●『MIU404』第二話。スパイラル状に何重にも絡まり合った「ストックホルム症候群」モノ、という感じ。知的で技巧的で、細部と細部を照合したり、形や構造を読み込んだりする楽しみを与えてくれる。
2020-07-02
●『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン1を、12話まで(最後まで)観た。なるほど。9話で物語のパースペクティブがぐっと拡大した後、10話以降、今度はその構えがどんどん小さくなっていく。そして、シーズン1はプロローグに過ぎなかったことが分かって、終わる。そうくるのかという意外な終わり方もよい。振り幅の大きさや、展開の回りくどさ、そして「トグサの役割(キャラ)」まで含め、まさに神山版「攻殻」という感じだった。面白かった。シーズン2に対する期待が大きくなった。
つまり、まだボスキャラは出てきていないということで(ジョン・スミスではザコキャラ過ぎる)、シーズン2では、魅力的な「敵」が創造されていることに期待したい。
2020-07-01
●『攻殻機動隊 SAC_2045』、9話まできて物語が大きくなったというか、物語のパースペクティブがぐっと広がった感じで、神山版「攻殻」といえば構えが大きくて複雑な話をどうしても期待するのだけど、ただ、このシリーズは12話までで終わってしまうので、「広がる感じ」だけで、結局は小さく収束してしまうのだろうか。それとも、これはあくまでシーズン1で、ここで話は収束しないままシーズン2につづくことになるのか。シーズン2、シーズン3くらいまで続く話なのだとしたら、最初の5話分くらいが滑り出しというか、助走みたいな感じだったという構成も納得できるのだが。
(7話が「箸休め」的な回で、もし12話で完結させるなら、そういうエピソードを途中で入れてくる余裕はない---シリーズ構成的なバランスをみても---と思われ、そう考えると、もっと長くつづく話であることが期待される。ただ、最近の神山健治には何度も失望させられているから、このまま小さく収束ということもありえる。)
あと、フル3DCGの画面が、ときどき耐えがたく貧相なのにはどうしてもひっかかってしまうし萎えてしまう。首相のスーツのテクスチャーとか、なんであんなにテラテラなのか。
2020-06-30
●Netflixの『攻殻機動隊 SAC_2045』は、面白くなりそうなのか、ならなそうなのかも、よく分からなくて、なかなか先(つづき)を観たいという気持ちを保てない感じだったのだが、6話まで来てようやく物語が動き出したというか、その芯にちょこっと触れたみたいに感じられ、もう少しつづきを観てみようという気持ちになった。
世界的なサスティナブル・ウォー(経済をまわすために、コントロールされた戦争状態を持続的に維持している)という状況下で、元9課のメンバーたちが傭兵をしているという最初の設定は面白いと思ったけど、その状況での戦闘シーンと作戦行動ばかりがつづき、それはそれとして面白くないわけではないのだけど、最初の状況から発展がなくて(他のメンバーと離ればなれになっているトグサが、アラマキからの要請でメンバーの行方を追い、だんだん近づいていくという展開はあったけど、それは展開を転がしていくテクニックに過ぎなくて、物語そのものとしては---あるいはそのコンセプトの提示としては---全然深まってはいないように思えた)、先延ばしみたいな展開だったのが、ようやく「ポスト・ヒューマン」という謎の存在(新しい概念・新しい局面)が出てきた。
(戦場で食物を屋台で売っている中年女性が、常に何かを払うように手を振っていて、小バエのような虫を払っているのかと思ったら、実は、自分の電脳の視界に次々と入ってくる広告バナーを払っていた、という小ネタとかは面白いのだけど、こういう小ネタの濃度---頻度---ももっと高くてもいいと思う)
フル3DCGの画面は、けっこういけると思う場面もあるが、時々すごく貧相な感じになってしまうところがあるのが残念。
2020-06-29
U-NEXTで、森崎東『女咲かせます』を観た。上昇と下降、そして視線と宴会。
●川谷拓三も平田満も名古屋章も、松坂慶子を見ている。川谷は愛情と監視、平田はただ引きつけられるように、名古屋は監視。特に面白いのは平田の視線。平田のまなざしは、冒頭近くで港の突端から船を見つめているカットから既に印象的だ(平田が船を見上げているカットに、クレジットタイトルの「平田満」の文字が重なる、これは意図的だろう、平田満はこの映画の一つの軸だ)。炭鉱の事故で記憶喪失になったという平田は、目の前に居る女性を自分の妻だと思い込む。その視線の先にはいつも松坂慶子がいて、その後をついて歩く(同じく、愛をもって松坂を見つめる川谷と衝突する)。そして、時間を知るためにそこにはない腕時計を見る。一方、松坂が見ているのは役所広司で、役所は常に高い位置にいる(新幹線の二階席など)。
エレベーター、階段、ダスト・シュート、ボタ山。松坂慶子は、ぶら下がり健康器から無残に落下するが、ダスト・シュートから滑り降りる時はきれいに着地する。そして、役所広司、川谷拓三と横並びで弁当を食べた後、駅の階段を泣きながら下り、警察署の階段を(「逃げてもいい」「動けなくなった」と言う)川谷拓三を引っ張り上げるように堂々と昇っていく。平田満は、船で去る松坂を目で追いながら歩いていて海に落下する。ラストはボタ山を昇る松坂。
繰り返される宴会。松坂と故郷の高島の仲間たちとの数々の宴会。川谷拓三と柄本明が酔い潰れている背後で行われている謎の宴会。そして、奇術師のスーツを着た役所広司たちの宴会。
●「貧困」というものの像が、この映画が作られた87年と現在とでは決定的に異なってしまっている、ということを感じた。監視カメラのない時代の映画、とも思った。
2020-06-28
●気持ちがすさんでいるときは、星野源のこの曲を聴きたくなる。
地獄でなぜ悪い(music video)
https://www.youtube.com/watch?v=nkIMVLEVNWI
ただ、好き嫌いを言えば、この曲が好き。
星野源 – 恋(Live at Tokyo Dome 2019)
https://www.youtube.com/watch?v=ucR8y5BaLLE
これも素晴らしい。ドクター・キャピタル&古川昌義 デュオライブ
星野源「恋」 cover 〜 フルキャピ特別ライブ版
https://www.youtube.com/watch?v=BJpVIcKiO0U
ドクター・キャピタルの、この「ビハインド・ザ・マスク」、かなりいいのでないか。
Yellow Magic Orchestra (YMO) の Behind The Mask - Dr. Capital
2020-06-27
●ちょっと前から、YouTubeで広瀬香美が妙なテンションではっちゃけているのが気になっていたのだけど、さっそくミラクルひかるがネタにしていて、さすがだと思った。1:34くらいから。
ミラクルひかる 新作ものまね3連発!! 小池百合子/広瀬香美/蓮舫
https://www.youtube.com/watch?v=fKdMhA-s3yg
【クセが強いんじゃ〜】ミラクルひかるによるリアルゴールドを歌うこうみょんのものまね
https://www.youtube.com/watch?v=ssDF-tis5Bo
ミラクルひかるというば、最近のネタではcocomi とkokiのインスタライブのやつが気になった。こちらは、モノマネの方を先に観てから、その後、YouTubeにあったオリジナルの動画を観た。
20200624 01 (0:30くらいから)
https://www.youtube.com/watch?v=QJxqcv8v240&t=99s
●広瀬香美とドクター・キャピタルは、選曲がけっこう被っている。
【広瀬香美】米津玄師さんのLemonを歌ってみた①【※スタッフのご機嫌とり】
https://www.youtube.com/watch?v=SYYzWOtCak0
米津玄師(Kenshi Yonezu)のLemon - Dr. Capital
https://www.youtube.com/watch?v=V2ATGULOAlI
【広瀬香美】Official髭男dismさんのPretender歌ってみた②【※グッバイ勝負】
https://www.youtube.com/watch?v=I6cKlS3ipYE
Official髭男dism の Pretender - Dr. Capital
https://www.youtube.com/watch?v=khn421woq8k
【広瀬香美】あいみょんさんのマリーゴールド歌ってみた④【※休符のマジシャン】
https://www.youtube.com/watch?v=QNUxiRbFKlQ