2000-01-01から1年間の記事一覧

7/15(土)

本をパラパラめくっていたら、ページの間に、見知らぬ名前と電話番号をメモした紙が挟んであった。全く憶えがない。それは男の名前で、ぼくは用事もない知らない男の連絡先を聞く趣味などないのだから、おそらく何かしら連絡すべき用事があったのだろうけど…

7/14(金)

何日か前に、ようやく今年初めての焦点の定まらない力弱い鳴き声を聞いたばかりだというのに、蝉は、もうそれが聞こえてくるのが当然だとでもいうような調子でずうずうしくジージーと鳴き散らしている。 今にも雨が落ちてきそうな夜9時過ぎ。並木道の真ん中…

7/13(木)

何か身近にあるはずのものをなくしてしまい、必死に探すのだけれど見つからず、一体どうしたのだろうと思いながらも、さらに探しているうち、はたと、そういえば自分はまだそのものを手に入れてはいなかったのだ、と思い至り、なんだそれなら見つからなくて…

7/12(水)

今日もあつい。ウチから線路を挟んで反対側、踏み切りを抜けてゆるやかに上る坂道の途中にある商業高校のフェンス沿いに並ぶ背の高い並木では、蝉がジージーと大声で鳴いていた。近くの建築現場の隅にある、簡易トイレの換気用ファンがくるくると廻っている…

7/10(月)

あけっぱなしの窓から、蜻蛉が迷いこんできた。方向を失ってあちこちの壁にガンガンぶつかって、それでも外へ出られないのでパニックに陥ったらしく、やたらと羽根をバタつかせてはスピードを増しさらに出鱈目な方向へ迷走して激しく何度も壁にぶちあたる。…

7/8(土)

台風が行ってしまった後、気のせいか道路の両側に生えている木々の緑が、まるでこちらに迫ってくるようにいつもよりももくもくと茂っていているように感じられる。 道路の端、やや低くなっていて、そこから下水へと通じる穴が開いているところから、まるでわ…

7/4(火)

昼過ぎから、すこし眠ろうとしたけど、暑くて寝つかれない。うとうとしたと思うと、嫌な夢で目が覚める。随分と沢山の夢をみた気がするけど、時計を見ると10分とか15分とかしか経っていない。それでも眠いのでまた努力して眠ろうとする。カーテンを閉じ…

7/2(日)

新宿駅の自動販売機で缶コーヒーを買ったら、飲み口にガムがべっとり付着してていた。勿論それはすぐ捨てて、なんだかコーヒーを飲む気もなくなってしまって、キオスクでミネラル・ウォーターを買った。水分を身体に入れると、すぐに汗が吹き出る。昔、妹が…

7/1(土)

●胸がムカつき、吐き気がするほど暑い。白いシャツ、白い壁、白い看板、催し物用のテントの白い屋根、等に反射した光が眩しく目に突き刺さる。アスファルトからの照り返し。湿気を帯びた熱気が足元から、もわ~っ、と昇ってくる。剪定作業をしている造園業者…

6/30(金)

バカみたいな話だけど、最近、あたたかい紅茶にミルクを入れて飲むと美味しいということを、発見した。勿論、今までもミルクティーくらい飲んではいたけど、何故紅茶にわざわざミルクを入れなくてはならないのか、という必然性が理解出来ていなかった。ただ…

6/29(木)

生活が不規則で、睡眠も不規則なので、たまには1日じゅうこんこんと眠りつづけるような日が必要。朝帰りして、朝食の後、眠る。昼くらいまでのつもりだったので、12時頃起きる。目覚ましのため、テレビをつけて、お湯を沸かしてコーヒーをいれ、ぼんやり…

6/28(水)

とても色の淡い、ほとんど白にちかい紫陽花の花。つよい雨、つよい風。風にあおられて、街路樹の葉が「掌を返す」ような感じでヒラヒラと裏返っていく。次々とひるがえる沢山の掌たち。風に飛ばされた、千切れて枝から落ちた葉っぱが、靴に貼り付いた。 ぴん…

6/23(金)

細かくて薄くて軽い雨。降っているというより、水分が漂っているという感じの雨。 『生きられねばならない人生などないように、読まれねばならない本などない。』 くーっ、言ってくれちゃいますね、いつものことながら。これは今日手にした松浦寿輝・編の『…

6/22(木)

きな粉をまぶしたような色の死にかけた蛾が、羽根をブルブルと震わせて、アスファルトの地面の上にいた。必死に飛ぼうとしていて、羽根をめいっぱい動かして、ようやく少し浮いたかと思うと、方向を制御できないらしくて、すぐに地面に激突する。それでもま…

6/21(水)

アパートのちょうど裏で、地区の公民館が解体され、新しく建て直されている。今日、前を通ったら、コンクリートで土台をつくっていた。地面を刳り貫くように掘ったところに、木の板を組んで型をつくり、その型のなかにミキサー車から生コンを流しこんでいる…

6/20(火)

●駅と駅との間に新設された新しい駅の周辺。まだ人家は全く建っていなくて、区画ごとに金網で囲まれた整地された土地には、背の高い青々とした雑草がびっしりと生えている。ほとんど風がないので、雑草は静止したまま。空き地たちを区切るような道路だけは目…

6/19(月)

駅の階段のとこに付いている窓。長方形で、高さが少しづつズレて並んでいる窓。そこから曇った空の白い光が入ってきて、ぼうっと光っている。階段をのばりながらそれを見上げている。目の前には足があり、尻がある。のぼりきったところの正面には、でっかい…

6/18(日)

最近の作品を撮影したものの現像があがってきたので、作品の資料を整理していて、この10年くらいの自分の作品を観て、結局何にも変わってないじゃねえか、と感じ、うんざりしてしまう。結局、自分は、こういう奴でしかないのだ、ということを、思い知らさ…

6/17(土)

ずっとつづいていた雨のせいか、池はどろどろに濁っていた。大きな魚がバチャッと跳ねて、水面に大きく波紋が拡がる。同時に、生臭いにおいも漂ってきた。 道の真ん中に、握りこぶしよりやや大きいくらいの真っ黒な子猫が1匹ぽつんと居た。後ろ姿だけだと何…

6/15(水)

恐ろしい夢で、目が覚めた。まだ寝入ってから1時間ちょとくらい。細かい事は憶えていないけど、自由を奪われて、カッター、それも刃の先が錆びているような切れないやつで、身体じゅうのあちこちを切り付けられるとか、そんな感じだったと思う。スパッとで…

6/14(水)

雨。ビルが解体されて、そのビルによって隠されていた隣のビルの壁が露出している。黒ずんで、染みや汚れの目立つその壁が、雨の水分をたっぷりと含んで、さらに黒ずみ、重たい色に染まっている。じとっとした空気。 夕方には雨があがる。もっている傘は、乾…

6/12(月)

雨のなか、紺色の雨具に身をつつんだ清掃作業員が、あちら、こちら、にバラバラと散って、ゴミを集めている。どんより曇った空からの灰色の光であたり一面がくすんでいるなかで、彼らのもっているチリトリのエメラルドグリーンが、ひときわ際立って鮮やかに…

6/10(土)

細かい雨。濡れそぼった橋の欄干の上を、みすぼらしい、茶色にトラ縞の猫が、滑り落ちそうになりながらも器用に、しかし、とぼとぼとあるいていた、午前6時前。 黄緑色の、2?足らずの小さな虫。細い胴体は、内蔵(って言うのか?)が透けて見えるような透明色…

6/9(金)

雨、強風。大粒で方向の定まらないまばらな雨は、傘をどの方向へ向けてさしても、結局は濡れてしまうのだった。特に足元なんかすぐにぐっしょり。並木道の木々が強い風にあおられて、しなっては戻り、しなっては戻り、している。細い枝は、なぶられるように…

6/8(金)

緑のなかを電車ははしる。別に山奥をはしっている訳ではない。小田急線で新宿方向へ向かっている。線路のまわりは何故か緑が多い。ここんとこ続いている素晴らしい天気で、緑がくっきりと栄えている。こんなに気持ちの良い陽気なのに、アトリエに籠っていた…

6/7(水)

眠い。やたらと眠い。なぜ眠いかといえば、寝不足だからだ。それに加えて、睡眠が不規則で小刻みだからか。1時間寝て、起きて活動し、2時間寝ては、また起きる、という、1日24時間でまわっている生物のサイクルを無視した生活をしてしまっているからだ…

6/6(火)

連日の良い天気。しばらく外に立っていて、日の光をあびていると、皮膚の内側に熱が溜まってゆくような感じ。その後、冷房の効いた部屋に入ると、毛穴から熱が少しづつ染み出てゆくようだ。 平らに均されて固められたアスファルトがどこまでも拡がっている駐…

6/5(月)

昼間は晴れて、昨日に劣らず気持ちの良い天気だったが、夕方くもって、風がつよくなる。目の前で、強風にあおられて、並べて停めてあった自転車が、ドミノ倒しのようにして10台くらいバタバタバタッと倒れた。

6/1(木)

ピストルで背中を撃たれる夢と、日本刀で背中から斬りつけられる夢をたてつづけにみた。肩から背中にかけて、バリバリに凝っているからだろう。凝っているとうより、右肩から背中の左半分にかけて、斜めに、何か異物が埋め込まれているような感じ。 除草作業…

ストローブ=ユイレ『シチリア ! 』

目の酷使しすぎで頭が痛い。夕方から雨。 国際交流基金フォーラムへ、ストローブ=ユイレの『シチリア ! 』を観にいった。ホールの入り口附近で、青山真治氏らしき人物がタバコを吸っていたのだけど、あれは御本人だったのだろうか。 恥ずかしい話だけど、ス…