⚫︎短編小説「セザンヌの犬」が「群像」に掲載されたのが2012年の11月号で、当時、西荻窪でbeco cafeというブックカフェをやっていた人が、なんとその年の小説の年間ベスト1に選んでくれて、記念として、店で磯﨑憲一郎さんとトークイベントをした(2013年3月2日のこと)。そこに聞きに来てくれた十人弱(?)くらいの観客の一人が、現「いぬのせなか座」の山本浩貴さんだったりするのだけど、「セザンヌの犬」でエゴサしてみて、beco cafeをやっていた人のものだと思われるXのアカウントにぶつかり、その人が今は香川県にいるらしいと知って、おお、懐かしい、と思った(今も「beco cafe」という文字を含んだアカウントだし、当時の「セザンヌの犬」についての投稿も削除されていないので、別に隠しているわけではないと判断してここに書いた、リンクははらないが)。
ちなみに、beco cafe店長とそのスタッフが選ぶ2012年のベスト5は、一位「せザンヌの犬」(古谷利裕)、二位「ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ 」(金井美恵子)、三位「恥辱」(クッツェー)、四位「トーニオ・クレーガー」(トーマス・マン)、五位「カフカ式練習帳」(保坂和志)だった。この並びで一位なのだから、自分、すごいと自慢したい(これ以外はほぼ無反応だったので、今でもとても感謝しています)。