2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2024/03/31

⚫︎エリー・デューリング『Faux raccords: La coexistence des images』のイントロダクションを読む。ハーマンの英語と違って、デューリングのフランス語は晦渋なので、ChatDPT、Gemini、Claude 3と、三つのAIにそれぞれ翻訳してもらって、訳文を比較しつつ、…

2024/03/30

⚫︎必要があって、無料で使える音声合成アプリをいくつか試してみた。そのついでに、ぼくが書いた「ライオンは寝ている」という小説の最初の方を、VOICEVOXといアプリの、No.7というキャラクターの「読み聞かせ」モードでちょっとだけ朗読してもらった。 www.…

2024/03/29

⚫︎『不適切にもほどがある ! 』、最終話。過去回を適度に振り返りつつ、お祭り的な雰囲気で、ふわっと、みんな幸福な感じでよかったねというところに着地する。三ヶ月間、ドラマを見続けて登場人物に愛着を持っている観客にとっては、後に引きずらない感じで…

2024/03/28

⚫︎グレアム・ハーマンの『Art and Objects』を、部分的に読み返している。とはいえ、語学弱者なので大規模言語モデルによるAIの助けを借りて(つまり、逐次、翻訳してもらって)読むのだが。それで思うのは、ほぼ一年前に読んでいた時に比べて、翻訳の精度が著…

2024/03/27

⚫︎代々木公園で、毎年恒例の保坂和志さんを中心とした花見の会。今年も多くの人が集まったが、今年は、完璧にまったく花(桜)のない花見の会だった。陽の出ているうちは代々木公園で、日没後は代々木八幡近くの居酒屋で、延々と飲み続ける。

2024/03/26

⚫︎ハーマンの存在論では、「リテラルなもの」はオブジェクトではなく「状況」あるいは「性質」である。リテラルなハンマーは、世界の道具的連関の一部であってオブジェクトではなく、ハンマーが壊れたときのみ、オブジェクトとしてのハンマーが現れる。また…

2024/03/25

⚫︎Amazonを見ていて知ったのだが、グレアム・ハーマンは『Architecture and Objects』という本も出してるのか。すごい仕事量だ。 そういえば、『Art and Objects』の最後のところでハーマンは、「熱いメディア」と「冷たいメディア」との対比について触れて…

2024/03/24

⚫︎部屋のソファーの上に積み上げられた、連続講座第二回のための資料の山を切り崩し、本棚などに戻しつつ、第三回、第四回のための資料をぼちぼちと掘り出して、それらはまたソファーの上に積み上げられる。 次回は、大岩雄典さんにお話を伺うことを通して、…

2024/03/23

⚫︎RYOZAN PARK 巣鴨で、連続講座「未だ十分に尽くされていない近代絵画の可能性について(おさらいとみらい)」、第二回「「実の透明性/虚の透明性」を魔改造する」。スライド600枚弱で、四時間を超えるイベントになった。コーリン・ロウ+ロバート・スラツキ…

2024/03/22

⚫︎『不適切にもほどがある ! 』、第九話。円井わんの仲里依紗に対する感情は、嫉妬と羨望からくる憎悪の状態にあって、つまり、円井から仲へのハラスメントの告発は、憎悪する相手を陥れる策略であろう。たとえば、昭和の時代、職場におけるハラスメントが社…

2024/03/21

⚫︎夢にピカソが出てきた。ピカソはなぜか、学校の威圧的な先輩で、何か集団的な作業をして忙しくしているとき、遠くからこちらに視線を向けてきて(こちらにわかるようにあからさまに視線で圧をかけてきて)、あ、やだな、絡まれるな、なんか言われるな、と思…

2024/03/20

⚫︎23日のイベント、「「実の透明性/虚の透明性」を魔改造する」で使用するスライドより。「イサムちゃん」の回遊を90度で回転するカメラで捉える『麦秋』(小津安二郎)のカット割り。 間宮家の一階間取り。 90度、90度、90度、平行移動、そして90度。

2024/03/19

⚫︎ふと思い立って金井美恵子「孤独な場所で」(『金井美恵子全短編Ⅲ』)を読む。別の本を探している本棚から気まぐれに取り出したら読み込んでしまった。 話者である中年男性が、二十三歳年下の妻と入院中の父親の見舞いに行く場面から始まる。病院の裏手で解…

2024/03/18

⚫︎韓国でパロディアス・ユニティの特集上映を行おうとする動きがあるらしいという話を聞いて、昔、吉祥寺のバウスシアターであったパロディアス・ユニティの特集上映に通ったことをおもいだす。この日記を検索しても出てこないので、偽日記以前、90年代のこ…

2024/03/17

⚫︎マルドロールちゃんのうたの新作に気づいていなかった。圧倒的な密度の大作になっている。二、三度観たくらいでは歯が立たない。 東北きりたんと読む遠藤知巳『情念・感情・顔 「コミュニケーション」のメタヒストリー』 - YouTube 一見錯綜しているようだ…

2024/03/16

⚫︎噂に聞いたいまおかしんじの映画はこれか。観たい。 tengokuka-movie.com ⚫︎この画像を見て、自分がいかに70年代末の「少年チャンピョン」から大きな影響を受けていたのかを思い知る。全部読んでいた。「花のよたろう」「ブラックジャック」「がきデカ」「…

2024/03/15

⚫︎『不適切にもほどがある ! 』、第八話。とにかくコメディとしての密度がすごい。それとと同時に、今回はシリアスな苦い回でもある。 (前回は、自己言及的自虐を通じてやんわりと現代の視聴者へ疑問を呈する感じだったが、今回は「わかりやすい悪役」まで持…

2024/03/14

⚫︎落書き。(一筆描きではない)顔。線と顔の間。

2024/03/13

⚫︎異様なくらい鮮明でリアルな夢を見た。グループ展に参加している。その展覧会で公開制作のようなことをする。そこで作った作品は、今のリアルのぼくの作風とは異なり、多量の油絵の具を使い、キャンバスにかなりの厚塗りをするものだったが、その絵の具の…

2024/03/12

⚫︎『光りの墓』(アピチャッポン・ウィーラセタクン)をブルーレイで。改めて、これは本当に素晴らしいと思う。コロンビアで撮影されたという『MEMORIA 』も面白いのだけど、アピチャッポンの世界はやはり基本としてタイの風土の中でこそ成立しているように思…

2024/03/11

⚫︎スーパーデラックスで『フリータイム』(チェルフィッチュ)を観たのは16年前の3月だったが、今でも憶えているが、会場に入って舞台上の美術を見た時に嫌な感じがした。中途半端に状況を(舞台がファミレスであることを)説明していて、中途半端にオブジェとし…

2024/03/10

⚫︎とても久しぶりにチェルフィッチュ『フリータイム』のDVDを観た。やはりこれはとても素晴らしい。2008年なのか…。六本木のスーパーデラックスがなくなったのがいつだったのかももう憶えていない。『王国(あるいはその家について)』に出ている人がいて、随…

2024/03/09

⚫︎『不適切にもほどがある ! 』、七話。今回は、現代のドラマ視聴者ディスみたいになっている。ディスというか、「たまたま六話とか七話だけ観たとして、それが好きだったら、ぼくにとってそれは好きなドラマです」と言う岡田将生の「いい奴っぷり(好感度)」…

2024/03/08

⚫︎『マカロニほうれん荘』に衝撃を受けた派だったぼくは、『Dr.スランプ』が登場した時に、それまでとは異質な、何か決定的に新しいものが現れたという驚きを感じるとともに、その世界にどこか馴染めない感じがして、それが「少年マンガ」から離れるきっかけ…

2024/03/07

⚫︎スライドを作っているだけで1日が終わっていく。 ⚫︎この講義、すごく聞きに行きたいが、自分のイベントの前日なので、作業的にも体力的にも難しい…。 (「PARA4階+ズーム配信」とあるが、配信のみでもいいのだろうか。) playsandwork.base.shop

2024/03/06

⚫︎連続講座の第一回である前回のマティスとピカソ回は、スライドが200枚ちょっとで三時間くらいだったが、今回は、桂離宮の庭園にかんするスライドだけで250枚くらいになった。 (今のところ、論文「透明性―虚と実」の解説→論文外の具体例の提示→セザンヌの作…

2024/03/05

⚫︎23日にある連続講座二回目のスライドを作っているが、昨日の日記に書いた桂離宮にかんするところだけでスライドが200枚を超えてしまった。ほとんどのスライドが画像のみで、パッと見せてサクサク進んでいくはずだけど、それでも桂離宮への言及だけで一時間…

2024/03/04

⚫︎昨日の日記で引用したエリー・デューリングのテキストは、実際に桂離宮を訪れたことがない人が読んだら、何を言っているのかちんぷんかんぷんかもしれないが、ここでエリー・デューリングが言っていることが具体的にどういうことなのかがわかるように、You…

2024/03/03

⚫︎引用、メモ。桂離宮とその庭園について。エリー・デューリング「脳に反して思考する アルゴリズム空間のパフォーマンス」(『柄沢祐輔 アルゴリズムによるネットワーク型の建築をめざして』所収)。 (以前も、ほぼ同じようなところを引用したことがあるかと…

2024/03/02

⚫︎引用。メモ。『建築における「日本的なもの」』(磯崎新)、第二章「カツラ――その両義的空間」より。桂離宮の庭園にかんする、とても優れた記述だと思う。《由来も手法も異なる庭園の各部分を連結させるのは、そのなかを通過する視線である》。「虚の透明性…