2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
⚫︎たとえば、「弁護士」という肩書を持つ人が、かなりいい加減なことを言ったとしても、法律の知識のない我々は、そこに何かしらの法的な根拠があるかのような印象を持ってしまう。我々には真偽を確かめる能力がない。これは権威主義だ。 この、いい加減な弁…
⚫︎なんでみんなそんなに「賞」が好きなのか、と不満に思う。「賞」なんて、権威主義そのものではないか、と。勲章は、王様が家臣に対して、その働きを褒め称えるために与えるものだ。王様のために尽くした者がもらえる。賞もまた同じ構造で、賞を与える権威…
⚫︎最近、「解説」という言葉に強く引っかかる。YouTubeなどで、ネットで「かしこいキャラ」とされているような人たちが、しばしば「~について解説します」という動画をあげている。それを見るたびに(そのような動画を見ることはほとんどないが、そのような…
⚫︎メモ。kiki vivi lilyの最近のやつ。 ・kiki vivi lily「illusion」Music Video https://www.youtube.com/watch?v=bbXUl58qa78 おまけ。大学のサークルって素晴らしいな、と思う。 ・kiki vivi lily【関学文総軽音KGLMC】 https://www.youtube.com/watch?v…
⚫︎小室哲哉を回顧する1日になった。地下アイドルが「WOW WAR TONIGHT」をバカっぽくユーロビートでカバーしているMVを観たのをきっかけに、オリジナルの動画を観てみたら、今まであまり気づいてなかったけど、このトラックむちゃくちゃかっこいいのでは ? 、…
⚫︎『マルサの女』を観た。1987年の映画。この映画を、かつて観たことがあったのかなかったかも忘れてしまった。1987年の山崎努が今の自分より年下であることに驚く。 大ヒットした映画だけあってさすがに面白かった。若い時は伊丹十三の映画が苦手だったが、…
⚫︎ネットにあった『マルサの女をマルサする』をなんとなく観はじめたら、面白くて最後まで観てしまった。これは、1987年の伊丹十三が監督した映画『マルサの女』のメイキングで、この時点ではまだ『変態家族 兄貴の嫁さん』を作っただけだった周防正行が監督…
⚫︎下にあるのは、アークタイムスの尾形聡彦のTwitterのポストで、添付されている動画は、兵庫の選挙での斉藤候補の演説の現場を撮影したもの。話題の女性が選挙カーの上に登っていく様などが映っている。 だが、とりあえずいったん、そのような社会的、政治…
⚫︎デマを言うことには何のコストもかからない。ただいい加減なことを(繰り返し、執拗に)言えばいい。対して、デマをデマだと証明することには、大きな労力とコストがかかる。まずここに非対称性がある。また、デマを言う人は「〇〇はデマだ」というデマを言…
⚫︎面白い動画を見つけた。この人の頭の中の空間把握はどうなっているのだろうか。 ・Vaghissima sembianza弾き語り。 https://www.youtube.com/watch?v=d5_eeCJGXNs ・「レット・イット・ビー」寝ながらピアノ https://www.youtube.com/watch?v=HJGI6VxgiFM …
⚫︎お知らせ。小鷹研理さんとのイベントのアーカイブ動画が完成しました。「自分(でない)自分に神経を通す」。これは絶対面白いと思うので、ぜひぜひ、観ていただきたいと思っています。 inunosenakaza.stores.jp ⚫︎子供の頃、家にドレミファブックスという、…
⚫︎『おやじキャンプ飯 滋賀編』の5話と6話を観た。予想外に素晴らしかった。シリーズの締めくくりとして、これ以外にないという終わり方だと思う。まさか、「京都編」では妄想としか思えないほどに理想化されていた娘が、最後の最後に「邪魔者」として現れる…
⚫︎『おやじキャンプ飯 京都編』があまりに素晴らしかったので、『おやじキャンプ飯 和歌山編』を観て、『おやじキャンプ飯 滋賀編』を四話まで観た(まだ、あと二話分残っている)。やはりと言うか、「京都編」と比べると、続編、続々編は、つまらないとは言わ…
⚫︎リモートでVECTIONの会議があり、ぼく以外の人は誰も兵庫県が酷いことになっているということを知らなかったので、自分の知る範囲で概要を説明して、「民主主義ではやっぱダメなのではないか」みたいなことを冗談として話していたら、開票が始まって即当確…
⚫︎VECTIONメンバーでもある掬矢吉水さんが、KENSOというバンドの新しいアルバム「An old warrior shook the Sun」のジャケットのためにデザインしたビジュアルが素晴らしすぎてびっくりした。掬矢さんによると、四ヶ月以上かけて、AIと共同制作したというこ…
⚫︎嘘つきは、人のことを「嘘つき」と言って非難(攻撃)する。嘘つきの目的は、まずは信頼性を破壊することだ。それは、個別のことがらの真偽における信頼性の問題というよりも、様々な個別のことがらの真偽を判断するための、判断基準となるものの信頼性の破…
⚫︎物理法則や数学的な真は多数決によっては決まらない。たとえ、それを理解する人が世界中で数十人しか存在しない難解な数学的問題があったとして、それを理解する数十人以外の世界中のすべての人の反感や反発があったとしても、それによってその真が揺らぐ…
⚫︎多分これが、哲学や芸術の始まりの場面なのではないか。世界の不可解(それに驚き、歓喜し、また恐怖する)に対して、必死に思考しようとしているように見える。しかし決して思考しきれず、何も解決せず、苛立ちと恐怖に直面しているように思う。何かが開か…
⚫︎精神分析によれば、シニフィアンの連鎖(≒象徴界)は、自動機械のように機能する。『他なる映画と 1』(濱口竜介)を読んでいて、シネフィルによる、人の関心とは無関係に世界を記録する実写カメラの自動機械的な「記録性」の尊重とは、いわば「象徴界の確保」…
⚫︎ふと思ったのだが、ぼくにとって「色彩」は、精神分析を逃れるものなのかもしれない。それは欠如とも関係ないし、欲望の擬似餌(対象a)でもない。それ自体として、過不足なく欲望を満たすもの。色はそれ自体で、ただただわたしを満たす。 なぜ、ミニマリス…
⚫︎けっこう漢字が読めない。というか、読める時と読めない時がある。たとえば「委ねる(ゆだねる)」という文字は、その時によってすんなり読めたり読めなかったりする。おそらく、普段本を読む時に、頭の中で音読していないということだろうと思う。 漢字は、…
⚫︎『ラカン 主体の精神分析的理論』(立木康介)、序章より、引用、メモ。分析の目的=集結はどのように訪れるのか。 まず、精神分析の論理的概要。シニフィアン、〈父の名〉、大文字の他者と「主体」、現実界。これはかなりわかりやすい。 《シニフィアンとは…
⚫︎『ラカン 主体の精神分析的理論』(立木康介)、序章より、引用、メモ。 ⚫︎フランスにおける精神分析の制度化として、まず1926年にパリ精神分析協会(SPP)ができる(ラカンも参加)。しかし、医師を特権化する分析家訓練システムを確立しようとする派と、心理学…
⚫︎トランプを熱狂的に支持する人がいるのはわかる気がする。破壊の享楽というのはある。しかし、アメリカでも有権者の多くを占めると思われる「常識的な無党派層」がなぜトランプに投票できるのかがわからない。常識的にみて「奴はまともじゃない」。たとえ…
⚫︎人から聞いた話なので出典は示せないのだが、ポン・ジュノは、映画を作るのに、準備に一年、制作に一年、宣伝と配給に一年はかかるので、一本について最低三年は必要だ、と言っているそうだ。ここで、宣伝・配給に、準備や制作と同じウェイトがかけられて…
⚫︎楳図かずおの実質的に最後の作品と言える『14歳』が連載されていたのが90年から95年で、だから漫画家としては90年代に終わっているのだが、その後も楳図かずおは楳図かずおとして強く存在し続けていた。楳図かずおが存在している限り、『わたしは真悟』や…
⚫︎夢。さる高名な資産家の老人のエージェントだという男が現れ、ご老人からあなたにへと託されたと言って、冷凍された肉団子を差し出される。エージェントによると、この肉団子はとても貴重なもので、お金に変えると数千万はくだらないが、ご老人は、あなた…
⚫︎定期的に、繰り返し、怒りと共に思うことだが、倫理的な批判の根拠は倫理的に示されないといけない。倫理的な批判を美的な根拠において表現してはいけない。これは当然のことだと思うのだが。 具体的には、「キモい」とか「ダサい」という言葉を、倫理的に…
⚫︎お知らせ。VECTIONとして、mirrorに『「政党全廃に関する覚書」についての覚書』というテキストを公開しました。扉の画像は、ぼくの作品を素材にして、きくやさんがミッドジャーニーを使って加工したものです。 mirror.xyz かなり非常識な主張をしていると…
⚫︎全然知らなかった(し、観てもいない)のだが、ちょっと前に話題になった映画『関心領域』の監督は、ジャミロクワイの「ヴァーチャル・インサニティ」のMVの監督なのか。あのMVには、こんなこと起こり得るのかととてつもなく驚かされたし、歴史に残る傑作だ…