●物理的に不可能だということがない限り、基本的に毎日この日記を書いていて、そんなことをもう7年以上もやっていて、勿論、毎日全力を振り絞って書いているというわけではないにしても、一日の決して少なくはない時間を裂いていて、一体なぜこんなことをやっているのだろうかと思うことが全くないわけではない。特に、今日はさらっと済まそうと思って書き始めたのに、実際に書いてみるといろいろと引っかかりがでてきてしまい、ああでもない、こうでもないと考えているうちに、どんどん文章が長くなってゆき、あっちをいじったり、こっちをいじったりしても納得がゆかず、そのうちに、自分が一体何を書きたくて書き始めたのか分らなくなってしまって、頭がフリーズしたまま時間が流れ、もう今日は無理だからこのまま寝てしまって、明日起きてから、今まで書いたことを読んで考えなおしてみようと一旦あきらめて、パソコンの前を離れて時計をみると、びっくりするほど時間がたってしまっていた時など、一体何やってんだ、と思う。他にやるべきこともあるだろう、と。
そんな風にしてだらだらと長く書いて、時には何日もかけて考えて書き直して(その間日記には別のことを改めて書いて)、そのあげくにやっぱりこれは全然だめだと思って全て捨ててしまったりもする。勿論、考えるとか、文章を書くというのはそういうことだし、そんなの当たり前なのだけど、でもこれはあくまで日記で、誰に頼まれたわけでも、誰に向けて書いているわけでもないのだから、それにぼくはあくまでも画家で、文章を書く人ではないのだから、こんなことに時間をかけるのは本末転倒というやつではないかとも、しょっちゅう思ったりはする。でも逆に、誰に頼まれたわけでもないからこそ、何のあてもなく、役にも立たないことを、ああでもないこうでもないと考え、書けるのだから、これはこれで貴重なことかも知れないとも、思い直す。(おそらく、つづけているというのは多分に惰性的なところがあるのだろう。ただ、惰性でつづけられるエクササイズは「悪い癖」をつけてしまう危険が大きいので、最低限の緊張は書くからには常に必要で、それはいつも気をつけていなければと思う。)
●とか言いつつも、今日は朝からずっと原稿を書いていて、頭が疲れているので(文を書く筋力が弱っているので)、思ったことが締まりもなくだだ洩れ状態で出てしまっている気がする。