●山森裕毅や西川アサキのテキストからスキゾ分析に興味をもってガタリの『機械状無意識』を読んでいるのだけど、ひどく難解で、読むというより暗号を解読するという感じで、山森裕毅による明快な整理がなかったら、おそらく手も足も出ない感じだっただろう。学生の頃にちょっと流行っていたのでその頃に読んでなんとなくわかった気になっている記号論に関する本を併読しながら、なんとかついていっている感じ。
こういう時に助かるのが、インクの消せるボールペンがあるということ。おかげで、何の躊躇もなく思い切って本に多色の書き込みを(書き込み、消し、書き直す)することが出来る。文字でも傍線でも矢印でも図でも、色が違うと奥行が違うので、平面上の位置と奥行きで3Dの書き込み(イメージ)が出来る(本当は3Dでは足りないのだけど、あとは頭のなかで補うしかない)。『機械状無意識』は五色(五種類の奥行+平面上の位置関係)で読んでいる。これがなかったらこんなややこしい本はぼくには全然読めないと思う。