●メモ。無意識が意識を規定するというより、何かを語ったとき、そこで語り落としたものが、事後的に無意識となる、と考える(無意識は深層心理ではない)。何かを語ることによって、それによってでは語り切れないことが生まれ、その語れなかったことが語られたことの「地」となる。地の上に図がのるのではなく(地が先にあって後に図が生まれるのではなく)、地と図とは、同時に、共成立する。地があるからこそ「図」が見えるのだが、同時に、図が見えるからこそ「地」が決まる。見える図は、見えない「地」をこそ表現し、語ることによって語れないことが表現される。