2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

●お知らせ。明日、11月1日付けの東京新聞夕刊に東京ステーションギャラリーでやっている展覧会「生誕100年! 植田正治のつくりかた」のレビューが掲載される予定です。 ●ガタリの『機械状無意識』と『分裂分析的地図作成法』をちびちび読んでいて、そのための…

●無関心でいることの重要性、スルーすることが出来るということの重要性ということを思う。つい口を挟みたくなってしまっても、それを抑制するということ、とか。 ある問題をあたかも問題であるかのように語ることの罠というものがある。それをことさら話題…

●昨日だか一昨日だかにBSで『Wの悲劇』を放送していて、すごく複雑な感情を喚起されながらもついつい最後まで観てしまって、最後に「角川春樹事務所 1984」と出ているのを見て、あー84年かー、とため息をついた。もう30年ちかく前、おそらく公開時に観て以来…

●食事をしながら眠くていつの間にかうとうとと眠りこんでしまっていて、いけない、つい寝てしまった、という思いと共にはっと目を覚ましたら、食事中に寝てしまったというのは夢だったらしくて布団のなかにいた。でも、「食事中なのに寝てしまっていた」とい…

●家にこもって短い原稿を書いていた。900字程度の短い文章でも(いや、だからこそ)、書き出し部分を書いている時点ではこの話がどこに向かうのか全然分かっていない。そういう風にしか書けない。だからと言って、結果としては、予測不能なものが出てきてくれ…

●山森裕毅や西川アサキのテキストからスキゾ分析に興味をもってガタリの『機械状無意識』を読んでいるのだけど、ひどく難解で、読むというより暗号を解読するという感じで、山森裕毅による明快な整理がなかったら、おそらく手も足も出ない感じだっただろう。…

●ブリヂストン美術館で観たカイユボットは、なかにはよい絵もあったけど全体として凡庸だという印象。決して悪い絵だとは思わないのだけど「決して悪くはない」からこそなおさら印象に残らないというか。「都市の印象派」という展覧会のタイトルだけど、都市…

●深夜アニメ。『京騒戯画』と『境界の彼方』はどちらも回を追うごとにどんどんおもしろくなってくる。 『京騒戯画』は、最初は訳分からない感じでぶっ飛ばしていて「おーっ」と思ったけど設定や物語がみえてくるに従ってしょぼい感じになってくる、のではな…

●東京ステーションギャラリーの「植田正治のつくりかた」がとても充実していた。とにかく楽しかった。植田正治については有名な砂丘の作品しか知らなかったのだけど、最初に展示してあった『童暦』のシリーズが素晴らしくて、砂丘の作品に対する見方が改めら…

●『クロユリ団地』(中田秀夫)をDVDで。これはぼくには駄目だった。ぼくはもともと中田秀夫監督の演出はあまり趣味ではないし、そのことはもう何本も中田作品を観ているので観る前からある程度は分かっている。だから、そこは大して問題ではない。どうしてこ…

●社会を変えるのは政治でも経済でもなくて技術なんじゃないかと最近思うようになってきた。技術こそが経済や政治を変える。で、資本主義というのは、技術の発達に対して制約を設けない社会体制だからこそ(技術の発達による生産力の成長を織り込まないと経済…

●「正しく理解する」ということと「納得する」ということは違う。人は、納得さえしていれば理解などしなくても生きてゆける。パソコンやスマフォを正しく理解して使いこなしている人はごく少数だろう。しかしそうでなくても、使い方の感じを納得してさえいれ…

●深夜アニメについて。『京騒戯画』は、1話と2話を観て設定とキャラクターの関係をある程度把握してから改めて0話を観ると、ぐっと面白く感じられるようになる。いやー、0話すごいな、この監督才能あるな、と思った。毎回、演出の調子を変えてくるところも芸…

●夢を見過ぎて、そのために寝過ぎてしまう。

●例えば、あるリズム感を習得しようとする時に、まずは、良い例と悪い例とを聴き比べて、その違いを把握することは必要かもしれない。しかし、いったん「違い」を把握できたならば、その後にすべきことは、ひたすら良い例を聴いてそれに近づこうと努力するこ…

●いつからこんなにアニメウォッチャーになったのかというくらい、深夜アニメを観るのに時間をとられている。それでもすべてを観られているわけではないけど。今の時点で放映中のもので一番面白いと思うのは『京騒戯画』で、かなり期待できそうな感じだけど、…

●論理的か直観的か、理性的か感性的か、あるいは散文的か詩的か、等々、そういう区別にはもうほとんど意味がないと思う。問われるべきなのは、1Dか、2Dか、3Dか、4Dか、5Dか……、ということだと思う。つまりそれがどれだけ多くの座標(系)から出来ているのかと…

●これは誰でも考えることだとは思うけど、『ガッチャマンクラウズ』における「ベルク・カッツェ」と「はじめ(+累)」の関係を、『攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG』における「ゴーダ」と「クゼ」の関係と比較して考えてみると、いろいろ見えるものがあるのではない…

●『リビジョン』(法条遥)。うーん。細かなツッコミはいろいろあるけど、根本的な疑問が一つあって、ぼくには、ヤスヒコと保彦が同一人物であるという根拠が分からなかったのだけど、どこか見落としているのだろうか。 ●この手のタイムリープ物(タイムリープ…

●ずっと蒸し暑かったのだが、午後十時くらいに、開け放していた窓からたったいまスイッチを入れてクーラーから出てきたかのような風がすーっと入ってきた。 ●昨日は、硨島伸彦さんがつくった『きこえる?』という絵本がスロバキアで行われた国際コンクールで…

●気温が高くなるとどこからともなく蚊があらわれる。蚊がいるな、と、気づいた時には既にもうかゆい。

●今年の文藝賞の人、どっかで名前をみたことがあるという気がしていたのだけど、「首吊り芸人は首を吊らない。」の人だ、とトイレのなかで気付いた。 http://kizuki39.blog99.fc2.com/ ●お知らせ。「三田文学」2013年秋季号で、「百年後にも残る平成芥川賞作…

●『レインボーズ・エンド』(ヴァーナー・ヴィンチ)。 (6日の日記のつづき)下巻に入ると普通の娯楽小説みたいになって、えーっ、と思った。「いい話」というのは人間の感情を強く持っていってしまうから、そっちにいくと様々な要素たちがみんなそういう風な方…

●今期の深夜アニメ、つづき。気になっていたけど見逃してしまった『アウトブレイク・カンパニー』の一話目をネットにあがっていた動画で観た。これは、作品としてどうこういうのではなく、趣味としてとても好きです。『げんしけん二代目』が終わってしまった…

●今期の深夜アニメで観たもの。『境界の彼方』『京騒戯画』『キルラキル』『凪のあすから』『コッペリオン』『機巧少女は傷つかない』『ぎんぎつね』。 今期のアニメは「攻めてる」ものが多いという印象。ただその攻めてる姿勢がそのままストレートに「面白…

●お知らせ。「新潮」11月号に山下澄人『砂漠ダンス』の書評(「死ぬわたしと、それとは別のわたし」)が掲載されています。この本は、表題作の「砂漠ダンス」も面白いけど、一緒に収録されている書き下ろしの「果樹園」という小説がすごいです。 ●読み始めたば…

●『トランス・ワールド』(ジャック・ヘラ―)。面白かった。監督の名前も聞いたことないし、前評判とか何も知らず、なんとなくレンタルしてきて10分か20分くらい観てつまらなかったらすぐにやめようくらいの感じで観はじめて、出だしは特に何とも思わなかった…

●『攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain』。これはつまらなかった。「攻殻機動隊」をスタッフもキャストも一新した新シリーズとしてつくる、というだけでハードルは相当上がっているはずなのに、「武器横流しに関する軍の組織的な隠ぺい(出来事)」や「知ら…

●お知らせ。明日、10月4日付けの東京新聞夕刊に、パナソニック汐留ミュージアムでやっている「モローとルオー」展の美術評が掲載される予定です。これは地味だけどとても良い展覧会だと思います。 ●九月に撮った写真。その二。

●『アッチェレランド』(チャールズ・ストロス)を読んでいる間、メイヤスーという名前が頭に浮かんでいた。いや、メイヤスーについてほぼ何も知らないけど、たとえば「現代思想」一月号の小泉義之・千葉雅也対談で次のような会話が交わされていたのを思い出し…