2021-10-02

●4日に東工大で講義「文学B」がはじまる。月木の週二回、一限(8時50分から100分)。シラバスをつくったのはずいぶん前なので、現時点で構成が少し変わっている。さらに、授業をすすめるなかで変わっていくかもしれないが、今のところの予定をここにメモしておく。

(文学史とか文学研究の講義ではなく、小説を---日本語で---実際に「読んでいく」授業です。)

シラバスには大きなことが書いてあるが(そしてそれは勿論嘘ではないが)、この講義の目標を簡単に言えば、講義を受けた学生に「小説は真剣に読むに値するものだ」と感じてもらえること。

文学B-1 「授業ガイダンス、チェーホフを読む、他」

文学B-2 「ホメーロスオウィディウス、聖書、ルゴーネス」

文学B-3 「ビオイ=カサーレスボルヘス、夢と現実と小説の構造」

文学B-4 「ホーソーンメルヴィル、19世紀のアメリカ小説を読む」

文学B-5 「カフカを読む」

文学B-6 「ヴァージニア・ウルフ灯台へ』を読む」

文学B-7 「ロベルト・ムージル「トンカ」(『三人の女』より)を読む」

文学B-8 「ジェイン・ボウルズ、マルグリット・デュラス

文学B-9 「フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』を読む」

文学B-10 「保坂和志を読む」

文学B-11 「小島信夫を読む」

文学B-12 「多和田葉子笙野頼子山崎ナオコーラ

文学B-13 「磯﨑憲一郎、山下澄人

文学B-14 「「小説の現在」のさまざまなあり方に触れる」

(柴崎友香青木淳吾、鴻池留衣、町屋良平、大前粟生…)

(今、八回目の「ジェイン・ボウルズ、マルグリット・デュラス」のスライドをつくっているのだけど、どうにも時間内に収まりそうにないので、第八回は「ジェイン・ボウルズ、マルグリット・デュラス(半分)」で、第九回が「マルグリット・デュラス(残り半分)、ファン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』」になるかもしれない。)