2020-07-01

●『攻殻機動隊 SAC_2045』、9話まできて物語が大きくなったというか、物語のパースペクティブがぐっと広がった感じで、神山版「攻殻」といえば構えが大きくて複雑な話をどうしても期待するのだけど、ただ、このシリーズは12話までで終わってしまうので、「広がる感じ」だけで、結局は小さく収束してしまうのだろうか。それとも、これはあくまでシーズン1で、ここで話は収束しないままシーズン2につづくことになるのか。シーズン2、シーズン3くらいまで続く話なのだとしたら、最初の5話分くらいが滑り出しというか、助走みたいな感じだったという構成も納得できるのだが。

(7話が「箸休め」的な回で、もし12話で完結させるなら、そういうエピソードを途中で入れてくる余裕はない---シリーズ構成的なバランスをみても---と思われ、そう考えると、もっと長くつづく話であることが期待される。ただ、最近の神山健治には何度も失望させられているから、このまま小さく収束ということもありえる。)

あと、フル3DCGの画面が、ときどき耐えがたく貧相なのにはどうしてもひっかかってしまうし萎えてしまう。首相のスーツのテクスチャーとか、なんであんなにテラテラなのか。