●朝方、荒れた感じの冷たく強い風が吹いて埃を巻き上げ、花粉をまき散らす。自動車のタイアに踏みつけられてペシャンコになったアルミ缶が、ガラガラガラと音を立てて風に転がされて行き、再び別の車に轢かれて転がり、さらにまた轢かれる。信号待ちでふと見上げると、信号機がゆらゆらと揺れていた。