2019-07-09

●「シン・エヴァ」の冒頭10分の映像でマリが唄っていたのは、水前寺清子の「真実一路のマーチ」(1969年)、佐良直美の「世界は二人のために」(1973年)で、確か「エヴァQ」の冒頭では、天地真理の「ひとりじゃないの」(1972年)を、「エヴァ破」の冒頭では水前寺清子の「365歩のマーチ」(1968年)を唄っていた(「エヴァ破」ではそれとは別に、ラジオからザ・ピーナッツの「ふりむかないで」(1962年)、居酒屋のBGMとしてピンキーとキラーズの「恋の季節」(1968年)が流れてもいた)。庵野秀明は1960年生まれだから、これらの曲は、(14歳以前の)子供の頃に聴いた、耳なじみのある、耳に残っている昭和歌謡(「ふりむかないで」以外はいずれも昭和四十年代)ということなのだろう。14歳以前の頃、というのがなにげに重要なのかも。

(マリは、ゲンドウやユイと同じ世代なのではないかという説があるらしいけど、これらのことを考えると、むしろもっと上の世代---庵野秀明と同世代---と言えるのではないか。マリが70年前後の歌謡曲を好むのは、それが「エヴァの呪い」を受けるよりも以前の、幸福な記憶だからではないか、と。まあ、だとすると、74年くらいに既にエヴァに乗っていたことになるので、作品の世界観と矛盾するけど。)

(というか、これらのことは、物語上の伏線というより、庵野秀明が作品をつくるモチベーションにかかわることなのだろう。)

真実一路のマーチ

https://www.youtube.com/watch?v=mnDd_rOJNAs

世界は二人のために

https://www.youtube.com/watch?v=434GlcJIVbY

天地真理 ひとりじゃないの

https://www.youtube.com/watch?v=RnfDem4gmes

水前寺清子三百六十五歩のマーチ(ワン・ツー・パンチ)

https://www.youtube.com/watch?v=jnl99gSiiiA

ザ・ピーナッツ ふりむかないで

https://www.youtube.com/watch?v=7BicqEAn4gE

ピンキーとキラーズ  「恋の季節

https://www.youtube.com/watch?v=ddV5HYtTg_w