●すっかり忘れていたのだが、久しぶりに『パノララ』(柴崎友香)を読み返して、「そうだ、亀が重要だったんだ」ということを思い出した。
●今、「百年」に展示されている作品を作る最初のきっかけは、新国立美術館でやっていたアーティストファイル「隣の部屋」に出品されていた小林耕平の作品の一部の、段ボール箱の側面に描かれた黒一色のとてもシンプルなドローイングに刺激されたことで、24日イベントの時に画像を見せたいと思って探したのだけど、この段ボール箱ドローイングの画像は「隣の部屋」の図録にも掲載されていないし、ネットで展示風景や動画などを探しても見つからない。展覧会は二度見に行ったけど、自分のなかにあるドローイングの記憶も、だんだんあやふやになっている。
アーティストファイルの小林耕平の作品では、会期中に「公開撮影」というのが行われて、その「完成版」として一分の映像がネットにアップされている。もしかしたらそこに一瞬でも、フレームの端っこにでも、ドローイングが写っていないかと期待したのだが、残念ながらまったく写り込んではいなかった。
http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/af2015/KOBAYASHI_Kohei01.html
(とはいえ、図版によって参照したりできず、というか特にその必要を感じず、記憶に残った印象に、というかそれを観ることで自分のなかに湧き上がったものに突き動かされて制作したので、ことさら、出来上がった作品と、元になったものとを比較する必要はないかもしれない。)