●後頭部から背中にかけて凝りがひどくて、こういうのはだいたい風邪の前兆なんだよなあと思っていたが、昨日までの寒さが和らいだ川沿いの道を、体をほぐす感じで散歩していたら凝りは随分と楽になり、それどころかだんだん絶好調みたいな感じになってきて、調子にのっていたら夕食後にガタッと体調が悪くなる。
体がだるくて、とりあえず寝ておこうと思っても、びっくりするくらい鼓動が強く打っていて、横になってもドキドキドキドキして眠れず、何だこれはと思いつつ、そういえばマラソン中に心肺停止状態になった松村邦洋はぼくと同じ年だったとか思ったりした。
それでも少しうとうとして、夜中に目が覚めたら風邪まっただなかみたいな症状になっていた。どんよりと苦しいがそれ以上は眠れず、仕方ないのでテレビをつけてぼーっと観ていた。そうしたら、たまたまやっていた、ココリコ田中と中川翔子のやっている「飛び出せ、科学くん」とかそんな感じの名前の番組が滅茶苦茶面白かった。前半の、国立科学博物館へ訪問するところも、後半の、船に乗って深海の生物を穫るところも、どちらも面白く(へんなバラエティっぽい盛り上げとかなくて、二人がただ驚いたり興奮したりしているだけなのがよかった)、船に乗るのは無理でも、近いうちに科学博物館には絶対生きたいと思った。東京国立博物館にはたまに行くけど、科学博物館は、おそらく子供の頃に何度か行ったきりで、具体的な記憶がほとんどない。科学博物館の、忠犬ハチ公もタロ、ジロのジロも、他の無名の犬の剥製と同列に、特にキャプションもなくただ並べられているという、アンチスペクタクルな展示の仕方が素晴らしいと思った。研究者の伝わりにくいこだわりとかも凄くて、何でも分かり易く、伝わり易くすればいいってもんじゃないと、改めて思うのだった。
最近の深夜番組は、通販か、バラエティのニ軍戦みたいなのばっかりだから、風邪をひいていなければこの時間テレビを観ることもなかっただろう。たまたま今日風邪をひいたおかげでこの番組を発見出来てよかった。