●中島愛「ラブリー・タイム・トラベル」を買ってしまった。
(中島愛にかんしては「マクロスFの人」くらいの認識しかなかったが、「豪の部屋」でこのアルバムの存在を知った。)
中島 愛カバーミニアルバム「ラブリー・タイム・トラベル」クロスフェード動画
https://www.youtube.com/watch?v=kCnplJGiB9o
トーフビーツ、LUCKY TAPESの高橋海、フジファブリックの金澤ダイスケといった人たちが、80年代から90年代のアイドルソングをアレンジしている。選曲やアレンジャーの選出を、中高生時代に、ブックオフやハードオフで80年代から90年代のアイドル曲を熱心に掘っていたという中島愛(89年生まれ)自身が行ったセルフプロデュースアルバム。中島愛とトーフビーツ(90年生まれ)は同世代で、茨城と兵庫の「ブックオフ文化」がここで出会っているという感じもある。
(かつて、渋谷に多数あった輸入レコード店が文化的インフラとなって渋谷系が成立したのだとすれば、全国にある---「あった」と言うべきか---ブックオフが文化的インフラとなって成立するブックオフ系というカテゴリーがあってもいいのではないか。)
(Suchmosも同世代だが、Suchmosにはブックオフ感がない。)
(追記。同世代で「ブックオフ系」といっても、中島愛がそこで見いだしたのは80年代から90年代のアイドル曲であるとすれば、トーフビーツが見いだしたのは、70年代から90年代のいわゆる「ジャパニーズ・シティ・ポップ」であろうから、食い違いはある。このアルバムでは、「青いスタスィオン」が中島愛路線だとすれば、「真夜中のドア」はトーフビーツ路線であろう。どちらもトーフビーツがアレンジ。)
●YouTubeでオリジナルを探して聴き比べるのも味わい深い。
一曲目の松田聖子カバーがけっこうインパクトが大きくて、モノマネになってしまう一歩手前で踏みとどまっている感じ---研究し尽くした上で自分のオリジナリティのありようを確保している感じ---が絶妙な松田聖子リスペクトになっている感じ。
(カバーを聴いた後で松田聖子を聴くと、松田聖子の松田聖子感をよりいっそう感じられるようになる。)
「青いスタスィオン」を聴いたのは三十数年ぶりだと思うけど、けっこう憶えているものなんだな、と思った。若い頃の流行り物(おニャン子クラブ!)というのは意識しなくても記憶に残っちゃってるものなのだな、と。今だと、同時代にはあった「流行り物への反発」みたいな感情が消えているから、すんなり聴いてしまう。
Kimono Beat ‐ Seiko Matsuda(あえて、ゼロ年代バージョンで)
https://www.youtube.com/watch?v=tNEkK4OsslE
河合その子青いスタスィオン
https://www.youtube.com/watch?v=uMKtl4_apDQ
電電公社CM:安田成美/透明なオレンジ(これしか見つからなかった)
https://www.youtube.com/watch?v=4-LXrYeCnO4
今井美樹- 雨にキッスの花束を
https://www.youtube.com/watch?v=OpeA6yAboLo
CoCo - 無言のファルセット
https://www.youtube.com/watch?v=8pS7piVZ17I
MIki Matsubara - 真夜中のドア
https://www.youtube.com/watch?v=k-KAY_Glmn4
松本伊代 - 時に愛は