2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
●NHK-BSで、中原俊の『櫻の園』のリメイク版をやっていたのを観た。90年につくった映画を何故08年になってリメイクしたのだろうかと思っていたのだけど、製作にオスカープロモーションが加わっているので、おそらく、オスカープロモーションの側で、若い女の…
●『サカサマのパテマ』をDVDで。すっごく惜しい感じ。なんで今までこういうアニメがなかったのかというくらい、このアイデアはアニメのためにある、アニメというものの力を十分に発揮できて、アニメだからこそ十全に表現できるというようなアイデアだと思う…
●『攻殻機動隊 ARISE 2』をDVDで観た。ぼくは「1」は全然良いと思わないのだけど、これは成程という感じだった。押井版の、コンセプトとしての新しさ、神山版の、社会派としての生々しさに社会学とかで思想的に味付けする感じ等の、いわゆる「攻殻」っぽい「…
●『SPEC 零』を観たのだが、大したネタもないのに無理やりに引っ張っているのがミエミエで、お話も演出もどうしようもなくグダグダなのに、それでもなんとなく最後まで観られてしまうのは、キャラクターの魅力というか、魅力的なキャラが成立しているという…
●これはさすがに酷いなあ、と思った。「“独立”する富裕層 〜アメリカ 深まる社会の分断〜」(クローズアップ現代) http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3488_1.html 勝ち組が、この世界の美味しいところを全部かっさらって別世界へと旅立ってしまえ…
●「渡辺篤史の建もの探訪」で、柄沢祐輔さんが設計した清水高志さんの家が取り上げられているのを観た。さすがに、毎週どこかの住宅を撮っているスタッフだけあって、かなり上手くこの空間を捉え、構成しているように思った(主観カメラによって迷路のような…
●早稲田で会合があった後、終電に間に合うように帰ったのだが、東西線のなかでちょうど目の前の席が一つ空いたので座ったら、ぼんやりとした考え事がはじまってしまって(ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」にある「写像形式そのものは写像されない」につ…
●なんというか、この世界は不思議すぎる。これは一体どういうことなのか。「二つのボールをぶつけると円周率がわかる」 http://d.hatena.ne.jp/Zellij/touch/20140409/p1 ●ずいぶんスケールがかわるけど、もう一つ。「ダークエネルギーは一般相対性理論を書…
●『西田幾多郎 〈絶対無〉とは何か』(永井均)から、昨日の最後からのつづきを、もうちょっと引用したい。この部分はラカンみたい。 ≪さて、そうなると私は、もはや無の場所ではなく、別の無の場所に登場しうる存在者(有る物)の一つとなる。これは私の死であ…
●『西田幾多郎 〈絶対無〉とは何か』(永井均)を読んだ。かなり面白かった。少なくとも「私と汝」くらいは、一度ちゃんとがっつり読まなくてはなあと思った。 ●筆者は、ウィトゲンシュタインの考えだと言って次のように述べる。 ≪いや、しかし、その「直接経…
●君は「桂枝雀」を知っているか!?、というテレビ番組を観た。ぼくは落語のことも桂枝雀のこともよく知らないのだけど、番組を観て思ったのは、桂枝雀の新しさは「顔芸」にあったのではないかという気がした。 これはぼくの貧しい知識からのイメージでしか…
●熊谷守一についての取材を受けた。形になるかならないか分からない、ちょっとまずお会いしてお話を、という段階だけど。そこで、七十歳近くなってあらわれたいわゆるクマガイモリカズ様式と、アメリカの戦後美術(要するに抽象表現主義)との同時代性というト…
●バルテュス展の内覧会を磯崎憲一郎さんと(磯崎さんのツテで)観た。代表作と言えるような作品を何点かは見られたので、それで良しとしよう、という展覧会だと思う。もうちょっとがっつり見せてもらえるのかと期待していたのだけど…。 バルテュスと言えば、画…
●原稿をなんとか書き終え、メールで送ることができたので、両国のアートトレイスギャラリーへ、松浦寿夫の連続レクチャーを聞きに行くことが出来た。 ●下の写真は、昨日に引き続き、原稿を書く合間に気晴らしでつくった造形物。別にこれといったコンセプトと…
●原稿を書いていた。合間に、気晴らしとして、手すさびとして、下の写真のような造形物をつくった。
●原稿書いていた。 ●天気予報では、そろそろ花粉の量も少なくなると言っていたのだが、症状はあまり楽にならない。ここ数年、花粉症の症状が軽くなりつつある感じだったのだけど、今年はかなりひどくて、せっかくいい陽気なのに、外に出たいという気持ちにな…
●おお、『プライマー』のシェーン・カルースが『アップストリーム・カラー』という新作をつくっていたのか! これはぜひ観たい!!! http://boid-mag.publishers.fm/article/4014/ ●検索してみつけたいくつかの他のブログの記事も読んでみると、トンデモ・…
●とりあえず、新アニメで観たもののタイトルをメモとして挙げておく。 『魔法科高校の劣等生』『それでも世界は美しい』『極黒のブリュンヒルデ』『一週間フレンズ』『彼女がフラグをおられたら』『マンガ家さんとアシスタントさんと』『ブラック・ブレット…
●「まど☆マギ」の劇場版(叛逆の物語)をDVDで観た。ぼくは「まど☆マギ」本編については否定的だけど、これは割と面白かった。作品として充実しているというより「お話」の落としどころとして納得できた、という感じ。 テレビシリーズで人気のアニメが映画にな…
●もうちょっとつづき。例えば、吠えていない状態のxが、次の瞬間に吠えている状態のxになったとき、そこに「吠える」という動きが生まれる、とする。しかし、吠えていない状態のxの隣に、吠えている状態のyがいる、とすればそこに「動く」感じはない。この二…
●昨日からのつづき。『ラッセルのパラドクス』(三浦俊彦)で描かれるラッセルの思想は下のように要約できる。 「自分自身の要素ではない集合、の集合」という自身が発見したパラドクスを解消するために「タイプ理論」をあみだし、それを徹底することで日常語…
●『ラッセルのパラドクス』(三浦俊彦)という本を読んでいたのだが、読んでいるうちに混乱していつの間にか、「ラッセル」という存在を「ラッセン」という音として認識してしまっていたということを、「あれ、ラッセンのはずがラッセルと誤植されていて面白い…
●例えば、「甘い」とか「赤い」とかいうのは直観的な感覚だけど、「おいしい」とか「美しい」とかになると、感覚というだけでなく(感覚であると同時に)そこに評価(価値)や解釈が混じってくる。いや、本当は「甘い」とか「赤い」とかさえ一次的な感覚データで…
●ブルーバックスの『光と電気のからくり』(山田克哉)を読んだのだが、これは、ほとんど小学校レベルみたいな磁石と電気の話から、電場と磁場との関係、波の性質、アインシュタインの光電効果の話などを経て、量子論に不可欠な電子のスピンや角運動量の説明、…
●『悪霊病棟』、一話から十話(最終話)までDVDで観た。 ●ホラー表現の根底にある恐怖という感情は原始的なもの、もっと言えば幼稚なものであり、非分節的だと言える。故に、知的には捉え難く扱いが困難だとも言えるが、逆に、それは既に「ヒト」の初期設定に…
●『トーク・トゥ・ザ・デッド』(鶴田法男)をDVDで。 この映画にはすごくダメでバカな女の子が出てくる。勿論、主役ではなく、「主人公に死者と話せるアプリがあることを知らせる」という物語上の役割を終えると、それ以上は物語に大した爪痕を残すこともなく…
●『苫米地英人、宇宙を語る』という本を読んだのだが面白かった。この本に書かれていることが科学的にどの程度の妥当性があるのか、そもそも科学としての精度を問い得るものではないのか(苫米地教の経典のようなものなのか)を判断するだけの能力はぼくにはな…
●お知らせ。明日、四月四日(金)付けの東京新聞、夕刊に、国立近代美術館の「泥とジェリー」展についての美術評が掲載されます。 ●三月に撮った写真、その三。
●三月に撮った写真。その二。
●三月に撮った写真。その一。