2019-12-17

●二つの「けっこう大変な仕事」を、なんとか期限内に終えることができた。ほっとしているが、頭はフリーズしている。「猫舌SHOWROOM 豪の部屋」と「矢口真里の火曜The NIGHT」を観ながら飲酒。

●もうちょっとだけ、昨日のつづき。『デッドライン』(千葉雅也)について。

視点が知子の方へ移動する時に、知子が「一人」であることが強く響くのは、知子という人物が、主人公からその「不在」を意識される人物であるということが、一つあるように思う。

主人公はまず、徳永ゼミに参加しながら《知子は最近来ないな》と思う。そして、製作に協力していた映画が上映される卒業制作の発表会でもまた、《知子の姿はなかった》ということを意識する。知子は、みんながいるときにいないことで「不在」が意識される(おそらく唯一の)登場人物であり、この不在が反転することで、主人公の視点から独立した存在として(一人でいる人物として)あらわれるのではないか。