2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2023/08/31

⚫︎『あなたの顔の前に』(ホン・サンス)をU-NEXTで。これはなんなのだろう。主人公の女性の命が長くないだろうということは映画が始まってすぐに察せられるし、女性に会おうとする監督の下心もあからさまにミエミエだし、監督がクソ野郎だということもすぐに…

2023/08/30

⚫︎宮沢りえ主演のテレビドラマ版『グーグーだって猫である』を、これは原作とほとんど関係ない話なのだなあと思いつつ、大島弓子の作品をドラマ化するというより、大島弓子という存在をフィクション化する感じの作品なのかと思って、寝る前になんとなくダラ…

2023/08/29

⚫︎マティスとピカソは、とても近い位置にいるとも言えるが、全く違うとも言える。根本から違うので、マティスとピカソを間違えることはない。どんなに似たことをやっているときでも、マティスとピカソを間違えることだけはない、と自信を持って言える。リン…

2023/08/28

⚫︎マティスについて、もう少し。下の絵は晩年のドローイング、「立っている裸婦、黒いシダ」(1948)。画像は、2004年の西洋美術館でのマティス展の図録からスキャンした。今年のマティス展では残念ながらこの作品は観られなかったが、ぼくはこれがすごく好き…

2023/08/27

⚫︎東京都美術館のマティス展がイマイチだったので、マティスについて語り損ねてしまった感じがあって、マティスについて語りたい欲が空回りしているような感じなので、ちょっとマティスについて語ってみる。1911年の「茄子のある静物」について。この絵につ…

2023/08/26

⚫︎寝る前に、お酒を飲みながら、飲酒、飲食を絡めた軽めのドラマを配信で観るという習慣がある。「ワカコ酒」とか「晩酌の流儀」とか「居酒屋ぼったくり」とか「北欧こじらせ日記」とか「丸純子のおいしいひとり酒」とか「絶メシロード」とか「居酒屋新幹線…

2023/08/25

⚫︎「風魔一族の陰謀」を観たので、久々に「カリオストロの城」も(U-NEXTで)観てみた。これ、こんなに面白かったのか、と改めて驚くくらい面白かった。「風魔一族」も密度という点では負けていないが、一人の演出家によって制御されたセンスとスタイルで、洗…

2023/08/24

⚫︎今、動画配信では観られない『ルパン三世 風魔一族の陰謀』の英語字幕付き版がYouTubeにあったので観た。山田康雄ではなく古川登志夫がルパンを演じているやつ。おそらく権利関係をクリアしていないと思われるのでリンクは貼らないが、検索すればすぐ見つ…

2023/08/23

⚫︎ベクションの会議で「シェイダートイ」を検討した。ただ、検討も何も、ただただ、見入ってしまうのだが。 下のリンクは、今、ぼくが書いている小説の「主体イメージ」にとても近くて、かなりおどろいた。ライプニッツ的と言ってしまえばそれまでだが。 www…

2023/08/22

⚫︎「バックビートおじさん」の動画を初めて観たのはもう二、三年前のことだったと思うが、その時は何を問題にしているのかさえつかめなかったが、ずっと気にはなっていて、最近になってようやく、「リズムの重心」という言い方で何を言おうとしているのかは…

2023/08/21

⚫︎だいたい元気になったとはいえ、まだ気力は今ひとつなので、軽く観られるものを観ようと、U-NEXTで「ファミリーヒストリー 草刈正雄」を観たのだが、なんというか、すごく微妙な気持ちになってしまった。 ⚫︎まず、「戦後史」だなあという感じ。バブル期で…

2023/08/20

⚫︎風邪の症状は、波のように、軽くなったと思ったらぶり返し、また軽くなってぶり返すという周期を繰り返して、周期ごとに状態を変化させつつ、少しずつ緩和されていく。この感じも久しぶりだと思った。悪寒と発熱のピークを過ぎたかとと思うと、芯の深い頭…

2023/08/19

⚫︎コロナ以降、マスクの着用、手洗い(手の消毒)、うがいを徹底していたためか、この三年以上、風邪をひかなかったが、とうとう風邪をひいてしまった。これはそのまま、コロナへの警戒の緩みを表しているのかもしれない。昨日、冷房が効きすぎているところに…

2023/08/18

⚫︎河口近く、すぐ後ろは海。 海へと降りて行く道。 ⚫︎「マルドロールちゃんの歌」に触発されて、勉強のために買った本と(図書館で)借りた本。

2023/08/17

⚫︎『万事快調 オール・グリーンズ』(並木銅)を読んだ。エンタメ系の小説を読むことはほとんどなくなってしまったが、「色々と冴えない地方の女子高生たちが学校の屋上で大麻を栽培する話」という紹介を聞き、これは是非とも読まなければいけないという気持ち…

2023/08/16

⚫︎昨日ネットから予約した本が、図書館のサイトで「用意できています」と表示されるのをギリギリまで待っていたが、午後五時ちょっと前になってもまだ「予約中です」のままなので今日はもう諦めて、自転車で海まで行って、途中でスーパーに寄ってゴーヤと大…

2023/08/15

⚫︎最近思うのだが、二十世紀(後半)美術をいつまでも「現代美術」と言ったり、二十世紀(後半)思想をいつまでも「現代思想」と言ったりするのは、流石に二十一世紀の五分の一が既に過ぎた今ではズレてきていて、違うのではないか。もちろん、新しければ良いと…

2023/08/14

⚫︎『悲劇の解読』(吉本隆明)の宮沢賢治について書いた章を読んでいて、ふと巻末の年譜に目が行き、来年は吉本の生誕百年なのだなあと思う。 前にも書いたことがあるが、一人称現在で書かれた文章においても、語られる「わたし」と語る「わたし」は分離してい…

2023/08/13

⚫︎夕方に自転車でサクッと海まで行くのはとても良い。途中で雨に降られて全身びしょ濡れになったが夏なので何の問題もない。 (台風接近のため砂浜に降りられないように鉄の柵で閉じられていた。)

2023/08/12

⚫︎ぼくが小説で書こうとしていることは、ほぼ「ニュートン・カント的な時空間では成り立たないような経験を書く」ということに尽きているように思う。勿論、ニュートン・カント的な時空間に収まらなければなんでもいいということではなく、そこに自分なりの…

2023/08/11

⚫︎ブライス・マーデンが亡くなったそうだ。ぼくにとってマーデンは、抽象表現主義以降のアメリカの画家で最も影響を受けた存在で、アメリカ型モダニズム的絵画の最後の輝きと言っていい人なのではないかと思う。自分の過去の作品の様式を意味もなく折衷した…

2023/08/10

⚫︎今、書いている小説が、原稿用紙にして十八枚分くらいまでいった。分量的には半分過ぎたくらいか。ここ五日で原稿用紙九枚分、というのは、ぼくにとって驚異的な進み方だ。だんだんテンションが上がってきた。小説を書いている時の興奮状態には、ちょっと…

2023/08/09

⚫︎はじめて自分のお小遣いで買ったアルバムはサザンオールスターズのファーストアルバムで(小学校五年生の時)、それから四枚目のアルバム(「ステレオ太陽族」)まではずっと大好きだったが、五枚目の「ヌードマン」を買って聴いた時、これは今まで自分が好き…

2023/08/08(火)

⚫︎今日もまた海まで行った(歩くと四、五十分かかるが、自転車だと二十分ちょっとくらい)。 (それにしても、スマホのカメラがまだどうしてもうまく使えない。まず、フレームが取りづらいというか、フレームが見えづらい。これは、スマホ自体のデザインからく…

2023/08/07

⚫︎小説を書いている。十二年前に書き出し部分だけ書いてずっと放置してあったものがあり、今年の三月に、その続きがぽろっと書けた。このままいけるかと思ったが、すぐに停滞してしまった。昨日、その続きが書けて、一日で原稿用紙にして三枚分くらい書けた…

2023/08/06

⚫︎久々に海まで行った。

2023/08/05

⚫︎映画『女の決闘』(映画美学校フィクション・コース第25期高等科コラボレーション実習作品)の原作、太宰治の「女の決闘」を青空文庫で読んだ。読んだ、といっても、およそ小説を読んだとは言えない読み方で、長い資料の中から最低限の情報を取り出すという…

2023/08/04

⚫︎京極夏彦の17年ぶりの新作長編が出るみたいだ。デビューした頃にけっこう夢中になって読んだ記憶があるが、ぼくの京極熱は二年くらいしかつづかなかった。だから、新作が出るというニュース自体は、「へぇー」というくらいのことだが、新作のPVの最初に出…

2023/08/03

⚫︎『女の決闘』(映画美学校フィクション・コース第25期高等科コラボレーション実習作品)、ヤバかった。終わってみれば、いかにも高橋洋っぽい着地だと思えるし、全体の構造も把握できるように思えるが(「終わってみれば」いかにも高橋洋的構造だと分かるのだ…

2023/08/02

⚫︎マティス展をようやく観た。うーん、「マティスの中でも特別にすごいマティス」と言えるような作品はほとんどなかった(絵画に関しては)。それはある程度は仕方ないし、予想はしていた。今回は、ポンピドゥー・センターの収蔵作品が主になる展示だと聞くが…