2021-10-22

●『ロル・V・シュタインの歓喜』(マルグリット・デュラス)についての講義で、精神分析的な用語を用いずに、精神分析的な考え方を導くにはどうしたらいいのか考えている。精神分析の理論を用いて小説を解読するのではなく、小説のなかから精神分析的な考え方がたちあがってくるのを、あくまで小説の形、小説の流れに沿った形で、小説の言葉を用いて掴み出したい。

(デュラスがラカンの影響下で書いたのではなく、ラカンがデュラスの影響を受けたのだ。)