●編集者と打ち合わせ。詳細はまだ書けないけど、早稲田でやった講義《アニメに現れるメディア横断的な「あの世」の表象から世界を考える》をもとにしたテキストを、ウェブマガジンでの連載という形で発表できる感じになった。順調にいけば来年二月くらいにスタートする予定。
下のリンクは講義の概要。
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20151006
講義のためのノートやメモ類はかなりあるので、それを使って書けばすぐ書けるとも言えるのだけど、このテキストはいわば「あの世(フィクション)の形態学」のような体裁で、あり得る様々な「あの世(彼岸、ここではないどこか、フィクション、夢、幻想……)」の形式とメディアやテクノロジーとの関係をアニメ作品から抽出するのだけど、では、様々な形式を(その外側から)取り上げ分析しようとしている「このテキスト」自身は、どのような「あの世」観の内にあって、そしてそれは、何かしらの「新しい(リアルな)ヴィジョン」を示すことが出来ているのか、ということについて、書いてゆく過程のなかで考えてゆくことになると思う。
(最近の若い人はそもそも、可能世界――フィクション――への関心がとても薄くなっていて、「この現実」にしか関心が向かわないという傾向があるという話も聞く。そのような「フィクションへの関心の低下」を、フィクションについて考えることを通じて考えることが出来るのか、というモチーフもある。)
●まあ、実際に書いてみないとどうなるか分からないけど。