2021-02-25

●はじめてつくる大学の授業のシラバスの締め切りが28日。日本語で小説を読んで、日本語で講義するのだけど、日本語だけでなく英語版のシラバスもつくらなければならない。もしDeepLがなかったらどんなに大変だっただろうか。

(シラバスの書き方マニュアルのような資料が送られているのだが、それをみると、今、大学というものが置かれている立場や空気のようなものがなんとなく伝わってくる。今の大学は、ぼくが学生だった頃とは、かなり違っているということを実感させられる。)

授業は全部で14回。授業では、前半に近代小説のはじまりから現代小説へと展開していく流れのなかにある、いくつかの作品(の部分)をピックアップして具体的に読んでいき、後半では日本の現代小説からピックアップして読んでいく。「読む」というのは、解釈するとか分析するという以前の「(文章を)読むという行為」において何が起っているのか、ということに注目するということ。講義のうちの何回かは、「短篇を精読する」として、短編小説をできる限りまるっと全体を通して読んでみたいと思っている。