2024-08-06

⚫︎《びっくりするくらいチケットが売れませんが…》(山本伊等)ということなので、再度お知らせします。8月27日(火)に、いぬのせなか座の山本浩貴さんとDr. Holiday Laboratoryの山本伊等さんによる「『セザンヌの犬』では何が起こっているのか ? 」というイベントが行われます。お二人が『セザンヌの犬』をがっつり分析してくれるということです。会場は、中野にある「水性」というスペースです。

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以下、ちょっとした自己言及。「セザンヌの犬」について、発表当時のぼくは日記に次のように書いています。

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「グリーンスリーブス・レッドシューズ」の書き出し部分を思いついたときの日記。

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「ライオンは寝ている」の元ネタについて。実は、ここで触れているヴァージニア・ウルフの短編(掌編)は「ライオンと無限ホチキス」の発想元でもあります。日本語訳で4ページにしか満たないウルフの小説から、すごく多くのものを得ていると感じています。

furuyatoshihiro.hatenablog.com

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「右利きと左利きの耳」と「「ふたつの入り口」が与えられたとせよ」の舞台について。

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あと、これは今までに書いたことがあるかないかわかりませんが、ぼくは、自分が小説を書くという時に、ルゴーネスの『塩の像』という短編集からとても多くのものを得ていると感じています。ルゴーネスの文章を読んで、もし、自分が何かを書けるとしたら、こんな感じなのではないかと思いました。特に、聖書を題材とした「火の雨」と「塩の像」からそれを感じました。結果として、自分の書いたものがルゴーネスに似ているとはあまり思えないのですが、書く前に、「この感じなら書けるのではないか」という勇気をもらった感じです。

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下の写真は、「「ふたつの入り口」が与えられたとせよ」に出てくる長い長い階段の途中から下を見下ろしたものです(蛇行する道も多い、全体にごちゃごちゃした住宅地に、なぜかここだけ真っ直ぐな道がスッと伸びている。しかも、特に広い道でもないし、駅まで続くわけでもなく半端なところで途切れている。他の道たちの網の目から方角がずれている。車がすれ違うのも大変なくらいの道幅)。

追記。下からの階段の写真が見つかった。階段の上に神社などがあるわけではない。住宅街のなかのただの高低差。