2024/04/30

⚫︎「意味のメカニズム」の中の下の作品、一体これは何なのかとずっと思っていたのだが、電子レンジなどで使われるマグネトロンという真空管の構造を模してつくられているらしいということに気づいた。それが分かればある程度は解読できるのだが、ただ、解読してみても、すごく面白いというほどではなかった。だけど、デュシャンがチョコレート摩砕機のような、歯車と歯車を噛み合わせて運動を変換するような古典的装置をモデルとして用いているのに対し、アラカワ+ギンズは、電子的な装置をモデルにしているという違いはちょっと面白い。

マグネトロンは、陰極から放出された電子が、磁界の中でローレンツ力が働くことで、直線的に陽極へと到達することなく、振動しながら陰極のまわりを螺旋状にくるくる周り、マイクロ波を発生させる(二枚目の図はぼくが作ったのだが、これであっているのだろうか ? )。