●相変わらず、いろいろとギリギリいっぱいいっぱいの進行なのだが、このペースでゆくと、もしかしたら14日くらいに半日程時間をつくることが出来、『夜明け前後』を観にいけるかもしれないという希望が少し出て来た。とはいえ、淡々とこなすしかない用事のストレスが相当溜まっていて、今日はもうキレる寸前という感じだったので、今後ガクッとペースが落ちるということも充分にあり得るのだが。
●もう、次の日曜には展覧会の搬入・展示なのだけど、忙しくて全然展示のプランが出来ていない。まあ、プランがないのはいつものことなのだが、イメージがいまひとつ固まっていない。(ここでプランとは、これをこうしようというような具体性のあるもののことで、イメージとは具体性がなく、なんとなくこんな感じという茫洋としたもののことだ。プランよりイメージの方が重要なのは、イメージは未だ形をもたないことによって、現実との関係において可塑的というか、柔軟な対応が可能なのだ。決定事項がなにもなくても、イメージさえ固まっていれば、その場その場の状況にいろいろと対応できる。)
今のところなんとなく頭にあるイメージは、できるだけ作品がアトリエにある状態に近い感じで展示できないだろうか、ということで、つまり、けっこうごちゃごちゃで下品な感じの展示を考えている。小さなギャラリーのスペースのなかで、出来るだけ多くの作品を展示したい、という感じ。小さなスペースで、しかも互いの作品が干渉し合うであろう二人展の場合、普通に展示を品良くまとめようとすると、展示出来る作品の数はかなり少なくなってしまうと思われるのだが、そういうこじんまりした品の良さを外してゆきたい、と。
しかしこのイメージは、永瀬さんがかなり抑制の利いた展示をしてくるだろうという予想の上に成り立っていて、つまり、一方で永瀬さんがきっちりと品の良い展示をするであろうから、ぼくの方が多少下品にいっても、バランス的になんとか成り立つんじゃないかという目論みだ。しかし、二人してがちゃがちゃの展示となると、全体としてもがちゃがちゃで、とても観づらい展示になってしまうので、相手の出方を観つつ、考えを修正することも必要になるかもしれない。