●noteに、「極限で似るものたちがつくる場/大江健三郎「四万年前のタチアオイ」と「茱萸の木の教え・序」をめぐって」(1)(2)をアップしました。
https://note.mu/furuyatoshihiro/n/n8b1ada943f0a
https://note.mu/furuyatoshihiro/n/ne20ced116917
初出は「早稲田文学」2011年4号。一九八六年に発表され『河馬に噛まれる』に収録された「四万年前のタチアオイ」と、一九九二年に発表され『僕が本当に若かった頃』に収録された「茱萸の木の教え・序」という、間に六年の時間を挟んで書かれ、別々の本に収録された、しかし、どちらも「タカチャン」という共通の登場人物を中心に語られる二つの短編を、ディプティックであるかのように読む、というテキストです。
六年前に書いたものですが、「早稲田文学」2017年初夏号に載っている「わたし・小説・フィクション/『ビリジアン』といくつかの「わたし」たち」と通じているところがあると思っているので、この機会にアップしました。
http://www.bungaku.net/wasebun/magazine/wasebun2017es.html