く。パワポも使わず、原稿を用意するでもなく、(聴衆にハンドアウトとして配られもした)レジュメともいえない覚え書き程度の手書きメモだけで、一人で90分フリートークをする。「時間・過去・記憶…

2019-02-22

●さらにもう少し、一昨日からのつづき。 一昨日に、「多平面的」「多反転的」ということを書いたが、しかしそもそも、「多平面的(虚の透明性)」であるためには、図と地との反転可能性が実現されていなければならない(多平面性は、反転可能性によって成り立つ…

2019-02-21

●もう少し、国立西洋美術館「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ---ピュリズムの時代」について。 ル・コルビュジエの画家としての名前はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレという。というか、こちらの方が本名だ。しかし、1928年以降は、絵画作品にもル・コル…

2019-02-20

●国立西洋美術館で「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ---ピュリズムの時代」を観た。面白かった。 画家としてのコルビュジエ(ジャンヌレ)の作品も、コルビュジエの絵画の師匠であり「ピュリズム」の同志でもあるオザンファンの作品もかなり興味深かったし、…

2019-02-19

●『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)で、アクターネットワーク理論が「科学は社会的に構築されている」と言う時、それはいわゆる「社会構築主義」とはまったく意味が違う(真逆ですらある)---「構築」という語の意味も「社会」という語の意味…

2019-02-18

●今日、そこで。

2019-02-17

●ブルーノ・ガンツといえば、ぼくにとっては何よりヴェンダースの『アメリカの友人』だ。この映画の時に彼はまだ三十代なのだなあ。そして、共演していたデニス・ホッパーももうこの世にいない。 (77年の映画だけど、観たのは80年代。『パリ、テキサス』が日…

2019-02-16

●中島愛「ラブリー・タイム・トラベル」を買ってしまった。 (中島愛にかんしては「マクロスFの人」くらいの認識しかなかったが、「豪の部屋」でこのアルバムの存在を知った。) 中島 愛カバーミニアルバム「ラブリー・タイム・トラベル」クロスフェード動画 htt…

2019-02-15

●『マルセル・デュシャンとチェス』(中尾拓哉)を読んでいたら、作品制作をやめた後のデュシャンがチェスの国際大会でしばしばフランス代表に選ばれていたと書いてあって驚いた。デュシャンが制作をやめてチェスに没頭したという話は有名だが、それをどこかで…

2019-02-14

●『最愛の子ども』(松浦理英子)を読んだ。 作家はそれぞれが固有の「茨の道」をもっており、あるいはそれに拘束されており、作家は自らの作品において、その「茨の道」を孤独にすすんでいくものなのだなあと感じた。 そして、その「茨の道」にきちんと行き会…

2019-02-13

●紋切り型ではあるが、真善美という古典的な価値の三幅対(三権分立)を考える。これらは、それぞれの領域が自律してあるというより、それぞれの価値の領域の独自性はボロメオの輪のように相互依存している、と考えられる。 たとえば美は、「善にも真にも還元…

2019-02-12

●続き。引用、メモ。『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)から。 ●モノの活動が可視化される状況のリスト(これはまさに「物語の作り方」みたいな感じだ)。 《(…)社会的という語を、新たな連関が作られているときにしか見えない流動的なものとし…

2019-02-11

●引用、メモ。『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)から。 ●権力や不平等は結果であって原因ではない。 《「ANTは権力や支配をどこにやってしまったのか」と詰問する人がいるかもしれない。しかし、私たちは、そうした非対称性を説明したいと望…

2019-02-10

●Huluで、アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の三話まで観た。事前知識はまったくなくタイトルだけに惹かれて。 すでにありふれた、既視感のある要素をゆるく組み合わせているだけだし、切り口や構築の仕方にしても、いくらでも駄目出し…

2019-02-09

●八十年代の竹内まりやの『Plastic Love』という曲が最近とても流行っているらしくて、トーフビーツやFriday Night Plansがカバーしたりしもしているけど、ぼくは、9m88という人のカバーが、なんか好きだ。よく知らないけど、台湾出身でニューヨーク在住とい…

2019-02-08

●『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』(大江健三郎)の、ほぼすべての主要な登場人物は、主人公である作家、長江古義人の小説(そこにはしばしば「自分」が登場する)の読者であるだけでなく、自分がその内部にいる---今、書かれつつある、進行中の---当の「…

2019-02-07

●お知らせ。2月26日発売予定の『アニメ制作者たちの方法 21世紀のアニメ表現論入門』(高瀬康司=編著・フィルムアート社)という本に参加しています。 http://filmart.co.jp/books/manga_anime/ncb_animator/ そして、『虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超…

2019-02-06

●別の用事で図書館に行って、棚にさしてあった『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』(大江健三郎)がたまたま目について、なんとなく手に取って最初のところを読んだら面白くて、読みふけってしまい、そのまま借りてきて、帰ってからもつづきを読んだ。半分…

2019-02-05

●野木亜紀子の脚本ということで、『重版出来!』をU-NEXTで三話まで観たのだけど、「これは普通のテレビドラマだなあ」と(終盤にいくにしたがって、いろいろな仕掛けが開示されるのかもしれないが…、ドラマを十話分観るためにはけっこう時間がとられるしなあ…

2019-02-04

●つづき。『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)。引用、メモ。 ●人形使いと操り人形。 《人形使いが、自分の操り人形を完全にコントロールしているかのようにふるまうことはほとんどないだろう。人形使いは、「操り人形が、思いもよらない動き…

2019-02-03

●『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)を読み始めた。以下、引用、メモ。 ●「社会的なものの社会学者」と、「連関の社会学者(ANT)」。 《社会的なものの社会学者は「社会的慣性」に訴えることを好み、まるでどかで紐帯が貯蔵されており、その蓄…

2019-02-02

『逃げるは恥だが役に立つ』、U-NEXTで最後まで観た。 主人公ふたりによるラブコメ展開は、中盤過ぎくらいにクライマックスを迎え(星野源が童貞ではなくなるところで、一応の決着をみるわけだし)、終盤にかかるとやや飽きがくるような感じなのだが(ベタの上…

2019-02-01 

●一月に撮った写真。