2008-01-08から1日間の記事一覧

08/01/08

●『脱獄計画』(アドルフォ・ビオイ=カサレス)。これは凄い。冒頭からいきなり、やたらと不穏であり、あらゆることが信用ならない。語り手も、登場人物も、時間の進行も、どれも「確からしさ」を与えてくれない。主人公の書いた手紙を、その宛先である叔父が…