●昨日の日記に書いた早稲田での講義のために「ガッチャマンクラウズ」をはじめから通して観直していて、この設定は「メン・イン・ブラック」なのだなと今更気づいた。異星人とのトラブルを人知れず処理しているとか、エレベーターで地下に降りてゆくとすごい空間が開けているとか、「新人」がスカウトされるところから始まるとか、気付いてみればかなり「そのまんま」な感じだ。「ガッチャマン」をリメイクするにあたって、ガッチャマンを「MIB」にしてしまおうという発想は面白いと思った。それにしてもこの作品は、作画がちょっと残念なところが惜しいなあ、とも改めて感じた。
●「タモリ倶楽部」で蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)が紹介されていたのを観た。ぼくは以前、「建築と日常」という雑誌の忘年会の時に中を拝見させてもらったことがある。この番組の、「珍しいものを取り上げる」時の(バラエティの文法に無理やり押し込めたりしないでバラエティとして成立させようとする)対象に対する手つきの上品さを改めて感じた。建築現場で働いていた経験があるらしいユージをゲストに呼ぶとかいうことも含めて。
ただ、番組では紹介されていなかったけど、あの建物には地下があって、それがまた魅力的な空間なのだった。
下は、ちょうど一年くらい前にその地下で行われた「建築と日常」のイベントの動画。
http://kentikutonitijou.web.fc2.com/mado/20121125event.html
●またアニメの話。前にもほぼ同じことを書いた気がするけど、「ヴァルヴレイプ」はその週の放送を観る頃には前の週の話の展開をほぼ忘れている。そもそも、二期が始まる頃には一期の話をほとんど忘れていた。それでも特に困ることなく、その都度起こっていることに反応していれば観ていられる。だいたい、この作品が面白いのか面白くないのかさえもよく分からないままなのに、結果としてずっと観続けている。不思議な作品だと思う。