2021-01-01から1年間の記事一覧

2021-12-31

●アマゾンプライムに『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』(榎戸耕史)があるのを知って早速観た。1988年公開。まだ昭和だ。この映画は確か、公開時に観たのと、その後、90年代に入ってからVHSで何度か観直しているはず。とても良かったという記憶があるのだが、…

2021-12-30

●鈴木清順の『結婚』をDVDで。これも、VHSからDVDに焼いてもらったもので、DVDではソフト化されていない。1993年につくられた、結婚をテーマとしたオムニバスのなかの一篇で、陣内孝則主演、原田貴和子と原田知世の姉妹が共演する45分弱くらいの映画。この映…

2021-12-29

●『パームビーチ・ストーリー』(プレストン・スタージェス)をDVDで観た。DVDというか、VHSのソフトをDVDに焼いてもらった、画質が良いとはいえない状態のものを観たのだが、後で、『結婚五年目』というタイトルでアマゾンプライムにあることを知った。 ホー…

2021-12-28

●メモ。「アイドル三十六房のRグランプリ」で知ることのできたアイドル(アイドル曲)の動画。 内山結愛(Yua Uchiyama) - Y ​​(Official Music Video) https://www.youtube.com/watch?v=5dMWZjXguvo Miniature Vacation Vol.11 - MCあんにゅ (2) https://www.y…

2021-12-27

●『ワンダーウォール 劇場版』をアマゾンプライムで観ていたのだが、「え、まさかここで終わりじゃないよね」と思ったところで終わっていて拍子抜けした。この終わり方はいくらなんでも「投げっぱなし」なのではないかと思った。 このドラマは京大吉田寮の取…

2021-12-26

●U-NEXTにシアターシュリンプ(私立恵比寿中学)の第二回公演『ガールズビジネスサテライト』があったので、観てみた。 第一回公演と同じく、シベリア少女鉄道の土屋亮一の作・演出で、作風としても同傾向のもの。そして振り返って、第一回公演の『エクストラ…

2021-12-25

●アマゾンプライムでたまたま見つけた、私立恵比寿中学(シアターシュリンプ)の2015年の演劇作品『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』を観た(ああ、松野莉奈が出ているなあ、と思いながら)。これが思いの外良かった。 シベリア…

2021-12-25

●『享楽社会論』(松本卓也)、第8章「レイシズム2・0?」で記述されるレイシズムの構造はとても説得力があるし、そうなのだろうと納得させられる。しかし、これは精神分析的な知によって初めて知らされる驚きの認識というよりは、我々は皆、あらかじめそのこと…

2021-12-24

●アマゾンプライムでエリック・ロメールの『木と市長と文化会館/または七つの偶然』。前に観たときはなんと人を食った映画だろうと思ったが、今回観てみたら、普通にロメールの映画だと感じた。 おそらく、作り方は他の作品と代わらず、骨組みとなる人物たち…

2021-12-23

●岡山大学文学部主催のオンライン対談「芸術のプロトタイプとプロジェクトの社会——現代芸術の現在」(池田剛介×岡本源太)を視聴。現代アートにおいてデフォルトになってしまっているプロジェクトに対して「プロトタイプ」という概念をたてているのがエリー・…

2021-12-22

●引用、メモ。『享楽社会論』(松本卓也)、第3章「性別化の式について」から。キルケゴールがいかにしてファルス関数から逸脱し得たのかについて。 《『アンコール』では、おそらくこのキルケゴールの記述(レギーネの結婚に関する『日誌』の記述)と関連する議…

2021-12-21

●メモ。最近の(今年の)関美彦のアイドル仕事。Mia Nascimento / ミアナシメント - summer me, winter mehttps://www.youtube.com/watch?v=jys7Xy9KSD4Mia Nascimento / ミア ナシメント- forgethttps://www.youtube.com/watch?v=-VUw6bZ59hwLate Late Summer…

2021-12-20

●アマゾンプライムでロメールの『満月の夜』を観た。おそらく十数年ぶりくらいに観るのだが、冒頭の、早朝の郊外の駅前からカメラがゆっくりパンして団地の入り口を映し、そこからと仰角となるカットを観て、「これこれ、この感じ」と、この映画の空気感を一…

2021-12-19

●精神分析がおもしろいのは、自分の自分に対する関係(自分の自分に対する支配、自分の自分に対する操作、自分の自分に対する搾取、自分の自分に対する裏切り、など)を問題にできるからだろう。 下の引用は、『享楽社会論』(松本卓也)、第2章「4(+1)つのディ…

2021-12-18

●引用、メモ。『享楽社会論』(松本卓也)、第1章「現代ラカン派の見取り図」より。フロイトからラカン初期において、人の心の標準モデルは「神経症」であったが、後期ラカンから現代ラカン派において標準モデルはむしろ「精神病(普通精神病)」および「依存症…

2021-12-17

●気がついてぎょっとしたのだが、アマゾンの「読書履歴に基づくおすすめ」の上位が、『トポロジーの発想』、『トポロジカル物質とは何か』、『具体例から学ぶ多様体』、『集合と位相をなぜ学ぶのか』、『群論入門』、『集合・位相・圏』となっているのは何故…

2021-12-16

●『飛行士の妻』(エリック・ロメール)でフィリップ・マルローは、昼間は学校に通って法律の勉強をしており、夜間、郵便局で郵便物の仕分けの仕事をしている。彼の職場が「郵便局」であることの必然性があるわけではおそらくない。前にも書いたが、この映画の…

2021-12-15

●『飛行士の妻』(エリック・ロメール)は、大雑把に三つのパートに分けられる。まず、早朝、フィリップ・マルローが、マリー・リヴィエールとパイロットが二人で連れだって部屋を出るのを目撃してしまい、その件についてマリー・リヴィエールに問いただそうと…

2021-12-14

●昨日から続く。これはネタバレだが、『飛行士の妻』(エリック・ロメール)には飛行士の妻は出てこない(写真のみ)。妻の代わりに飛行士の妹が出てきて、これがトリックとなっている(フィリップ・マルローも観客も、妹を妻だと勘違いする)。ネタが明かされるこ…

2021-12-13

●アマゾンプライムに最近なかなか観るのが難しかったロメールの作品(半分くらいはDVDで持っている)が多く追加されたと思っていたが、それらは今年いっぱいで配信が終わってしまうようだ。この先、いつ観られるか分からないので何本かは観ておこうと思い、と…

2021-12-12

●最近のyurinasia(というかjABBKLAB)は、益々すごいことになっている。選曲も相変わらずすばらしいし。 yurinasia : Vaundy https://www.youtube.com/watch?v=XuXlhJbHjo0 yurinasia : E.scene https://www.youtube.com/watch?v=sNMk3OynrQc yurinasia : NAR…

2021-12-11

●夢。袋の口に紐が通してあって、紐を引くと口がきゅっと閉るビニール袋に水と金魚が入っている。自分が何故それを持っているのか分からないが、とにかく、その金魚を袋から水槽になるべく早急に移さなくてはならない。まず水槽に水を貯めてから、袋を水槽に…

2021-12-10

●J-POPやアイドル定番曲のカヴァーを聴いて、改めていい曲だなあと思う。 (自分の「耳」にまったく自信がないし、音楽に詳しいわけでもないので、カヴァー曲を聴くことではじめて、オリジナルの方について「あ、こういうことだったのか」と気づくことが多々…

2021-12-09

●『パンツの穴 キラキラ星みつけた!』(鎮西尚一)に出てくる旅館には、踊り場があって一階ターンする内階段と、一直線に降りている外階段の二つの階段があり、二階部分で、内階段と外階段の間を、両側にドア(客室)のある一本の廊下がつないでいる。その廊下と…

2021-12-08

●『母娘監禁・牝』を観たので、加藤善博つながりで『パンツの穴 キラキラ星みつけた!』(鎮西尚一)をDVDで観た。この映画は過去に何度も観ているわけだが、変な言い方になるが、今回がいままでで一番面白かった。様々なことが「おお、そういうことなのか」と…

2021-12-07

●BiS階段の下の動画は定期的に観たくなって見返すのだが、あまりに幸福そうなので、いつも泣きそうになる。天国というのはこういう状態のことを言うのかもしれない、と、ひねくれた感想をもったりする。 BiS階段 / nerve(BiS階段 ver.) https://www.youtube.…

2021-12-06

●U-NEXTで『母娘監禁・牝』(斉藤水丸)を観た。にっかつロマンポルノ最末期と言える87年の映画。恥ずかしながら、この映画の存在も、前川麻子という人のことも、つい最近まで知らなかった(「品行方正児童会」という劇団名はなんとなく耳覚えがある)。森田芳光…

2021-12-05

●代官山のアートフロントギャラリーの浅見貴子展(未然の決断)、最終日に滑り込み。 浅見さんの作品を久しぶりに観たのだが、以前より空間性が前に出ているように感じられた。前から、木のつくる空間を描いているのだが、その空間は、出来上がった絵としては…

2021-12-04

●難しいなあ、と思う。「矜恃を持つが故に、同業の他者に対して厳しい言動をとる」ことが、マウントをとるとか、パワハラとか、老害という風にとられてしまう傾向がある。それは、かなりの程度正しいのだろうとは思う。特に、権力に不均衡がある場合、矜恃の…

2021-12-03

●学生の課題レポートを読んで、すばらしいとまでは言わないが、面白いと思えるものではあった。多くの人が、少なくとも講義でぼくが「言ったこと」はちゃんと理解して聞いていてくれたのだということが分かった。 (講義で取り上げたなかで最も興味を惹かれた…