6/30(金)

バカみたいな話だけど、最近、あたたかい紅茶にミルクを入れて飲むと美味しいということを、発見した。勿論、今までもミルクティーくらい飲んではいたけど、何故紅茶にわざわざミルクを入れなくてはならないのか、という必然性が理解出来ていなかった。ただ世の中に『ミルクティー』というものが既にあるから、そういうものだと思ってそうしていたに過ぎなかったのだ。でもある日、何故かミルクティーというものが無性に飲みたくなって喫茶店(特別においしい店なんかではない、どこにでもあるチェーン店)に入ってダージリンティーを頼んで、それにミルクを入れて飲んだ時、衝撃的にその必然性を発見したのだった。ああ、そうか、そうだったのか。それにしても今までこれに気づかなかったとは、ぼくは一体、何を見て、何を感じて生きてきたというのか。

ビルの2階にあるその喫茶店の窓際の席に座って紅茶をのんでいて、そのビルと道を1本挟んで向いのビル、1階がおばさん向けの婦人服の店になっているビルの屋上が、かなり本格的な空中庭園になっていることに気づいた。ここからだとそれほどよくは見えないけど、ガーデニングなんていうレヴェルじゃなくて、かなり立派な手入れされた大きな木が、外からの視線を遮るようにして整然と並んでいる。あれほどの樹木を植えるためには、相当の量の土を屋上に盛らなければならないのではないだろうか。毎日のようにその下を通っているビルの屋上が、あんな風になっているなんて知らなかった。