2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2021-10-31

●今まで、カードがないとアマゾンプライム会員になれないと思い込んでいたのだけど、アマゾンギフトでも毎月定額支払えば会員になれると知って、さっそく会員になり、ほんとうに今更なのだがようやく「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観た。で、あー、これ…

2021-10-30

●週に二回、月木で講義があると、その準備で追われてしまうのだが、11月1日は、大学祭(リモート開催)の撤収日で授業はないということを昨日知って、ちょっと一息つく。 U-NEXTのラインナップに鈴木清順の『カポネ大いに泣く』(1985年)が新しく入っていて、お…

2021-10-29

●noteのVECTIONアカウントに投稿した「苦痛のトレーサビリティで組織を改善する」の英語版をMirrorに投稿した。そしてこれはARWEAVEにも登録されており、原理的には永遠に残る。 Implementing Pain Tracing Blockchain into Organizations https://mirror.xy…

2021-10-28

●ものごとの良し悪しを明確には言えない、なにかに対する態度をはっきりと示すことができないというのは、中立性の問題ではなく、複雑性の問題なのだと思う。その人がそのようにあるのは、そのようにあるしかない複雑な事情の絡み合いの結果として「そのよう…

2021-10-27

●すっかりアニメから関心が離れてしまっているけど、これは期待できそう。磯光雄、『電脳コイル』以来15年ぶりの原作・脚本・監督作『地球外少年少女』。 https://chikyugai.com/#introduction ●小島信夫の「馬」には、主人公の妻トキ子が《年甲斐もなくヘッ…

2021-10-26

●カント的な自由(従わないことも出来る法に自らの意思によって従う)というような自由でもなく、いわゆる「自由意志」という時の「自由」とも違うものとして、自由の感覚、「自由を感じる」という時の「自由」がある。それは、選択肢がたくさんあって、そのな…

2021-10-25

●大学の講義で「馬」(小島信夫)を取り上げる予定なので、『若い読者のための短編小説案内』(村上春樹)で「馬」について書いているところを読んだ。だがこれは、小島信夫の小説について書いているというより、村上春樹が自身の小説のモチーフについて書いてい…

2021-10-24

●あるYouTuberがお気に入りの香水の紹介をしている動画をたまたま観た。その人は、匂いを言葉で説明するのは難しいんだけど、と言いながら、酸味はほとんどなくて、甘い系の香りで、でもくどい甘さじゃなくて、スモーキー系というか、パウダリー系の甘さ、と…

2021-10-23

●おしらせ。noteのVECTIONアカウントに、「上手くいっている時には注目されずに失敗した時だけ叩かれる」をアップしました。 https://note.com/vection/n/n63736a9944b8 ●一日のやるべきことがとりあえずは終わり、風呂に入って、あとはもう寝るだけという時…

2021-10-22

●『ロル・V・シュタインの歓喜』(マルグリット・デュラス)についての講義で、精神分析的な用語を用いずに、精神分析的な考え方を導くにはどうしたらいいのか考えている。精神分析の理論を用いて小説を解読するのではなく、小説のなかから精神分析的な考え方…

2021-10-21

●ロベルト・ムージルの「トンカ」。この、難解でゴツゴツとした小説を、講義のために必死で噛み砕いてみるのだが、噛み砕いてみると、予想以上に筋が通っているというか、論理的な整合性に従った展開がされているのだと、今回、はじめて感じる事ができた。 (…

2021-10-20

●ふと、相米慎二は53歳で亡くなったのだなあと思う(ぼくは今年53歳)。相米は確か、9・11の直前に亡くなった。相米慎二は永遠に9・11以降の世界を知らない。アマゾンで相米の本(『最低な日々』)を買う。

2021-10-19

●「豪の部屋」の佐佐木一心ゲスト回を観ていて思ったのだが、17歳の女性アイドルと二人きりで、フラットな立場で(お父さんポジション、先生ポジション、上司ポジションに立たなくて、勿論オタクポジションでもない)、二時間の対話ががっつり成立する50歳すぎ…

2021-10-18

●ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』(鴻巣友季子・訳)の第一部のクライマックスとも言える一堂が会するディナーの場面で、ウィリアム・バンクスという植物学者の男が、義務的な社交の場に倦んで、こんなことは時間の無駄ですぐにでも自分の仕事に戻りたいと思…

2021-10-17

●お知らせ。noteのVECTIONアカウントに、「社会的シンギュラリティ、センサー計画経済、権力分立の未来」をアップしました。 https://note.com/vection/n/n71e7e6809d37 英語版、「Social Singularity, Sensor Planned Economy, and the Future of Power Div…

2021-10-16

●「東京画」(保坂和志)の舞台となる土地は小説では「××町」と伏せて書かれている。だがその位置は、部屋を借りようとする主人公に不動産屋が「人によっては車の音が気になるかもしれない」というので、《ここにくる少し前に遊歩道が環七の下をくぐるトンネル…

2021-10-15

●三、四十分くらい眠ってすっきりしてから作業をつづけようと思った。肩がこっている時の短い睡眠でよくその姿勢をするのだが、仰向けで、両腕で顔を囲むように輪をつくって、右手と左手の指を組み、伸びをしている姿勢を眠っている間もキープするようにして…

2021-10-14

●夢。朝、出かけるための支度で忙しなくしている時(一面が硝子張りで外の光がさんさんと注ぐ部屋にいる)に携帯に着信があった(夢のなかではじめてスマホを使う)。出ると、相手は五十歳代くらいの女性で、「あなたはわたしを裏切りましたね、あなたには大変失…

2021-10-13

●講義のために「東京画」(保坂和志)を読み返したのだが、これは本当にすごい(『この人の閾』所収)。95年か96年くらいにはじめて読んだときに、「小説」でこんなことが書けるのかと衝撃を受けた。いや、「小説」がどうとかということではなく、このような思考…

2021-10-12

●スマホのカメラの広角ぎみのフレームとどう折り合いをつければいいのか。スマホのカメラにまだまだ慣れない。それと、スマホで撮った写真をアップする時は位置情報を消す、ということに気をつけないと。

2021-10-11

●講義のために『ペドロ・パラモ』(フアン・ルルフォ)を読んで、自分がいままでこの小説のラストを誤読していたのではないかと気づいた。いままで、ペドロ・パラモは最後の場面で、(小説の最初に出てきて、主要な語り手であるフアン・プレシアドをコマラに招…

2021-10-10

●週二回講義があると、どうしても準備に追われてしまう。それに、講義の中身を詰め込みすぎで、一本調子の早口で喋りまくって無理矢理時間内に納める感じに、どうしてもなってしまう。 今、九回目の『ペドロ・パラモ』についての講義のスライドをつくってい…

2021-10-09

●新潮新人賞の「彫刻の感想」(久栖博季)、とても周到に構成・構築された小説だと思った。 樺太に居住するウィルタという民族のナプカという少女が、戦中に家族と別れ、日本人の家族にもらわれてフイという日本の名に変わる。フイの一家は戦火を逃れ北海道に…

2021-10-08

●大学の講義がはじまっているのだが、ぼくは、大学の様子も知らず、学生たちの雰囲気も知らず(一人として学生を目の前にすることなく)、学生たちの反応も分からないまま、一人、遠く離れた部屋にいて、ただ、時間が来たらPCの前で喋りはじめ、時間が来たら喋…

2021-10-07

●『ロル・V・シュタインの歓喜』(マルグリット・デュラス)の語り手がジャックだと書くことは、それだけで重大なネタバレになる。 《以下に、事細かに述べるのは、タチアナ・カルルが話したそのうわべの見せかけとやらと、T・ビーチのカジノの夜に関して私が…

2021-10-06

●『ロル・V・シュタインの歓喜』(マルグリット・デュラス)における、三人の主要な登場人物たち(ロル、ジャック、タチアナ)の力関係の構造について考えて、図にしてみた。 小説の全体の構図は下のようになっている。 まずは、三人の力の及ぶ範囲を示した図。…

2021-10-05

●「早稲田文学 2021年秋号」に掲載される小説「ライオンは寝ている」のタイトルは、もちろんThe Tokens の「The Lion Sleeps Tonight」からきているのだけど、この曲をはじめて知ったのは、「ライオンは起きている」というタイトルで日本語カバーされたバー…

2021-10-04

●今年もちゃんと、TIF(トーキョー・アイドル・フェスティバル)のプログラムに「スナックうめ子」が含まれていたので安心した。 「スナックうめ子」は、コロナ前は、よゐこの濱口優が主催する「濱口コントサークル」において三ヶ月に一度、そしてTIFにおいて…

2021-10-03

●Spotlightに投稿した「苦痛トークン」にかんする記事を、ひとつにまとめてnoteにも投稿しました。 「苦痛のトレーサビリティで組織を改善する」(VECTION) https://note.com/vection/n/n60f5ea44b139 苦痛を表明するという行為それ自体が、より大きな苦痛を…

2021-10-02

●4日に東工大で講義「文学B」がはじまる。月木の週二回、一限(8時50分から100分)。シラバスをつくったのはずいぶん前なので、現時点で構成が少し変わっている。さらに、授業をすすめるなかで変わっていくかもしれないが、今のところの予定をここにメモしてお…