●『世界へと滲み出す脳/感覚の論理、イメージのみる夢』(http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C0%A4%B3%A6%A4%D8%A4%C8%DE%FA%A4%DF%BD%D0%A4%B9%C7%BE)は、予定通りに今月末に出ることになりそう。ぼくがチェックした再校ゲラを、さらに編集者がチェックして、今日、いくつかの点を電話で確認して、おそらくこれで著者、編集者の仕事は一段落つき、あとは印刷とか製本とかの仕事となる。予定では、18日に見本が出来て、25日ころに配本され、月末には店頭に並ぶはず。
当初は、7月末の発売を目標として進行していて、だから6月中に原稿を完成させることが目指されていたのだったが(だから、展覧会がはじまってからじっくり原稿を書こうと思っていたのだったが)、突然、六月発売で、六月頭くらいまでに原稿を完成させられないかと言われ、えーっ、そんなの無理にきまってんじゃん、と思ったのだが、なんとかなってしまうものだ。しかし、この「なんとかなってしまう」ということこそが、「人を忙しく働かせてしまう罠」なのだということも、よく分った気がする。なんとかなってしまうからこそ、なんとかしようとしてしまうのだった。本来ならば、やっぱ無理だったね、ははは、くらいの感じでやるべきなのかもしれない。
ぼくは実物を見ていないのだけど、編集者によると、名久井さんによる装丁の試し刷りも、とても良い出来だったということなので、ジャケ買いも含め(ジャケ買いへの期待大)、よろしくお願いいたします。
●唯一、心残りなのは、マティスの図版が使用できなかったということで、著作権法的には問題ないはずのことが許されないということに、理不尽さを感じもするのだが。