●イーガン『ゼンデギ』の主人公の一人が研究していた、ヒト・コネクトーム計画(人の脳の神経細胞のネットワークの完全な地図をつくろうとする計画)についての本が最近邦訳されて出たようだ(刊行日が24日になっているけど、ネットではもう売っている)。タイトルは『コネクトーム――脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか』で、原書は2012年に出たものだからわりと新しめのことが載っていると思われる。
http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2165.html
楽天ブックスには詳しい内容紹介があった。
http://books.rakuten.co.jp/rb/13454118/?scid=af_pc_etc&sc2id=196374726
この本を書いたセバスチャン・スンという人がTEDに出ていた。タイトルは「私はコネクトームである」。動画が撮影されたのは2010年となっているから、本はこれより後に書かれたことになる。
https://www.ted.com/talks/sebastian_seung?language=ja
ウィキペディアによる「コネクトーム」。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%A0
●あと、昨日の日記で引用したジム・アル・カリーリの、量子生物学について書かれた本が最近出ている。量子論的な現象の影響はミクロの場面に限られていると考えられていたけど、最近では、生物学的な(マクロな)現象にも量子的な効果がかかわっていることが明らかになってきたらしい。例えば、光合成や地磁気の認識などが、量子論の観点から説明できる、とか。読んでないけど。
http://www.sbcr.jp/products/4797384369.html