日記

11/13(土)
9日に、展覧会が決まってから、ずっと軽い緊張がつづいている感じ。
眠りも、ちょっと浅いみたい。
普段、作品は他者に向けて(他者に見せるために)つくってるわけではない、とか言ってるくせに、これじゃあ矛盾してないか? やはり、他者の眼というのは、何か、強迫的なものなのだ。たしかに"他者の眼"はぼくに緊張を強いるけれど、しかし、だからといって、他者の眼(他者からの評価? 例えば承認やら反発やら・・)をアテにしているわけでも、期待しているわけでもないぞ。(もうちょっと、ちゃんと、そういう野心を持てよ! いい歳なんだから、って、突っ込まれそうだけど・・・)
そういえば、誰だったか忘れたけど、確かどこかの漫画家が、「私は、読者を、決してあなどったりはしないけれど、読者に期待なんかしていない。」とか、そんなような意味のことを言っていた。なるほど、御立派な態度だ。さすが、職業作家だ。甘くないぞ。
この緊張感が、ぼくに何かをもたらしてくれるのか、それとも畏縮させるのか、結局、何の変化ももたらさないのか、不安といえば不安だし、楽しみといえば、まあ、楽しみともいえる。
あと、今日は無茶苦茶いい天気だった。紅葉しかけの木の葉っぱと人工的にみえるほど青い空のコントラストは、小津のカラー映画の色調みたいだった。