2023/06/10

⚫︎改めて古本で買った。昔、新潮社の箱入りの「純文学書下ろし特別作品」という枠には、特有のドキドキ感があった。リアルタイムでは、『同時代ゲーム』(大江健三郎)、『裏声で歌へ君が代』(丸谷才一)、『地の果て 至上の時』(中上健次)、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(村上春樹)、『みいら採り猟奇譚』(河野多恵子)なんかを買ったおぼえがある。この枠はいつ頃まであったのだろうか、『敵』(筒井康隆)くらいまでは印象がある(『虚構船団』もこの枠だった)。

検索したら、『彗星の住人』(島田雅彦)、『血の味』(沢木耕太郎)の二冊が2000年に出ていて、それが最後っぽい。