ジュンク堂新宿店で今やっているフェア、「古谷利裕の滲み出す脳」の第二期ガチガチ篇が明日からはじまる(7月28日から8月17日まで)ので、ここに、その選書リストを挙げておきます。なお、全ての本が揃うのは、一週間後くらいになるそうです。(今は、第三期「ごちゃごちゃ篇」の選書をしているのですが、本当にごちゃごちゃになりそうです。第二期には小説がありませんが、第三期は、小説が中心になる予定です。)


古谷利裕フェア・第2期《ガチガチ篇》


【1.芸術について】(26点)

01 「吉田秀和全集18セザンヌ」(白水社)
02 「ジャクソン・ポロック藤枝晃雄(東信堂)
03 「シャルル・ボードレール 現代性(モデルニテ)の成立」阿部良雄(河出書房新社)
04〜09 「絵画は死なない、あるいは二度死ぬ」シリーズ1〜6 林道郎(アート・トレイス)
10 「ルネサンス 経験の条件」岡崎乾二郎(筑摩書房)《僅少本》
11 「美術史の7つの顔」小林康夫編(未来社)
12 「絵画の二十世紀」前田英樹(NHKブックス)
13 「20世紀文化の臨界」浅田彰・他(青土社)
14 「アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮」田中純(青土社)
15 「美術史1古代美術」エリー・フォール(国書刊行会)
16 「絵画と社会」ピエール・フランカステル(岩崎美術社)《非売品・閲覧のみ》
17 「グリーンバーグ批評選集」(勁草書房)
18 「マチスピカソ」イブ=アラン・ボア(日本経済新聞社)《僅少本》
19 「マルセル・デュシャン論」オクタビオ・パス(水声社)
20 「感覚の論理」ドゥルーズ(法政大学出版局)
21 「映像の詩学蓮實重彦(ちくま学芸文庫)
22 「小津安二郎の家-持続と浸透」前田英樹(書肆山田)
23 「死体は窓から投げ捨てよ」丹生谷貴志(河出書房新社)
24 「ドゥルーズ・映画・フーコー丹生谷貴志(青土社)
25 「美術手帖」2008年4月(特集、現代アート辞典)
26 「美術手帖」2008年8月(特集、現代アートの基礎演習・監修岡崎乾二郎)

【2.アーティストの言葉】(23点)

01 「マティス 画家のノート」(みすず書房)
02 「デュシャンとの対話」(みすず書房)
03 「ジョン・ケージ 小鳥たちのために」(青土社)
04 「エクリ」ジャコメッティ(みすず書房)
05,06 「ミシェル・レリス日記」1・2(みすず書房)
07 「また終わるために」ベケット(書肆山田)
08 「彼自身によるロラン・バルト」(みすず書房)
09 「シネマトグラフ覚書」ロベール・ブレッソン(筑摩書房)
10,11 「ゴダール映画史」1・2(筑摩書房)
12 「へたも絵のうち」熊谷守一(平凡社ライブラリー)
13 「うまやはし日記」吉岡実(書肆山田)
14 「ブラジル日記」吉増剛造(書肆山田)
15 「高橋悠治コレクション」(平凡社ライブラリー)
16 「生命の建築」荒川修作・藤井博己(水声社)
17 「対論・彫刻空間」若林奮・前田英樹(書肆山田)
18 「言葉の外へ」保坂和志(河出書房新社)
19 「映像のカリスマ 黒沢清映画史」(フィルムアート社)
20 「デュラス 映画を語る」(みすず書房
21 「トリシャ・ブラウン 思考というモーション」(ときの忘れもの)
22 「東京ミキサー計画」赤瀬川原平ちくま文庫
23 「セザンヌ」「ルーヴル美術館訪問」ストローブ&ユイレ(紀伊国屋書店)これだけDVDです。


【3.精神分析VS現象学的精神医学】(20点)

01,02 「夢判断(上下)」フロイト(新潮文庫)
03 「精神分析の四基本概念」ラカン(岩波書店)
04,05 「精神分析の倫理(上下)」ラカン(岩波書店)(上)=《僅少本》
06,07 「無意識の形成物(上下)」ラカン(岩波書店)
08 「ラカン精神分析入門 理論と技法」ブルース・フィンク(誠信書房)
09 「精神分析現実界」立木庸介(人文書院)
10 「〈女〉なんていないと想像してごらん」ジョアン・コプチェク(河出書房新社)
11 「フロイト的身体」レオ・ベルサーニ(青土社)《僅少本》
12 「ラカン社会学入門」樫村愛子(世織書房)
13 「夢と実存」ビンスワンガー/フーコー(みすず書房)
14 「現代精神医学の概念」H.Sサリヴァン(みすず書房)
15 「徴候・記憶・外傷」中井久夫(みすず書房)
16 「こんなとき私はどうしてきたか」中井久夫(医学書院)
17 「自己・あいだ・時間」木村敏(ちくま学芸文庫)
18 「時間と自己」木村敏(中公新書)
19 「精神科養生のコツ」神田橋條治(岩崎学術出版会)
20 「「現場からの治療論」という物語」神田橋條治(岩崎学術出版会)


【4.芸術と思想、芸術と科学】(25点)

01 「ニーチェ全集8《悦ばしき知識》」ニーチェ(ちくま学芸文庫)
02 「物質と記憶ベルクソン(ちくま学芸文庫)
03 「ベンヤミンコレクション1近代の意味」(ちくま学芸文庫)
04,05「知覚の現象学(1.2)」メルロ=ポンティ(みすず書房)
06 「メルロ=ポンティコレクション4《間接的言語と沈黙の声》」メルロ=ポンティ(みすず書房)
07,08 「意味の論理学(上下)」ドゥルーズ(河出文庫)
09 「哲学とは何か」ドゥルーズ(河出書房新社)
10 「フーコーコレクション3 言説・表象」(ちくま学芸文庫)
11 「非人間的なもの--時間についての講話」リオタール(法政大学出版局)
12「生きた貨幣」クロソウスキー(青土社)
13「ディアーナの水浴」クロソウスキー(水声社)
14 「内省と遡行」柄谷行人(講談社学術文庫)
15 「存在論的、郵便的東浩紀(新潮社)
16 「メタ構想力 ヴィーコマルクスアーレント」木前秋利(未来社)
17 「精神と自然」ベイトソン(新思索社)
18 「ディスポジション--配置としての世界」(現代企画室)
19 「システムの科学」ハーバード・A・サイモン(パーソナルメディア)
20 「生態学的視覚論」J.Jギブソン(サイエンス社)
21 「心の社会」マーヴィン・ミンスキー(産業図書)
22,23,24 「心の仕組み(上中下)」スティーブン・ピンカー(NHKブックス)
25 「生きていることの科学」郡司ペギオ-幸夫(講談社現代新書)


【5.画集・その他】(20点)

01「アンリ・マティス 切り絵」(タッシェン)
02 「セザンヌ」(集英社アートギャラリー、なければタッシェン)
03 「マルセル・デュシャン」(美術出版社の〈現代美術の巨匠〉)《僅少本》
04 「マルセル・デュシャン」(タッシェン)
05 「ジャクソン・ポロック」(集英社アートギャラリー)
06 「ポロック」(タッシェン
07 「抽象表現主義」(タッシェン)
08 「ロイ・リキテンスタイン」(タッシェン)
09 「磯崎新の建築談義07 サン・ロレンツォ聖堂」(六燿社)
10 「イタリア絵画」ステファノ・ズッフィ(日本経済新聞社)《僅少本》
11 「ミニマリズム」ジェイムズ・マイヤー(ファイドン)
12 「美術の物語」(ファイドン)
12 「熊谷守一(気ままに絵のみち)」別冊太陽(平凡社)
13〜19 「ひらがな日本美術史(1〜7)」橋本治(新潮社)
20 「ZERO THUMBNAIL」岡崎乾二郎(artictoc[エンガワ])


【6.自著】(18点)

01 「世界へと滲み出す脳」(青土社
02〜14 「風の旅人」(vol.18からvol.30)連載「現代生活のなかの絵画」(ユーラシア旅行社)
15 「新潮2008.2(青木淳悟論)」
16 「群像2008.5(古井由吉論)」
17 「ユリイカ2008.7(スピルバーグ)」
18 「美術手帖2008.5」