2021-11-10

●講義の前日は、二回、リハーサルをする。一度目は、時間を気にせず、一度、最初から最後まで通してみて、その過程で、ざっくりと作っておいたスライドを手直ししたり、補足したりする。それで一応完成したスライドで、二度目は、100分にちゃんと収まるのかをやってみる。講義をしていくなかで、スライド80枚くらいなら、なんとか100分に収まるということが分かってきた。だがそれは、ずっと早口で喋りっぱなしで、ということでだが。

(もっとゆったりとやりたいとも思うが、一回の講義で、一つの作品について、最低限のことは言いたいと思うと、80枚くらいのスライドは必要だ、ということでもある。一本調子の喋りっぱなしになってしまうなあとは思いながらも。)

「小説を読む」講義なので、喋りっぱなしといっても半分は朗読となる。授業で扱う小説の部分は、あらかじめ(傍線を引いたり書き込みしたりしていない状態のものを)学生に配布しておいて、授業では、ぼくが線を引いたり書き込みしたりしてあるものをスライドで提示し、それをぼくが朗読して、つづけて、その部分を解説する、ということを繰り返す。短編小説でない限り授業で小説のすべてを読むことはできないが、できるだけ多くの部分を読むようにする。

(下のスライドは、小島信夫「馬」についての講義で使うものの一部。)

 

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